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8割キツかった仕事を終える前夜に思うこと

明日、日付変わって今日、私は会社を退職する。

3年半のよくある契約社員として、街を駆けずり回った。
本当に「あっ」という間だった。

80年ほどある人生の中で、20代の貴重な3年間をこの会社に捧げた(笑)
しかも遠距離恋愛を自ら行う形で単身で今の会社に入社した。

振り返ってみると、「8割キツイ、2割楽しい」みたいな仕事だった。
でも思い出すのは「2割楽しい」の部分ばかり。

ちょっと振り返って感傷に浸ってみようかな。
この気持ちをずっと忘れないように。

右も左も分からない「営業職」という仕事

前職はアパレルでこれまでバイトを含めて接客業しかしてこなかった。
20代を販売員で済ますわけにはいかない、市場価値を上げねばと思い営業職へ。

これがまためちゃくちゃキツい。

そして今の今まで「向いている」なんて思ったことは微塵もない。

・1日40件の新規開拓飛び込み営業(合間にテレアポ)
・次のアポイントを1〜2件獲得してくる
・既存顧客を日々回していく
・個人につく目標数字

お客様が来てくれる接客業と違って、ニーズがないところを耕していく苦痛ときたら。
営業成績なんて結局3年間通して表彰されるようなものは残せなかった。

みんながどんどん売れて目標を達成していく中、
一人だけ大幅の未達、加えてクレームも多数発生した。

「明日、辞めてやろう」と何回家で泣きながら思っただろう。
まあ、辞めるほどの勇気もなかったんですけどね!

辛いも楽しいも、一緒に働く「仲間」次第

どんなに営業成績が悪かろうが、
目星い結果が残せなかろうが、

私が本当に誇るべきは「一緒に働いた仲間」だった。

どんだけ未達でも、失敗しても、決して見捨てる人はいなかった。
むしろ「失敗はチャンス」と私を伸ばしてくれる人ばかりだった。

質問に対して嫌な顔一つせずに答えてくれて、時には考えさせてくれる先輩。

未達に対しても結果を責めるではなく「次どうするか」を一緒に考え抜いてくれる上司。

キツい時には励ましたり、発散したり、嬉しい時は一緒に喜んでくれた同僚。

こんな私にも付いてきて頼ってくれ、時にはいい刺激をくれた後輩。

多分ずっと、ここで出会った同僚は宝だなあと思う。
次の職場でもいい同僚に恵まれるといいなあ。
そして自分もそう思われる人間でありたい。

私の価値を認めてくれた顧客

引継ぎを行なっている中で、嬉しい言葉をいただけることが多かった。

2年前の冬に、クレームだらけで泣きじゃくっていた自分に教えてあげたい。
これから誠心誠意向き合う事できっと認めてくれるお客様がいるよ、と。

「コロナ禍でも真剣に向き合ってくれて心強かった」
「営業マンとしてだけでなく、人としてとても信頼していた」
「”心”で動いてくれる人だったからありがたかった」

新規獲得からお付き合いいただいていたお客様にも
「あなたが担当でよかった。もっと一緒に働きたかった」

そう言っていただけたことは一生忘れないし、
これからも私の仕事の原動力になる。

きっと、コロナ禍で厳しい局面に立たされているはずのお客様が、
私の今後を応援してくれて、嬉しい言葉をかけてくださる。

それだけで私の8割キツかった3年間は少しは報われたし、
意味があったんだろうな。

明日(今日)、私は退職する

長いようで短かった3年間。
いよいよ、残すところ後1日で終わる。

丁寧に、最後を締め括れるよう
こんな時間だけどぐっすり寝ようかな。

全てにありがとうと思いながら仕事を納めます。

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