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不登校児の高校進学「通信制高校+サポート校」という選択

中学校の担任から言われたこと。それはーー

「通信制高校へはご自身で調べられていくことになります。
中学校がサポートできることはありません。
ですので、なるべく早めに調べて動かれたほうがいいです。
そして、進路が決まったら教えてください。
決まってから僕ら担任が面談などにいく、という形になります。」
※担任を含めた面談は学校推薦などの場合

ということでした。

「中学校を不登校で終えても、進路が決まらなかった子はいない。」
そういう風に聞いていたものの、中学1年生は五月雨登校、2年生夏休み明けから完全不登校、その後適応教室に週2〜3日いくのがやっと…というところなので、そもそも内申点の面から全日制の公立・私立高校は受験はできても受かることが難しいと思っています(本人も同じ認識)。

子どもの希望もあり、最初から通信制高校が視野に入っていた我が家は、そのことを担任に伝えた結果、冒頭の返事となったわけです。
そうか、通信制高校の場合、学校側から何かまとまった情報が得られるわけじゃないのだなと、ここで初めて知りました。

そこから動き初めて1ヶ月が経過。
今日は通信制高校とサポート校の話。

通信制高校とサポート校

基本的に、通信制高校はそれぞれ特徴はあるものの、学校には毎日通わず自宅で勉強し、指定のカリキュラムをこなし、レポートを提出し、単位認定試験を受けて高校卒業の認定をもらうというのが一番の目的です。
なので、実は年齢層も様々で、社会人の方も多く在籍されているそう。

一方、通信制高校を探していると耳にする「通信制サポート校」とは一体なんぞ?ってことなのですが、サポート校に通っても高校卒業はできません。
必ず、通信制高校に在籍する必要があります。

高校卒業を目指せるのは、「通信制高校」です。
サポート校は、あくまでも通信制高校の卒業をサポートしてくれる学校(のような予備校)ということなんです。

サポート校って必要なの?

中学校から通信制高校へ進む場合、「サポート校」を併用する方もいるそう。
前述した通り、サポート校は学校ではないため高校卒業認定は受けられません。
通信制高校を3年で卒業するための「サポートを受けられる場所」です。

サポート校自体は、通信制高校のサポートだけではなく、専門学科の授業があったり、修学旅行やイベントなどが開催されていたり、メンタル・生活面のサポートなどがあったりと、いわゆる手厚い「学校のような塾」という感じです。
通学日数もなく、行かなくても欠席がつくわけでもなく、遅刻や早退も自由です。
入学時に学科試験などはなく、多くの場合「作文と面談」で入学、という感じでした。

で、サポート校って必要なの?
通信制高校だけじゃダメなの?
ってことなんですよね。

たぶん、ダメじゃないです。
実際、友人の元不登校の子は通信制高校のみに通っています。

サポート校はサービスが充実しています。
話を聞く限り、行かせてやりたいとも思っています。
だけど、不登校を見ていると「本当に行けるのか?」という視点もむくむくと出てきて、躊躇してしまいます。
なぜなら、いまだって学校に通えていないから。
サポート校でサポートを受けても、通えるようになるとは限らない。
何より、サポート校は料金がとても高いので、もしほとんど通えなかった場合、経済的な痛手は相当大きなものになります。

サポート校の料金

現在、高校無償化の補助金があり、授業料自体は(所得制限あり)ほぼ無料になっています。
教科書代、PC代、施設費、入学金、ほか諸経費のみで授業料自体は、国や県の政策もあって金銭的負担は減っています。

こうした高校無償化の補助金、は国だけではなく県が設けているものもあります。
わたしが住んでいる県にも国の補助金とは別にあるのですが、県内在住の学生が、県内の高校に通う場合に使えるもの。
ですので、広域通信制高校など、県内に本校がない場合は利用できません。

そして、この補助金が適用されるのは高校のみ。
つまり、通信制高校の授業料は補助金で軽くできますが、サポート校は対象外なのですべて自分たちで負担する必要があります。
多くは一括払い。
一括で払うのが難しい場合でも、公的な奨学金などは使えず、民間もしくはサポート校提携の教育ローンを使用する形になるのかもしれません(要確認)。

さらには、サポート校への通学には、通学定期が使えない場合があります。
わたしが知っている限りでは使えるサポート校もあるのでこればかりはサポート校がどれだけ努力しているか、ということになります。

わたしが資料請求したサポート校の料金は、ざっくりと以下の通り。
入学願書提出時に支払う料金:10万円
初年度:70万円
2年目:80〜100万円
3年目:80〜100万円
※願書提出時に支払うお金は、入学しない場合返金あり

目ん玉飛び出ますよね。
これに通信制高校の費用も必要ですが、わたしが資料請求した通信制高校は、入学金、教科書代、PC、設備費等でおおむね10〜30万円程度が主でした。
この数字は補助金を適用したあとの金額です。

通信制高校とサポート校を合わせると、年間100〜130万円ほどの学費が実費として掛かってくることになります。

金銭面だけ考えたら、できれば通信制高校だけで…!と思いたい気持ちもあるのは事実です。
でも、「では、通信制高校だけ卒業までできるのか?」という疑問も湧いてきます。
サポート校無しの場合の卒業率は?
通信制高校の中退率ってどうなってるの?
逆にサポート校ありの場合の卒業率ってどう?

正直、気になります。
が、卒業率を参考にしたとしても、こればかりは本人次第。
通ってみないとわからないので、ここから先は、親は通帳と子どもの様子を見つつ、子どもの希望ややる気次第かなといったところですね。

なるべく希望する場所へ行かせてやりたい。
だからこそ、条件に合う通信制高校、サポート校をとことん調べていきたい。

ちなみに調べれば調べるほどたくさん出てくる通信制高校ですが、わが家の場合、県内主要駅にスクーリングできるキャンパスがある通信制高校にしぼって探しています。
最終的に年間数日は必ず通うことになるので、本人が自力で通える場所にある学校をピックアップしています。

これからも資料請求や学校相談会、個別相談にオープンキャンパス、体験会などなど、サポートが充実している通信制高校を主軸として、公立・私立いろいろと見学していく予定です。

まだまだ情報が整理できていない状態なので、分かりづらい点もあったかと思いますが、通信制高校を検討されている方の参考になれば幸いです。


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