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注文の多い短歌篇

当方は注文の多い短歌です。どなたもどうかおよみください。

ユーモアのセンスがあるとお思ひの方は大歓迎いたします。

てにをはをきちんとしたら語彙などについてる泥を落としてください。

ご自分の武器だと思ふ表現があるならここへ置いてください。

古典から学んだものがあるのならどうぞいつたん脱いでください。

短歌観、ことに尖つたものはみな金庫の中へ蔵つておいて

なめらかな韻律といふクリームを耳まで塗つて次のお部屋へ

どことなくお洒落な比喩の匂ひする酢を頭からぱしやぱしやかけて

仕上げです。「めあたらしさ」といふ塩を文体によくもみ込みませう。

これでもう時代に消化されやすくなりました。いや、ご苦労でした。

/冨樫由美子

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