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マーケティング解剖

まず最初に
「マーケティング」という言葉が持つ意味合いについて
書いてみたいと思います。

マーケティングに従事する人に
「マーケティングとは?」と聞いてみると
人それぞれ違った答えが返ってきます。
理由は広義であるが故に
業界や分野によっても捉え方が変わってくるからです。
例えば大企業相手のマーケティング・コンサルタントなら
経営活動の一つであり
企業の収益性を向上させることを目的としたプロセスである
といったように理路整然と回答しますが
一昔前だとCMを打ったりメディア露出する行為自体だ
と言う人もいました。

そもそも論ですが
一般的に日本では「よくわからないもの」と捉えられていた時代が長く
今でもその傾向はあると思っています。
「当たるもマーケ当たらぬもマーケ」と言われたりもしましたが
「こうすれば間違いなく成功する」という確約はできないのです。
その理由についてはまた別途書いてみようと思いますが
要するに企業であれば
よほど大きな売上がない限り予算を割かない
という選択になりがちです。

では話しをもとに戻して
「マーケティング」について私なりに解剖してみます。
ある人物がいて
その人は「海の綺麗なところでマリンスポーツを楽しみたい!」
という旅の目的=欲求があり
すべてをコーディネートしてくれる
コンシエルジュに任せられる立場にあったとします。
さらには目的以外は何も決まっていない=情報がない
と仮定します。
極端で稀有なシチュエーションではあると思いますが・・・笑
すると

  1. どれくらい透明度の高い海がいいのか?

  2. 海外か?国内か?

  3. 目的地までの交通機関は?

  4. 荷物はなにが必要か?

  5. 現地でのアクティビティは?

といったように
大小さまざまな解決すべき課題が出てきます。
そしてコンシエルジュはひとつひとつ潰していくわけですが
これらの一部をマーケティングに置き換えてみると

  1. 目的を達成するための要件を深掘りして整理
    包括的に考案して
    欲求を満たすためのコーディネート=プランを立てる
    という一連の流れがマーケティング戦略

  2. 交通手段はメディア

  3. 現地でのアクティビティはプロモーション

  4. 目的を達成するために起こすアクション全体の呼称=マーケティング

といったところでしょうか。

では実際にマーケティング案件として取り組む場合はというと
企業のマーケターであれば
「サイトに集客したい」「会員数を増やしたい」といったように
すべてではないですが
「売上には直結しない課題を解決する」ことを
目的としたケースが多いでしょう。
よってクライアントの「目的=欲求」を叶えるために
コンシエルジュ=広告代理店やその他のパートナー企業が、トータルに一連の流れを請け負うということになります。
もちろんその先には消費者やエンドユーザーが存在していて
彼らの欲求を叶えることで目的が達成される
ということは言うまでもありませんが。

これが小規模事業者や個人事業主となると話しは変わってきます。
ある程度ぜんぶ自前でやる必要が出てきます。
セルフプロデュースといいますか
ご自身ですべてマーケティングをされて
ビジネスを拡大されている方もいらっしゃいますが
なかなか難儀だと思います。

何が言いたいかというと
他社のマーケティング代行と
自分自身のマーケティングは
定義も変わってくる
ということです。
この辺りについては深掘りしたいテーマなので
ぜひ改めてお付き合いください。笑

纏めると
マーケティングとは
「モノやサービスを、如何にして買う気になってもらうか」
ということを
手を替え品を替えトライする行為全般の呼称であり
包括的な意味合いを持つと考えます。

最後になりましたが
言い換えるとマーケティングって
健康を保つという目的のために
いろいろな臓器が互いに連携しあって成り立っている人体みたいだな
と思うことがあって
記事のタイトルにしてみました。
ありがとうございました。

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