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機能を横断して掛け算するSIPS

今でこそ
(Web構築+メンテナンス) x
ITソリューション x
Webマーケティング
(三位一体と呼んでました)
= デジタルで収益を産む
ということを一気通貫でというのは
普通になりつつあるのかもですが
2010年当時でも新しすぎたのか
案件化が難しかったです

遡ること1993年に
サンフランシスコで設立された
Organic Onlineという会社が
いわゆるインタラクティブエージェンシーの
草分け的存在だったのですが
日本でも電通との合弁会社などが
Webコンサルティング会社なるものを立ち上げて
SIPS(Strategic Internet Professional Service)
と呼ばれたりしていました

「インターネット」という響きが
なんとも時代を感じさせます

当時大手コンサルティング企業も
急成長の波に乗るべく参入していきましたが
昨今大手のWeb制作会社を買収したり
という動きも
この流れを汲んでいると見受けられます

話しを戻すと
SIPS自体は2000年ごろ
苦境に立たされ淘汰されています

私が在籍していた会社は
2001年に企業陣によるMBOを実施
米国本社の方法論を活かして
日本でも事業成長を遂げましたが
某金融の経営破綻による影響もあり
大規模な縮小に追い込まれました

個人的には学びも多く
良き仲間にも恵まれて
満足していましたが
已む無く会社を去りました

この会社は
IT戦略コンサルティングから
マーケティング・Web戦略を含んだサイト構築
運用保守までを
ワン・ストップ型で提供していたのですが
収益の柱は大企業の膨大なサイト群の情報を
整理・整備しサイトに落とし込み
メンテナンスまでを請け負う事業と
ITソリューションでした

マーケティング領域としては
Webサイトと絡めることが多かったのですが
ソリューションの提供がメインで
そこにメディアがアドオンされるイメージです

あるとき
大手アパレル企業のECサイト案件を
レベニューシェアで請けたのですが
売り上げが減るので広告費がかけられず
知恵を絞るしかなくて
他企業とのwin-winになるタイアップや
ありとあらゆる事を試しては失敗しましたが
この経験から
とことんアイデアを考え抜く力と
代理店側としてリスクを負うからこそ
「クライアントと対等に付き合えるのだ」
という事を学ばせてもらいました

あと面白かったのは
他の事業部と協業したり
彼らのクライアントから
マーケティングの提案を求められたり
機能を横断することで
事業が掛け算されていくことを
経験できたことです

ただそもそもの話しをすると
コツコツサイト作ってる人たちと
ITソリューションを提供する人種は
ざっくり遠からずだったりしますが
面白いことやろうぜ!的な
お祭り人間も多い
マーケティング畑の人種では
すごいギャップがあって
だからこそ面白かったんですが
同じ方向向いて事業を推進するのは
なかなか難しくて
ましてや企業としてグロースさせる
となると
クライアントからしてみたら
それぞれの専門企業に
個別に頼めば良いのでは
という説もあり
理想論に留まってしまったのかも
と振り返ります

またこの動きは
今も形を変えて続いているな
と思う一方で
昔も今も状況はあまり変わらないのでは
と感じますが
あくまでも私個人の考えなのであって
私の知らないところで
思いもよらないような
発展を遂げているかもしれません

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