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染み込む言葉②

昨日のつづき。


嫌な記憶を思い出した時

今回のように、相手(娘)から言われた時、どんなに年月が過ぎていようと、相手(娘)に謝罪する。
それが何回同じことを言われようとも、相手の記憶が薄れるまで、言葉を発した本人(私)が謝罪する。何回でも、何十回でも。
それぐらい相手を傷つけたのだ。

染み込む言葉

言葉というのは、身体に染み込む。じわじわと少しずつ。
そうして染み込んだ言葉というのは、なかなか取れない。
特に相手が子どもの場合、それこそスポンジのように吸収してしまい、年月がたってしまうと、他の言葉に埋もれて出てこない。
傷つけてしまった言葉であればあるほど、奥底に封印される。
とあるきっかけで浮き出てきた言葉だけが、謝罪というピンセットのようなもので取ることができる。
そう思っている。
だから謝る時は真摯に、早く嫌な気持ちが忘れられるように謝る。

言葉を発した本人がいない場合

言葉を発した本人がいない場合はどうするのか。誰かに話を聴いてもらう方がいい。もちろんカウンセリングが必要な場合もある。その時は医療機関にかかってほしい。
カウンセリングとまではいかないという場合は、ゆっくりじっくり本人の気持ちを聴いてほしい。否定するでも、安易に相手の気持ちに理解を示すでもなく、ただ聴いてほしい。
でも、それも膨大な時間がかかると思っている。それぐらい言われて傷ついた言葉というのは抜けにくい。

it's not your fault.

「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちの時」という映画の最後の方に出てくるシーン。
ショーン(ロビン・ウィアムズ)から、ウィル(マット・デイモン)に言われるセリフ。
「it's not your fault.(君のせいじゃない)」
詳しくは映画を観てほしいが、この場面で”言葉の力”というものを感じるんじゃないかな。


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