第85回新制作展のお知らせ


夫が出品する展覧会のお知らせです。

第85回新制作展
2022.9.21(水)〜10.3(月)
国立新美術館
東京都港区六本木7-22-2
地下鉄千代田線乃木坂駅6番出口直結
休館日:9.27(火)
開館時間:10:00〜18:00(入場17:30)
最終日:10.3(月)14時終了(入場13時半まで)
金曜日夜間開館:9.23と30日20時終了(入場19:30まで)
学生・65歳以上無料
362cmx399cmの作品を出品します。
ぜひご高覧ください。
 
 今年はほぼ通常開催となりました。
今年3月のギャルリー志門の個展を経て、すぐに取り掛かった作品です。
自己最大の作品です。
 公募に出している人も独自の発表をしている人も、それぞれうまくいかないこともあったり、苦労をしていると思いますが、ここで長年一緒にいる夫について語ってみようと思います。
 まずはちょうど3月個展の記録集ができたのでそこにつけた招待状の文章から

「宙(そら)にともる
 私は命が生まれた時の原初のエネルギーのようなちからを描いています。
それは私にとってタイトル、宙(そら)にともる希望の光のような象徴でもあります。 
 画面は幾重にもかさねた下地層と上からかけた絵の具そうにより、視覚的な階層化をねらい、生命感の表出を願いました。」

 私が出会った時からずっと絵を描いている人で、美術をおしえる人です。
 大学でお世話になった荻太郎先生を慕い、新制作展一筋に出品してきました。初入選まで時間がかかり、そこからも選外が続きました。毎年、夏の終わりに搬入なので、夏休みの部活の大会がおわってから仕上げていました。時には県大会を勝ち残って関東大会に出場したこともあり、時間的にも厳しい時もあったと思います。
 毎年入選するようになってもなかなかその次にはすすめず、会員になったのは2015年。そこから水を得た魚のようにのびのびと制作していたように思えます。横4メートルが会員の大きさ制限なので、これが六点目です。(この他に個展の大作も4点ほどあります)
 今年の作品は自己最大の作品。3月の個展の横8メートルで自信がついたのか、迷いなく進んだと思います。

 時々このエネルギーはどこから出てくるのだろうと思うことがあります。画面を削るようになってからはその前の下地作りに時間がかかり、丁寧に塗り重ねる。畳一畳の大きさのパネルを8枚、4階のアトリエから上げ下ろす。グラインダーの削りの時は力をこめる。そして最後の油絵具のペイントも一歩ずつ。
 最後のジョイントまで気が抜けない状況で色々な方々にお手伝いしていただいて展示ができました。

 美術館に展示できることで大きな作品を作ることができました。
原初のエネルギーの力を描くためには必然だったのでしょう。

 今年の作品には覚悟を感じました。ずっと見てきた私の願いはただ一つ、たくさんの方々に見てほしいということです。ですから、私はSNSで広めたいと思います。繰り返しでてきてうるさかったらごめんなさい。
 東京が終わると、10月京都、11月名古屋に巡回します。
 ぜひ、画像からもパワーを感じてください。そして、発表の機会がいただけたらと思っています。




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