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この景色に出会えただけで… 春のニースひとり旅#9

コートダジュールのビーチで
まぁまぁいろいろあった自分の人生に乾杯した後

有名な日本人シェフの海鮮専門レストランは
通常2人からしか注文できないブイヤベースが
ひとりでも食べられる、というどなたかのブログを拝見

友達からも「ぜひシェフのイズムを感じてきて」
といわれていたので
街の中心、マセナ広場方面に向かった

広場にあるデパート
ギャラリーラファイエットの近くにあるらしい

しかし何度通っても
周囲をぐるぐるしても見当たらない

お目当てのレストランは工事の足場の陰に
看板だけ残し閉店していたのだ

それでは、とレストランがたくさんある
旧市街へ再び向かった

この宮殿のような建物が郵便局だなんて
モロッコほどではないけれど迷路のような旧市街


時刻は18時を過ぎているのだが、まだ明るく
気の向くまま、足の向くまま小径を歩いていると
蜂蜜色の夕陽に染まった教会が見えた

光に導かれるようにどんどん坂を上がっていくと
目の前に現れた景色がこれ

いっぱいいっぱいに膨らんだ
線香花火のような太陽が空と海を染め
山の向こうにポトっと落ちた

ニース初日だったけれど
もうこれだけ見たら満足で
パリに帰ってもいいような気さえする
風景だった

登ってきた道とは別のルートを通りビーチへ
女性たちのカメラに向かうキメ顔と
上手く撮れないパートナーに文句をいうときの顔の違い😂
そんなカップルを何組も見送りやっと撮った1枚
夕陽が沈んだ後も刻々と色を変えていく空
初日のごちそうはこの夕暮れ、と決め
海岸沿いのレストランバーに入る
すぐに窓際の席が空き、ダメ元で頼んでみると
実に快くセッティングしてくれた

(はい、ここでお決まりの
「パリだったら迷惑そうに鼻を鳴らされるか
予約がなくても予約席だといわれるパターン😅」

おすすめの赤ワインを尋ねると
コート・デュ・ローヌを勧めてくれた
パリだったら1番高いのを勧めてくるところ😂)
ロケーション優先、お料理は期待してなかったけれど
郷土料理の「ドーブ」があるというので即決

ニョッキの上に牛肉のワイン煮込みが乗っていた
見た目よりあっさり、大満足
旧市街の中心、サレヤ市場を通り
オペラ座を見て
マセナ広場まで戻る
各都市を向いて正座している皆さんは発光していた
ただいま!左上が私の部屋

春のニースは夜になっても寒くなく快適
(といってもウールのハーフコートは着用)

大通り沿いを歩けば治安の悪い感じもなく
ホテルまで20分ほど腹ごなしに歩いた

滞在初日とは思えない
まるで3日くらいいたような濃い1日

移動日にも関わらず
歩数も3日分の約3万歩だったが

疲れは感じず
喜びと心地よさだけに包まれた夜だった

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