小さいけれどとっても魅力的なホテルに当たる 春のニースひとり旅 #7
Aromeホテルのムッシューと約束した
14時ちょうど、一旦ホテルに戻った
ムッシューはイタリア人の女性客と
マシンガントーク中
「あなたはイタリア語も堪能なんですね」
女性客が外に出かけてから
ムッシューに話しかけると
「ええ、私はイタリア人ですから!
マダムサイトウも日本語がお上手でしょう?」
「はい、ペラペラですよ」
2人で笑いながら階段を上がる
そういえば予約時に
このホテルは三階建てでエレベーターはありません
と明記してあった
荷物はすでに部屋に運んでもらっていたので
手ぶらで足取り軽く、4泊する部屋へ
「どうぞ、こちらがマダムサイトウのお部屋です」
おおー❤︎❤︎❤︎
黒を基調としたモダンなインテリア
窓の外は教会が見え
多肉植物がいい感じに植えられている
ムッシューがコーヒーメーカーの使い方を始め
丁寧に部屋のことを説明してくれた
私が予約したのは最も安価な部屋だから
狭いのは承知していたけれど
小さくてもがっかりしない部屋は初めてだ
ちょっとしたことだが
コンセントの位置や数もバッチリ
何から何までオーナーのセンスと
気配りが行き届いた部屋だった
ただし、多くのヨーロッパのホテルがそうであるように
スリッパやパジャマ、歯磨きセット、ヘアコンディショナーは備え付けではないから
各自ご用意のほどを
ムッシューが「どうぞごゆっくり」と
扉を静かに閉め
私はテンションマックスのまま
早速カフェを淹れてみた
が、ムッシューが見せてくれたように動かない💦
何度試しても動かない
隣の部屋を掃除していた若い女性に声をかけると
気持ちよくサッと見に来てくれて
(パリでは明らかに迷惑そうにされる場面😌)
では明朝の分も、と
カフェのカプセルを余分に置いていってくれた
なんて優しい😭
ニースの光に輝く教会と
海風にかすかに揺れる多肉植物を眺め
この旅はやっぱり最高と確信しながら
熱いカフェを啜った
やっと空に夕方の光が混じる頃
まだまだ旅は始まったばかり
さぁ、もう一度ニースの街に繰り出そう
時間と自由はたっぷりある
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