台所 黙々と洗う ごぼうの土 共に流すは 黒い感情
粉末粉を牛乳でのばし、火にかけて作ったコーンスープの香り。 出先でふと漂ってきたこの香りに、懐かしさを感じてしまいました。 コーンの甘い香りは、むかし母が作ってくれたあのコーンスープの香りと同じです。 母は、カップではなくお皿に盛り付け、スプーンを手前から向こう側に動かしてすくうように教えてくれました。 今はお湯を注げばすぐに飲める便利なカップスープがありますが、昔のタイプのコーンスープが急に懐かしくなりました。 もしまだあのタイプのコーンスープが売っていたら、何十
鮮やかに ハッピ姿の わらべ二人 父のガラケー はみ出しそうなり
洗濯機 後悔だけを 流せたら ため息ひとつ 黙々と干す
偲ばれる 嫁ぐ我は 心躍らせ 窓越しに見た 草むしる母の背中 (かなり字余り)
青空を 蹴散らし飛ばす高速道 ピエロのわたしと 社用車揺れる
今 母と 息子つなぐは おにぎりのみ 言葉は無くとも 今日もがんばろ
大空に 羽はばたかせ 鳥がささやく つないだ手ももう 幼子にあらず
栄冠も 日焼けの跡も 消え去って 君はきみなりの 今を生きる
雲行きの 危うい空に 想い馳せる 彼の地で逝った 若き日の祖父
おはようと おはようのただそれだけに ささやかな 愛しさ感じて 週中の雨