あなたは絶対に独りじゃないから

(2018年9月のメルマガより抜粋)

先日、バンコク駐在妻であり、お2人の幼子のママである方が自殺されたとみられる事件があり、その方の周りの方はもちろん、他の国に駐在中のママたちにとっても胸が苦しくなる衝撃でした。

湯本は本帰国してから5年以上経ち、「いまどきの駐在妻視点」ではないかもしれませんが、駐在妻/ママをサポートするメンタルコーチとしての想いを
今日の勇気づけメールでは書きたいと思います。

バンコク駐在とは、他の国に駐在経験がある方ならおそらく多くの方が羨む快適な駐在国の一つ。

日本人も多く、情報も多くて、駐在期間をいくらでも自分らしくカスタマイズできるというイメージですよね。

でも、どこの国でも同じなのは「駐在妻はあくまで夫の帯同である」という事実。

働きたい、活動したい、発信したいなど、日本だったら当たり前にできることも、夫の会社に迷惑がかからないように、夫の仕事に支障がきたさないように、子ども同士の人間関係が安定するように、自ら制約をかけている方も多いかと思います。

と、同時に現地では、最後に頼れる先は家族である夫であり、その夫と仲たがいしたり、すれ違いが重なったりすると「実家に帰らせて頂きます」と
カンタンに家を出ることもできない。

ある意味行き場がない状態とも言えるかと思います。

以前、公式ブログでも駐在先で夫とこころが通わない時の苦しさについて書きました。

駐在先で夫に話しを共感してもらえないと、気持ち的にツライという件
https://yumotoreina.com/useful-info/aruaru/ottokyoukan/

あるあるだよね。根深い夫婦関係に悩んだら・・・ ~家事・子育ては全部妻タスク?~
https://yumotoreina.com/useful-info/aruaru/husbandandwife_householdcares/

今回ワンオペ育児が原因か、と言われていますが、日本でもワンオペ育児でかつ働くママも大勢います。

でも、日本にいれば、夫に話せなくとも、実家、親戚、学生時代の友達、会社の同僚、習い事の友達、など話せる人もいるし、育児相談所や児童館など
行政が提供してくれる相談先もある。

一方、駐在先では、周りで話せる人といえば、子どものママ友や習い事のお友達、夫と同じ会社の奥様、と限られた輪の中でお互い様の精神で、持ちつ持たれつお互い迷惑をかけあって乗り越えていくかと思います。

バンコクのように、日本人が多い駐在地では、日本人が少ない駐在地よりも気が合う友達が見つかる可能性が高いとも言えますが、逆に日本人が多すぎると関係性が希薄になり、なにかきっかけがないと親しい仲になりにくいとも聞きます。

このママもそれまで周りに話して相談することもあったと思いますし、きっと今回のことで一番心を痛めているのはそうした近いお友達だったと思います。

でね



私が中国にいた頃にはここまでオンラインコミュニケーションが発達していませんでしたし、コミュニケーションで人の心がほぐれたり、整ったりすることも知る由もありませんでした。

でも今や、オンラインの発達や子育て/コミュニケーションを学ぶ機会も非常に多く、同じ国にいなくとも画面を通して、同じ時間に顔を見合わせて悩みを打ち明けたり、困難を克服する方法を知ることで今までと違う視界が開けたりできるツールがある。

ツライ駐在妻の心情がある一方で、その解決につながる一歩も着実に増えてきていると思うのです。

ただ、それを知る手段がなかっただけなんじゃないかな・・・と

わたしのように、悩みを抱えた方に何かしら関われたかもしれない人間(なんて言うと傲慢かもしれませんが)がいるにもかかわらず、私の認知が低いがばかりに独りで頑張ってしまいがちな駐在ママを独りで悩ませ続けてしまっていたかもしれないと思うと、元駐在ママとして、元新生児ママとして、2人の子育てしてきているママとして、そしてメンタルコーチとして本当にやるせない気持ちです。

そう思うと、湯本としてはブログもメルマガもLine@もFacebookも様々な手段を使って、「あなたは決して独りじゃないよ」「全部肯定して受け止めてくれる存在が日本から繋がるからね」「すべての出来事は仮に今ネガティブに見えても最終ゴールの”善”に向かっていく布石になるからね」「だから頼れるところを探して頼る勇気を持ってまずは自分を大事にしてあげよう」ということを今後も地道に発信し続けたいと強く感じています。

あと、もう一つ

「お金を使って解決できることにはお金を使う勇気を持とう」ということも日本にいたら当たり前なことでも、自身の収入がない駐妻にとってブロックになりがちな点なので声を大にして言いたいです。

仮に損したと思うことがあってもそれも織り込み済みで、です。

国によって事情も違うし、うまい具合にピッタリな人が見つからない場合もあるかもしれませんが、駐妻同士やあなた自身が興味のあるテーマの有料オンラインコミュニティ、家事のお手伝いさんやベビーシッター、そして湯本のような、頭とこころを整えて自分軸形成を手伝うメンタルコーチなど、プロの時間とスキルを存分に活用して「自分を大事にして」ほしいと思います。

ママが満たされていることで、色んなことがうまく回り始めます。

それは駐在先だけのことでなく、本帰国してからの生活においてもどんな時も、そう。

いつどこでも、あなたは独りじゃないから。必ず寄り添ってくれる人がいるから。世の中思ったより優しいから。

それだけは知っておいてほしい。

エッセンシャル(本質を追求した)人生を送りたい駐在ママ・本帰国後の元駐在ママの勇気づけになれば幸いです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?