ミュージカル「黒執事」観劇記録

初日配信を見た私が、この公演めっちゃ好き!!!ってなった気持ちをそのまま書きなぐっています。
感じ方は皆それぞれ。
あくまで私の感想です。

あと、たぶん配信見てないと上手く伝わらないんじゃないかなって書き方かもしれません。

推しが初主演初座長を務めるミュージカル「黒執事」。
初日公演を配信で視聴しました。
基本的に自分が思った感想を推し中心に語っていくので、ネタバレ多く含みます。
各自で自衛して下さい。

※原作は既刊分まで読了済み
※アニメ未履修
※前作までの生執事未履修
※曲名不明の為、印象に残ってる歌詞をタイトル代わりにしています。
※アーカイブで一応確認してはいますが、勢いで書いてるので、歌詞とか台詞が空耳の場合があるかもしれませんが、その点はご容赦下さい。


【ミュージカル「黒執事」〜寄宿学校の秘密〜】
3月5日〜21日東京公演 天王洲 銀河劇場
3月25日〜28日大阪公演 メルパルクホール大阪
4月1日〜4日大阪公演 梅田芸術劇場シアター•ドラマシティ

4日の大千秋楽では、ライブビューイングと配信が決定!
詳しくはミュージカル「黒執事」の公式HPで確認を!


言いたいことを先に要約すると、今回の「生執事」めっちゃいいから、興味がある人は是非見てほしい!!!

4月4日の大千秋楽もライブ配信&アーカイブあるよ!!
初日で、あれだけのものを魅せてくれた座組が、大千秋楽でどれだけ進化した舞台を魅せてくれるのかが、本当に楽しみで仕方ない!!

推しが本当に最高の舞台魅せてくれて、私は最高に幸せです!!!

以上!!

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以下は、私の滾りポイントのピックアップです。
お時間あれば、お付き合いください。
それでは、迸る感想の激流へレッツゴー!!


冒頭
オープニングのセバスチャンが登場するシーンから既に鳥肌。

開始から体感5分で分かる
黒執事の世界観&これまでのあらすじ!
シエルとの契約の始まりから、ファントムハイヴ家の役割の説明、そして、これまでの生執事の内容を一気に怒涛のナンバーで説明してくれるのだが、もう…ただただ立石くんの歌声が圧倒的で、圧巻の一言。
また、今作の為に書き下ろされたYuさんの楽曲がとにかく素晴らしい。
生執事の世界観にあった歌詞に加えて、胸を揺さぶるメロディが耳に残る。
(過去作の楽曲アレンジパートがあったら、無知でごめんなさい)

冒頭部分は特に契約を交わすシーンの「奈落への道は選ばれた」って部分のセバスチャンの表情と歌声がすごくいい!!
何あの表情…そして、美しく響く低音。
契約を交わした後、シエルに「お前は僕を守るさ。契約だからな」って言われて「えぇ〜、どこまでも守りましょう〜」から「滴るほど美味でしょ〜」って繋がっていくクルクル回っている振りとか最高すぎて、言葉が出てこない。
それだけ動いて、声が全くブレないの本当に凄すぎるってなったのは、言うまでもない。

そして始まる今作のメインテーマ(と、私は勝手に思ってる)。
ここのサビの所で、大勢の出演者を従えて、立石くんがセンターで堂々と踊り、歌い上げている姿を見て、私の涙腺は突如決壊した。
恐らく、その堂々とした姿に言葉が見つからない代わりに気持ちが溢れて涙が出てきたんだと思う。

この生執事が推しの初主演初座長公演って分かってたつもりだったけど、推しが群舞のセンターで踊っているのを認識したこの瞬間に、私ははっきりとこの公演の座長は推しだと認識できたんだと思う。
これだけの出演者がいる中で、推しがセンターを張っている。
舞台に上がるのが怖かったと雑誌のインタビューで話していた彼が、ダンスが出来なかったと言っていた彼が、今、こうして堂々と歌い踊り、センターを務めている。
それってどれほど凄いことなんだろうと。
本当に本当に座長公演初日おめでとうって、感極まった感情が言葉になる代わりに涙になって溢れたんだと思う。

そしてまた、このメインテーマの群舞が素晴らしい。
特にクレイトン役の大和くんとチェスロック役の福澤くんのダンスのキレがヤバい。
そのキレはどうやったら生まれますか???
特にチェスロック役の福澤くんは随所で華麗なダンスを披露していて、その身体能力の高さが伺える。
この曲の最後にピアノの音に合わせてセバスが踊るパートがくるんだけど、流れるような腕の動きと身のこなしが本当に優雅で美しくて見惚る。

この曲で、セバスチャンが「イエス マイロード」って高らかに歌うシーンがあるんだけど、本当にね。いい響きで歌ってるんです。
IVVYの時は、高く頭の上から空に抜けていくような音だけど、ミュージカルの時は下に響く音で歌ってて、本当に綺麗。
(激しい余談:IVVYの歌もどれも好きだけど、コロナ禍になってからは、Aliceが私の中では応援歌)

アイドル編を待たなくても、歌って踊るP4を見る事ができる。
それがミュージカル「黒執事」。

クリケットの場面は見てて楽しい。
「it's a cricket」の曲もいい。
各寮それぞれテイストが違ってるけど、メインのサビが一緒で覚えやすいし、リズムにノリやすくて、とてもいい曲だなって思ってる。気がついたら、頭の中で無限ループしてたりする。

あと、個人的にグリーンヒルの「俺に打てない球は無い」が結構好き。この時のバットを振り回してる動きが、一瞬倍速では???ってなるけど、倍速に見える速度で振り回してるのめっちゃすごい。
遠心力がヤバそう。

動きが、倍速に見える場面はここ以外にもちょいちょいあったから、動きの緩急の演出があったのかな?って、ちょっと思ったりもする。

試合シーンにラップ&ダンスバトルが出てくるのが新鮮だった。
めっちゃドラムのビート刻むのがカッコいいし、筋肉は裏切らないとか流行りを意識したのかと思う歌詞も多くて、舞台上に“今”を感じたよね。

あと、下剤入りミートパイ事件の時の赤寮の皆がめっちゃ面白かった。
なんというか…個人的にあそこが一番の笑いポイントだった気がしてる。

同じ歌詞を使ってるのに、メロディーが違うだけで全然違うP4のテーマ曲
初めて登場した時は、あんなにキラキラしていたのに、終盤の悲劇でもこの曲名流れてきて、「伝統」って、まさしく「洗脳」だなぁって思わずにはいられない。

同じ歌詞と言えば、セバスチャンの「イエス マイロード」も曲調が違うだけで随分印象が違う。
「パーフェクトブラック」では、重厚感ある感じなのに対して、シエルの無茶振りに応えるために奮闘する「これくらい出来て当然」のコミカルの時の「イエス マイロード」は同じこと言ってるのに全然違う。
ここ、立石くんの歌唱力めっちゃ堪能できるからめっちゃ好きな場面。
テンポもいいから、聞いてるこちら側もノリノリだよね。
あれだけ動いてるのに、歌声がブレないのスゴイ(基本、どの曲聞いても感想が必ず一度そこに還る)

あと、この曲は前半はシエルのことを「坊や」って言ってたクレイトン先輩が最終的に「ファントムハイヴ」って呼びかけて「頼めるか」って命令ではなく問いかけに変化してるのも注目ポイントだよね。
セバスチャンがシエルの命令を忠実に完遂するまでの軌跡だよね。クレイトン先輩の変化。

このパートすっごく良かったんだけど、1つだけ言いたい。
最後のチャッチャチャラララの決めポーズの所が、配信で抜かれた角度が見事にセットの柱とドンピシャで、セバスチャンの姿をバチンと見られなかったのが残念すぎたので、大千秋楽の配信の時は是非ともここの場面の決めポーズの瞬間のセバスを抜いてほしいって思ってる。(すぐに正面からの映像に切り替わったんだけどね)

今回の生執事の楽曲聞いてて、改めて私はYuさんの作る曲のコード進行やメロディーがめっちゃツボなんだなってすごい実感した。
全曲好きすぎて、本当にこの楽曲を収めたアルバムの発売を切望している。
出来れば、劇中音源も収録してもらいたい。この臨場感をずっと味わっていたい。

最後のセバスチャンと葬儀屋とのバトルシーン
戦闘も何だけど、歌声の殴り合いだよね。
二人とも歌が上手いから、ただの鳥肌案件。
「終わりがあるから美しい」っていうセバスチャンと「終わりがなければ面白い」っていう葬儀屋の対比がよく出てるし、最終的に副校長の頭を片手で潰しちゃうセバスすごいってなる。

からの
シエルの命を優先したセバスチャンが、見せたシエルへの執着がヤバい。
手の動き、表情、目の動き
どれをとっても狂気を孕んでいるし、妖しさが垣間見えて、あぁ…セバスはやっぱり悪魔だなってハッとさせられるいいお芝居だった。


セバスチャンのシルエットが綺麗。
執事服着てる時の姿勢の良さもそうだけど、体のラインがとてもキレイなので、これは頑張って体絞ったんだろうな。
所作、話し方、歌い方、ダンス、戦闘シーン
どれも本当に洗練されていて優雅に見える身のこなし、そして、洗練されすぎているが故に、どこか人間離れして見えるセバスチャン。
その姿を見ていると、1つ前の舞台から1ヶ月くらいしかお稽古期間無い中で、ご本人がめちゃくちゃ努力して築き上げてこられたのがよくわかって、もうこれはただただ称賛の拍手しかない。

あと、ヘアメイクさん達の試行錯誤にも拍手を贈りたい。
雑誌のインタビューでとても拘って造形を作っていたお話は読んでたんだけど、キービジュが公開された時に「セバス……ちょっと襟足短くて、全体的にスッキリしてる?」って思ったんだけど、幕が開いたら、とてもクオリティが上がってて、仕上げてきてるのすごいなって思った。
だから、出来れば舞台写真販売してほしい。
ブロマイドのお写真ももちろん素敵なんだけど、舞台上の「今」のディテールの姿を残してほしい気持ちが結構ある。

それと、個人的に楽しみにしていたのが、寮監姿のセバスチャンなんだけど、もう絶対カッコいいよねって思ってたけど、やっぱりカッコよかったよね!!!!
ローブ着てる姿はとても優雅なんだけど、個人的には、モーリスに仕返しするシエルのためにゴミ漁りをしてるシーンが好き。
めっちゃ文句言ってる姿が可愛いってのもあるんだけど、一番お洋服が綺麗に見えるんじゃないかなって思ってる。
ローブ脱いでるお洋服のシーン割とあるんだけど、ここが一番分かりやすいし、スラッとしてる姿がめっちゃ目の保養。
グラスチェーンがマウスガードに当たって音が出ちゃうのは勿体ないなと思わなくもないけど、世の中的にも仕方ないし、何よりセバスチャンがとてもいい仕事してるので全然気にならない。

あと、セバスの赤寮の制服姿も似合ってた。
まぁ…あの登場の仕方には笑っちゃったけどね。
「案外イケるものですね」って言ってたセバスの表情がとても良かった。


堪大くんの葬儀屋が、リアル葬儀屋で、わーってなってる。
あの見た目の完成度ヤバいし、動きがヤバい。
そして、正体がバレた後の憂いを帯びた雰囲気と醸し出す色気がすごい。
登場しただけで葬儀屋だ!!ってめっちゃなったよね。
堪大くんの葬儀屋がどっしりと立石くんのセバスチャンの対局にいてくれるからこそ、セバスチャンの存在が際立つわけで、いやもう流石ですって言葉しか出てこない。

大和くんのクレイトン。
最初は「え? 大和くんがクレイトン???」ってなってたけど、ピッタリだった。
だけど、やっぱり大和くんは大和くんだった。
なるほど、そこでぶっ込みますか。
そうきましたか。流石ですってなったのわたしだけじゃないと思う。
本当に大和くんは振り幅が広い役者さんだなぁ。

あと、ヴァイオレット先輩の後藤くん。
原作読んだ時に、P4の中ではヴァイオレット先輩が好きだなぁと思ってたわけです。
そしたら、ヴィジュアル公開された時に「めっちゃヴァイオレット先輩…」ってなってたんだけど、動いててもめっちゃヴァイオレット先輩だった。
クリケット大会の時に、緑寮に負けたチェスロックとハイタッチする所好きだわ。

そして、詠斗くんのシエルがいい。
外面の良さを存分に発揮するあざと可愛い雰囲気と、シエル本来の冷徹な部分の落差がすごい。
立石くんのセバスとの主従関係も見てて楽しいし、
何より歌パートの二人の掛け合いがいいから、声のバランスピッタリなんだろうな。
成人している詠斗くんが演じるからこそ、シエルが背負うものの大きさや年齢の割に備わっている落ち着きみたいなものが存分に備わったシエルなのではないかなという感想も抱いている。


1つだけ、もったいないってなったのが、幕が開く瞬間。
それまで流れていた音楽がプツッと切れてはじまりの音楽に切り替わったのが、個人的には残念だったな。
その手前でいい感じに一回曲が終わったので、「お、始まるかな」って、気持ちが高まったんだけど、すぐにループで曲が始まったので、「あら?違うの???」てなったんだよね。そしたら、ブツッと音が切れて変わっちゃったので、段取りとかタイミングとか色々あるだろうから難しいんだろうなとは思うんだけど、出来れば、あの音楽が終わるタイミングで曲が変わったらとても気持ちいいなと個人的に思った。

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怒涛の迸る感想へのお付き合い、ありがとうございました。

いやぁ…でも、本当に未だかつてこんなにアーカイブ期間中にリピートしましたか???ってぐらいリピートしてて、我ながらびっくりしてる。

私は、例え推しが出ている舞台でも引っかかるところがあったら、友達が「キビシイ…」って言うくらい感想が辛口になるタイプなので、推しの初主演初座長公演は、どんな気持ちになるんだろうって思ってた部分もあったんだけど、私の貧相な想像力を凌駕する最高の舞台を届けてくれたことが、本当に本当に嬉しい。

もちろん、推しの主演舞台なので贔屓目が入ってるのは否定しない。
だけど、それを抜きにしても、一人の観客として、「このミュージカル楽しい! 好き!」って思わせてくれたことに尊敬しかない。
だって、世の中が大変な状況の中、お稽古期間中も沢山の制約があって、今までとは違う状況だったと思うんだけど、座組の皆が一丸となってこの素晴らしい舞台を作り上げてくれたわけでしょ?
そのことに対して、本当にありがとうって思うし、リスペクト以外ない。
そして、そんな最高の舞台でセンターを務めている立石くんの事が、心から誇らしいなって思う。

応援していて良かったと折々に思わせてくれる推しは本当に凄い。
画面越しでも、このミュージカルの熱量や良さが伝わってくるのが、コロナ禍になってから配信観劇しか選択肢が許されなかった身としては、胸にくるものがある。

あとはただ無事に東京公演の千秋楽を迎えて、大阪2会場を経て、無事に大千秋楽を迎えてくれることを祈るばかり。

私は大千秋楽の配信ももちろん買って視聴予定なので、この初日で受けた衝撃がどれだけ進化して押し寄せてくるのか、今から楽しみで仕方ない。

最後に一言叫んで終わる。
配信で見ても最高だと思える作品を届けてくれて本当にありがとうございました!!!



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