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ニューヨークで卵子凍結⑧ 採卵の結果

手術後すぐ、何個採卵できたかを教えてもらって、翌日の電話で実際に何個凍結できたか連絡がありました。私は結果的に、39個採卵できて、31個の成熟卵を凍結することができました。これはたぶん、結構びっくりするぐらい多いと思います。
エコーのたびに「卵胞がすごくいっぱいできてるよ」と言われていたけど、私はなんとなく知りたいような知りたくないような怖い気持ちがあって、実際に何個卵胞があるのかは聞かないまま、当日を迎えました。なので、手術後に39個と聞いた時は本当にびっくりしました。

今思えば、サイクルの後半は「卵胞がいっぱいできている」「エストロゲンの値が高いから、そろそろ排卵かも」「もう少しギリギリまで様子を見よう」みたいな話をしていて。採卵前は正直、何個卵胞があるかも知らなかったし、とにかく毎日病院に呼ばれるし、採卵は今日なの?明日なの?みたいな日が続いてちょっと疲れていたけど、先生は、39個もの卵胞をできるだけ同じ速度で育てて、大きいのは大きくなりすぎないようぎりぎりまで引き延ばして、成熟卵を最大値で採れるタイミングを見てくれていたんだなぁって。

もちろん、個人差とか薬との相性とかいろんな要素があると思うし、実際病院でも「すごいいっぱい採れたね!」と言われたので、NYUの中でも私はたくさん採卵できた方なんだと思います。でも、自分の体験と結果を考えると、後半は本当に毎日、MenopurをスキップしたりGonal Fの量を変更したり、すごく細かい調整がいっぱい入って、変更のたびに翌日血液検査とエコーをして調整の結果がどう作用しているか確認して…というプロセスだったので、病院の持っている統計的な数値だったり、先生の経験値や腕だったり、そういう要素も大きいんじゃないかなと思いました。もちろん、私は今回お世話になったNYU Langoneしか知らないので、他の病院との比較はできないけど。

たくさん採れて本当によかったし満足しているけど、卵胞が多かった分、採卵後は少し大変でした。卵胞が多かった人は、卵巣が腫れて卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になる可能性があるから、と注意書きを渡され、手術後1週間は発熱や体重増加をモニターして、水分をとり過ぎないこと、1回に食べる量を少しにすること、などなど気を付けることがいくつかありました。あとは、レトロゾールというエストロゲンを抑える飲み薬を処方され、7日間程度または次の生理がくるまで飲むようにということでした。
実際に、手術後当日は微熱があったのと、採卵後3日ぐらいはお腹が張り過ぎて苦しい、胃が圧迫されてあまり食べられない、激しい生理痛のような痛みが続く、みたいな症状がありました。幸い病院に行くほどシリアスな状態にはならず、4日目ぐらいで少し収まってきて、7日目に生理がきて大体落ち着きました。


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