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コントローラブルな事象に集中し、アンコントローラブルな事象に振り回されないために必要なこと

プライベートでも仕事でも、自分の思い通りにいかないことが起こるのは多々あるかと思います。

思い通りにいかない場合に、個人的には大きく2通りの状況があると思っており、それが今回のテーマでもあるコントローラブルな状況アンコントローラブルな状況です。

思い通りにいかなくても、その事象やその先の改善が自分である程度コントロールできるものなら、創意工夫や努力をする価値があります。一方で、自分の行動だけでは大きな改善が見込めないものはコントロールできないので、力を入れても無駄に終わる可能性が高いです。

今回はコントローラブル、アンコントローラブルについて、これまでの経験を元に個人的な意見をまとめて記事にしてみました。


コントローラブルとアンコントローラブルな状態の事例

最初にイメージが付きやすいよう、いくつか私のこれまでの体験から事例を紹介します。

旅行の移動について、時刻表を元に計画するのはコントローラブルです。一方で、実際の移動の際に飛行機や鉄道が欠航や遅延するのは、自分ではコントロールできないのでアンコントローラブルになります。


営業やディレクターが仕事で他社と契約をする際、契約するまでの調整などはコントローラブルです。

契約書の確認や入金などの作業は他部門にお願いしている場合、「時間がどれぐらいかかるか」や「NGになる」部分はアンコントローラブルになります。ただ、こちらも担当者と話すことで、対応可能時期や想定アウトプットの情報を事前にすり合わせできれば、時期などについてはある程度コントローラブルな状態にすることができます。


他にも例を挙げればキリがないので割愛しますが、このように日々コントローラブル / アンコントローラブルな状況に遭遇していると思います。


少し前置きが長くなりましたが、ここから本題の「アンコントローラブルな事象に振り回されない」に入っていきます。

アンコントローラブルな状態か把握する

何か物事が起こった時、日常でも仕事でも自分がコントロールできない部分の影響が大きいのに、なんとかしようと行動して上手くいかないという状況をよく見ます。

こういった時、冷静になって見たり第三者視点に立つと、実際に動いている人はアンコントローラブルな状態であることに気づいてないケースがあります。おそらくは何か問題が発生して、どうにかしないとという気持ちだったり、追っている目標達成に気を取られて状況が適切に把握できていないことが考えられます。

こうした状態に陥らないようにするために、よく私が行なっている方法を2つご紹介します。


冷静に全体像を見極める

1つ目はすぐに行動に移すのではなく、冷静になって問題の全体像を見極める時間を取ります。その中で、自分でできること、他の人にお願いすること、自分・他の人にお願いしても対応できないことを分別します。


第三者に客観的な視点で見てもらう

上で紹介したこととやることは同じですが、当事者だとどうしても冷静な判断ができない場合があるので、不安がある場合は第三者に見てもらいます。これは、単独で頼むというよりは自分で一度分別した後、漏れや見落としがないかの確認をメインにします。


できること、お願いすることを分けて行動し、アンコントローラブルなことを割り切る

上で分別できたら、「自分で行えること」「他人にお願いするとできること」についてはそれぞれ行動します。

他人へのお願いについては、時期や作業などはアンコントローラブルな領域ではあるものの、論理的にいつまでに何が必要かを伝えてお願いする側とディスカッションすることで、対応を検討する上での日時や想定アウトプットのイメージは付けられます。そうすることで、対応計画を立てられるようになるので重要です。

一方で、他の人にお願いしても対応できないことですが、こちらは割り切る必要があります。ただ、他の人にお願いしても対応できない部分の影響範囲を正しく理解しないと、自分で行動したり他の人にお願いする際に影響が出る場合があるので、注意が必要です。
適切に状況を把握した上で、割り切るようにしましょう。


最後に

ここまで紹介してきた内容は、私個人の経験を元にした考えのため、もしかしたらもっと良い方法があるかもしれません。

また、その人の状況によってもコントローラブルな状態とアンコントローラブルな状態が違ってくる点も注意が必要です。

何かに対応する際、適切に自分がコントロールできる部分とコントロールできない部分を把握することで、無駄が発生しないよう行動できるための一助にこの記事がなれば幸いです。

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