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明治時代から続く梨園「芳蔵園」でのコンサート&環境音楽制作のお話

この秋、収穫期真っ只中の梨園「芳蔵園」さんで農園コンサートを開きました。この春から何度か農園に訪問させていただく中で、少しだけ農作業のお手伝いさせていただいたこともありました。
環境音楽も制作させていただきましたので、そのお話をご紹介します。


「芳蔵園」について

「芳蔵園」さんは千葉県船橋市にある明治時代から続く果樹園で、現在6代目の加納慶太さんが代表です。加納さんのお父様が現役の会社員であることから、大学卒業後すぐに家業を継ぎ、代々受け継いできた技術・知識を活かしながらお祖父様やご家族と梨・ブドウを栽培する傍ら、農園のブランディングと6次産業化に着手しフードロスの削減にも注力されています。

そして元JA勤務の奥様、智恵さんが立ち上げられた農家直営アンテナショップFromFarm(フロムファーム)では自園の梨・ブドウのほか、近隣農家から仕入れた果物や野菜を使ったフルーツサンドのキッチンカーとしてスタートし、地元百貨店への催事出店やアンデルセン公園への常設出店をされています。この秋には「芳蔵園」さんの敷地内に農園カフェとしてオープン予定です。

梨づくしコンサート

この日だけ特別に行われた梨狩り体験(撮影:鈴木さん)

先日、初秋の夕暮れ時に梨園の中でコンサートを開催しました。当日ご来場の皆様には農園ツアーと梨の収穫体験の後、梨のジュースや梨とシャインマスカットのフルーツサンドを味わっていただきながら、果樹に囲まれた場所でコンサートをお楽しみいただきました。

梨づくしコンサートの様子(撮影:岡本さん)
梨づくしコンサートの様子(撮影:岡本さん)
梨とシャインマスカットのフルーツサンド(芳蔵園さんinstagramより)

ピアニストの益山真理子さんと共にゆったりとしたオリジナルソングのバラード、ジャズやボサノバのほか、農園の音やそよ風を感じながらの即興音楽を演奏しました。

音響担当のWAVE ONEさん(撮影:石川さん)
芳蔵園スタッフの皆様もご一緒に(撮影:石川さん)

環境音楽制作のお話

コンサート開催よりも少し前、早朝に「芳蔵園」さんを訪問して環境音を収録させていただきました。

虫の音と時折小鳥たちの囀りが聴こえてきます。明治から続く農園ですが、当時はどんな音がしたのでしょうか。きっとまた次の世代に受け継がれる頃は環境も少しずつ変化していくことと思いますが、今だからこそ聞こえてくる音、昔から変わらないもの、そんな歴史に想いを馳せながら即興演奏を組み合わせて音楽作品を作らせていただきました。

★「Ambient ad lib 梨園」ダウンロードはこちら

2023年9月bandcampサイトでのリリースをスタートしました!
以下のサイトでは一定回数無料でご試聴いただけます。購入手続きをしていただくとダウンロードできます。

「Ambient ad lib 明治時代から続く梨園」
singer : Yunami
pianist : Mariko Masuyama
music : Yunami&Mariko Masuyama
販売金額:250円(+αで応援していただくことも可能です)

最後に

梨園の収穫期は想像を超えるような忙しさでした。そんな中、当日まであたたかいお心遣いをしてくださった「芳蔵園」の皆様には感謝しております。コンサート終了後にはスタッフのお姉さんが鼻歌を歌ってたよ、ご来場のお客様から聞いてほっこりとしました。

梨づくしコンサートの様子(撮影:石川さん)

お客様の中には結婚記念日にご夫婦でお越しくださったという方もいらっしゃいました。そのご夫婦に喜んでいただけたようで私も嬉しかったですし、他のお客様からは「芳蔵園」さんのご家族はじめ、あたたかい気持ちを持ったの方々が集う会に参加できて嬉しかったと伝えてくださいました。
ありがとうございました。