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「【緊急開催】リモートワーク時代の人事戦略 ~ 採用・労務・育成で必要な対応とは ~」参加レポート

ここ1~2週間で一気に一般的になってきたリモートワーク。そんな中、非常に興味深いウェビナーが開催されるということで、参加してみました。

『選考プロセスのオンライン化で採用担当が押さえるべき4つのポイント』 by HERP

採用市場の変化予想

- 転職希望者増加& 求人数減少→売り手市場の終焉

- 採用プロセスの適用:予算削減による手法変化(例 リファラル採用強化)&オンライン化

採用選考の受ける影響

- メリット:選考スピードアップ……移動しなくて済めば候補者は対応可能 時間幅が増える/ 企業側は会議室確保も必要なくなる→面談面接設定が容易に

- デメリット:魅力付け&見極めの難易度アップ

※HERPユーザ向け事前アンケート結果では、オンライン面談ツールはWherebyとGoogle Hangoutが人気(事前インストールが不要なため)とのこと。LegalForceでもGoogle Hangoutを愛用しています。

オンラインでもこれまで通り採用継続するための4つのポイント

①オンラインで魅力を伝える工夫

■マイナスを減らす工夫

・早めにオンラインのMTGルームに入っておく

・身だしなみガイドラインの作成

・オンライン向けアイスブレイクの型化(企業側の自己開示がおすすめ)

・候補者の評価に関わらずオンラインで対応している旨をはっきり伝える

 ■プラスを増やす工夫

・オンラインの会社紹介記事等を充実させ、それを会社紹介資料に入れておく

②紙の資料を排除

採用管理ツールの活用でペーパーレスにできる。

③オンライン面接中のトラブル解決

候補者はもちろん、対応する現場メンバーが安心して対応できるようにする。

・通信手段はサブを用意

・ナレッジのドキュメント化

・トラブル発生時にどうすればいいかをあらかじめ伝えておく

④見極め精度が落ちない工夫

・面談、面接を行うメンバーとコミュニケーションを密に取ること

・採用基準の明確化

・採用状況全体像を採用に関わるメンバーに共有

その他

質疑の様子から、オンラインのみの選考で内定を出すのにためらいがある企業はまだまだ多い様子。現状実績は少ないものの、今後はオンラインで与えるイメージが職場や顧客に与えるイメージとイコールになるかもしれないので、そういう意味ではオンラインの印象で判断しても問題ないのではないか? などの意見がありました。

『ペーパレス化を通じた業務効率化でリモートワークを更に快適な環境へ』 by SmartHR

SmartHR社内での実施内容

・3月末からリモートワーク開始

・SlackとZoomをフル活用して社内コミュニケーションを活性化

クラウドサービス市場は今後活性化の見込み

・入社式、雇用契約、入社書類回収 等でもクラウドサービスが活躍

・After Corona、With Coronaと呼ばれる環境で、クラウドサービスを使っている会社のほうが採用訴求力が高まるのではないか

『リモートワークでも成果を出し続ける組織になる方法』byHRbrain

リモートワークで変わらないこと、変わること

変わらないこと:ビジョン、ミッション

変わること:ビジョン、ミッションへのアプローチ方法…商談、社内コミュニケーション、研修

継続的にパフォーマンスを出すためにやるべきこと、やるべきでないこと

やるべきでないこと:社員の監視

→成果以外の行動で社員を評価してきた企業は社員を監視しがち。これからの経営陣、マネージャーの仕事は監視しなくても成果を最大化できるようなマネジメント

やるべきこと:成果の定量化と測定、コミュニケーション量増加、メンタルヘルスケア

目標設定Tips

・具体的でわかりやすくする→キャッチフレーズを付け、ポスターを作る

・SMART:Specific(具体的に) / Measurable(測定可能な) / Achievable(達成可能な)/ Related(経営目標に関連した) / Time-bound(時間的制約がある)

コミュニケーション活性化Tips

ストレス / 帰属意識低下 / どうしようもない不安→自己効力感の低下、目標へのコミットメントの低下につながりかねない

- 朝会 / 夕会 / 褒め会(SalesForce社は毎週金曜日に実施しているとのこと)の実施

メンタルヘルスケアTips

- 心身のコンディションを毎週把握

- 短いスパンで実施していくことが大事

その他

Q. 定量評価だけにして、定性評価は行わないほうがいいのか?

A. Valueに沿った行動は、必ずしも評価制度に組み込まなったとしても、褒めたり記録したりする場を設けておく必要がある。

Q. オンライン1on1で気を付けることは?

A. めちゃくちゃ表情豊かにする / 事前にメンバーからアジェンダを提出してもらう

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採用、労務、育成・評価と3つの側面からリモートワークについて学べる、有意義なセミナーでした!

なお、もともと紙の資料や判子文化が大嫌いなわたしはHERP HireとSmartHRで既に極力ペーパレス化していたので、今回の急激な変化にもあまり影響を受けていません。

コロナウィルスの蔓延は決して明るいニュースではないものの、変化を余儀なくされるこの状況がオペレーションの進化の機会となり、ひいてはアフターコロナの人々の働き方がよりよくなる……そんな未来をSaaS業界全体で切り開いていきたいですね。


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