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心からこぼれた優しい涙が嬉しかった。

カウンセリング17回目。人は対等。あるのは、肩書きだけ。正しいも間違ってるも、何もない。みんな正しくて間違ってる。そう気づいてから、すごく世界が優しい。

誰かと話したくなるし、人が怖くない。ひとり焼肉だって楽しいし、ずっと気になってた取材済の保護猫カフェにも行けたし、ひとりラーメンも行けた。ひとりで行動しても怖くない。お店の店員さんと話す時も緊張しない。

取材はちょっとだけ、緊張する。でも、それは当たり前のことだと思う。始まってみたら、前よりも全然楽に話せる。

人生の休憩期間を取ってる。仕事がメインの人生を少し休憩して遊ぶことや自分を満たすこと、休むことを主にしてる。

こんな生活も、たまにはありだなと思った。働くために生きてるわけじゃないし、長年満たせてなかった心を、ちゃんと自分で満たしてあげたい。今まで私は理不尽な想いをしながらも、必死で頑張ってきたから。お疲れ様って言いたい。もう、そんなに頑張らなくてもいいよ、頑張らなくても君は愛されてるよって言いたい。

分かってもらえないことが多くあったけど、私はちゃんと私のことを分かってるから。苦しかった日も泣きたかった夜も泣けなかった悔しさも嬉しいふりをした日のことも、全部全部私は分かってるから、それでいい。

私は、家族からイチ抜けた。もう父が怒っていても、母が愚痴っていても、姉が話を聞いてほしそうでも、ぴったりと心を寄り添わせられない。そんな私になりつつあるし、そういう私になる道を選ぶことにしたよ。

同じ気持ちで寄り添えないと、家族の輪からはみ出すみたいで怖かった。でも、もういいの。なんか少し寂しくて、理由がわからない涙が溢れるけど、私は自分が苦しくない道を最優先に選ぶよ。

カウンセリングのとき、カウンセラーが泣いてくれて嬉しかった。私の変化を知って、嬉しいと泣いてくれて私が嬉しかった。義務じゃなくて、仕事だからじゃなくて、ああ、ちゃんと心から私が幸せに生きられることを望んで、嬉しがってくれる人がいるんだって実感したから。

久しぶりの彼とのデート、いままでなら出店の人に話すのも怖くて、お店に入るのも怖くて、ずっと彼の後ろにいたのに、今回は気づけば彼の前を歩いてた。

高いから。子供っぽいから。年甲斐もないから。恥ずかしいから。そんなたくさんの言い訳を並べて、いつもならぐっと我慢するはずのキラキラの風船を道を戻ってまで買って、全力でイルミネーションを楽しむ自分がいた。

ああ、この私が好きだなと思った。私って、こういう形だったのかもなあと思った。現地で撮ってくれた写真を見返したら、数ヶ月前の写真より目が生きてた。すべてを諦め、怯えてるような目じゃなくて、子供っぽい私がいた。

やりたいことが無限に出てくる。日常って、こんなにも楽しいものだったの?って不思議に思う。住環境は何も変わってないのに、心のあり方が違うだけで別世界を生きてるみたい。とても楽しい。

ただ、睡眠だけはまだ苦手。ひとりで寝ないといけない休日は動悸がしてきて、人の気配に敏感になる。ああ、またスイッチ入ってるなって思うけど、抜け出せなくて飲み込まれてしまう感覚がしんどい。

睡眠薬を検索しては、薬では根本的な解決にならないよなと躊躇う。安心して、ひとりでもぐっすり眠りたい。

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