古川ゆか

なんとかフリーライターやってます。

古川ゆか

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マガジン

  • 複雑性PTSDの治療経過まとめ

    2023年5月から始めた、複雑性PTSDの治療経緯やその中で自分が思ったこと、起きた変化などを書いていきます。

  • 「私」という物体

    ライターとしての私とライター以外の私

  • 本音の声

    ドロドロも悲しみも、全部ここにある。

  • 単心房・単心室症+無脾症のコロナ闘病記

    単心室・単心房症で無脾症という先天性心疾患持ちの私がコロナに罹患した時の治療経過をまとめました。

最近の記事

ずーっと、クスっと笑える文が書けないのが悩みだったんだけど、最近お仕事で書き始めてみたら、前とは違って書けることに驚いた。自分を出してもいいって思うと、書ける。努力や技術じゃなく、それが私には大事だったんだな。

    • 透明の壁を作って「心」を奪われないように目を光らせていた、あの頃

      24回目のカウンセリング。とても心がモヤモヤしてた。自分がその時その時で何を感じていて、どうしたいのか、最近少し分かってきた。少し言えるようにもなってきた。心臓はまだバクバクするけれど。 でも、意志や感情を言葉にすると悩むことも多い。「嫌なこと」を伝えるのは自分が抱えているモヤモヤを相手に押し付けて、「今度はあなたがネガティブを背負ってね」と言ってるみたいに思えて。 そうじゃないよ、と言ってくれる相手でも、モヤモヤの押し付け合いしか生まれない気がして、言葉にするのを躊躇う

      • 「生きるための食事」を、ずっと求めてた

        「出かけた先で食べ物を買って、家で一緒に食べられるのっていいよね」結婚生活が始まった頃、彼がそう言った。 かわいい感情と思いながらも、私の心は少し違っていた。昔から、そこまで食に興味がなく、食べることは義務だと思って生きてきたから、彼が感じている嬉しさの熱量がイマイチ分からなかったのだ。 家という箱の中で一緒に時を刻むようになると、彼は1日1食だけ食べていた私に「朝ご飯のおにぎり買おうよ」と声をかけたり、好物のフレンチトーストを作ってくれたりするようになった。 優しい誘

        • 自分が嫌だったこと、悲しかったことを伝えるのってモヤモヤをただ相手に渡すだけみたいな気がして嫌だった。自分はそれで楽になるけれど、今度は相手の心が暗くなるから。それは今でも思うけど、ちゃんと自分を守ってあげると私からの「ありがとう」が聞ける。

        ずーっと、クスっと笑える文が書けないのが悩みだったんだけど、最近お仕事で書き始めてみたら、前とは違って書けることに驚いた。自分を出してもいいって思うと、書ける。努力や技術じゃなく、それが私には大事だったんだな。

        • 透明の壁を作って「心」を奪われないように目を光らせていた、あの頃

        • 「生きるための食事」を、ずっと求めてた

        • 自分が嫌だったこと、悲しかったことを伝えるのってモヤモヤをただ相手に渡すだけみたいな気がして嫌だった。自分はそれで楽になるけれど、今度は相手の心が暗くなるから。それは今でも思うけど、ちゃんと自分を守ってあげると私からの「ありがとう」が聞ける。

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        • 複雑性PTSDの治療経過まとめ
          26本
        • 「私」という物体
          75本
        • 本音の声
          25本
        • 単心房・単心室症+無脾症のコロナ闘病記
          4本
        • 8本
        • 顔面神経麻痺の治療記録
          27本

        記事

          心の中の世界

          なんとなく、絵が描きたくなった。上手いわけじゃない。でも、昔はよくチラシの裏に描いていた。 心の中の世界の変化を描きたくなった。 カウンセリング前の心の中は、例えるならこんな感じ。 みんな顔が見えない。遠い。今の心の中はこんな感じ。 「愛」にどんな服を着せてあげればいいのか、まだよくわからない。でも、ひとりで生きていける子は増えた。顔が見えた。

          心の中の世界

          思っていたより、社会はずっと優しいものなのかもしれない。行動しないと何かを得ることは難しいという障壁はあるけど、勇気を出して行動すれば、そんなに悪くない世界が見えた。私を取り囲む身近な場所や人が、一番冷徹なだけだった。

          思っていたより、社会はずっと優しいものなのかもしれない。行動しないと何かを得ることは難しいという障壁はあるけど、勇気を出して行動すれば、そんなに悪くない世界が見えた。私を取り囲む身近な場所や人が、一番冷徹なだけだった。

          ハイトーンのカラーは、もともと好き。ピンクとかブルーとかパープルとか、個性的なヘアカラーも好き。でも、ダークカラーも案外いい。ダークカラーでも、もう大丈夫。最近、そう思う。色で自分を武装しなくても、世界はもう怖くない。

          ハイトーンのカラーは、もともと好き。ピンクとかブルーとかパープルとか、個性的なヘアカラーも好き。でも、ダークカラーも案外いい。ダークカラーでも、もう大丈夫。最近、そう思う。色で自分を武装しなくても、世界はもう怖くない。

          心に染み付いた「見捨てられ不安」がこんなにも痛くて。

          23回目のカウンセリング。ここ最近は仕事で、自分ってダメだなあって思うことがあって、気分が下がってた。あなたを語ってくださいみたいな言葉を言われると、話せなくなる。伝えたいことが口から出ず、心臓はドキドキ。そういう自分に出会うと、ああ、ダメだなって思う。 そう思わなくてもいいんだよっていう頭の声と、いやダメだよっていう頭の声がぶつかり合って、思考がグルグル。この状態が一番辛い。人の目が、また怖くなった。店員と話すことも怖かった。 また元の自分に戻っちゃう?生きづらい生活に

          心に染み付いた「見捨てられ不安」がこんなにも痛くて。

          今までとは違った道に進んでいる感。怖いけれど、できそうにも思えることが増えた。避けてきたことに少しずつ挑戦している。どこに繋がるか分からない道を進んでいる。見えない。怖い。不安。心配。でも、ちょっとだけ好奇心もある。

          今までとは違った道に進んでいる感。怖いけれど、できそうにも思えることが増えた。避けてきたことに少しずつ挑戦している。どこに繋がるか分からない道を進んでいる。見えない。怖い。不安。心配。でも、ちょっとだけ好奇心もある。

          「ダメ」を経験すると、また人が怖くなり、「できた」があると自分を褒める。どちらでもいいのに、と思う自分はいるけれど、そうなれない私もいて。揺れながら少しずつ前に進んでいる感じがする。

          「ダメ」を経験すると、また人が怖くなり、「できた」があると自分を褒める。どちらでもいいのに、と思う自分はいるけれど、そうなれない私もいて。揺れながら少しずつ前に進んでいる感じがする。

          スピーカーから流れる音楽だけが味方だった夜がある。

          22回目のカウンセリング。起きている間の心はかなり元気になってきて、自分でも知らないうちに奪われていった「好き」を取り戻している感じがしている。 私って、こんなに幼い顔してたっけと鏡に映る自分をまじまじと見て驚く日もある。目が生きている気がする。 ただ、睡眠が関わってくると怖くなる。心臓がドキドキしてきて、彼が寝に来るまで眠れない。なぜ?と尋ねても、その理由がわからない。漠然とした不安と寂しさと色んな夜の思い出が頭に浮かぶ。明日、手術を受けるけど、生きて、また朝を迎えられ

          スピーカーから流れる音楽だけが味方だった夜がある。

          「誰かに○○と言われたから、自分が好きになれるかも」がデフォだったけど、最近は誰かに否定するようなこと言われても、自分はそのままでいいなあと言う感覚に変わってきた。褒められなくても、そんなにイイヤツではなくても、私らしい感情と心があれば、それでいい。

          「誰かに○○と言われたから、自分が好きになれるかも」がデフォだったけど、最近は誰かに否定するようなこと言われても、自分はそのままでいいなあと言う感覚に変わってきた。褒められなくても、そんなにイイヤツではなくても、私らしい感情と心があれば、それでいい。

          私が私を許せる日を手に入れたい。カウンセリングを始めた当初の願い。でも、9ヶ月経って、その言葉を見返した時、違和感があった。許すも何も、私は何も悪いことはしていない。ダメな子なんて、私の中にひとりもいなかった。許す・許さないではなく、愛したかった、愛されたかったんだなと思った。

          私が私を許せる日を手に入れたい。カウンセリングを始めた当初の願い。でも、9ヶ月経って、その言葉を見返した時、違和感があった。許すも何も、私は何も悪いことはしていない。ダメな子なんて、私の中にひとりもいなかった。許す・許さないではなく、愛したかった、愛されたかったんだなと思った。

          そんなにも多くの人に見られなくてもいい。人ひとりの心や感情を動かすことは、どんなに難しいのかを分かっているから、ただひとりでも心に響いてくれたら、それで十分。その記事には意味と価値があったのだと思える。そして、自分が満足できたら、自分の言葉で伝えられたのなら、それでいい。

          そんなにも多くの人に見られなくてもいい。人ひとりの心や感情を動かすことは、どんなに難しいのかを分かっているから、ただひとりでも心に響いてくれたら、それで十分。その記事には意味と価値があったのだと思える。そして、自分が満足できたら、自分の言葉で伝えられたのなら、それでいい。

          心の治療をしてから仕事復帰して思うこと。原稿を書いている時に思い浮かぶ言葉、記したい想いが変わってきた。社会はこうあるべき、私はこう思うという白黒理論ではなく、曖昧な着地点でも仕方ないことがこの世にはあるのだと受け入れられた感じがする。「こういっておけばいいだろう」がない生活。

          心の治療をしてから仕事復帰して思うこと。原稿を書いている時に思い浮かぶ言葉、記したい想いが変わってきた。社会はこうあるべき、私はこう思うという白黒理論ではなく、曖昧な着地点でも仕方ないことがこの世にはあるのだと受け入れられた感じがする。「こういっておけばいいだろう」がない生活。

          すべての人が理不尽な状況に声を上げて、立ち向かえるわけじゃない。自分の心を責めてしまう優しい人だっているし、誰かを追い詰めること自体に嫌悪感を抱く繊細な人だっている。そういう人は弱いわけじゃない。ただ、その人らしいだけ。そういう「らしさ」が受け入れられない社会は、とても悲しい。

          すべての人が理不尽な状況に声を上げて、立ち向かえるわけじゃない。自分の心を責めてしまう優しい人だっているし、誰かを追い詰めること自体に嫌悪感を抱く繊細な人だっている。そういう人は弱いわけじゃない。ただ、その人らしいだけ。そういう「らしさ」が受け入れられない社会は、とても悲しい。