古川ゆか

なんとかフリーライターやってます。

古川ゆか

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マガジン

  • 複雑性PTSDの治療経過まとめ

    2023年5月から始めた、複雑性PTSDの治療経緯やその中で自分が思ったこと、起きた変化などを書いていきます。

  • 本音の声

    ドロドロも悲しみも、全部ここにある。

  • 単心房・単心室症+無脾症のコロナ闘病記

    単心室・単心房症で無脾症という先天性心疾患持ちの私がコロナに罹患した時の治療経過をまとめました。

  • 「私」という物体

    ライターとしての私とライター以外の私

最近の記事

スピーカーから流れる音楽だけが味方だった夜がある。

22回目のカウンセリング。起きている間の心はかなり元気になってきて、自分でも知らないうちに奪われていった「好き」を取り戻している感じがしている。 私って、こんなに幼い顔してたっけと鏡に映る自分をまじまじと見て驚く日もある。目が生きている気がする。 ただ、睡眠が関わってくると怖くなる。心臓がドキドキしてきて、彼が寝に来るまで眠れない。なぜ?と尋ねても、その理由がわからない。漠然とした不安と寂しさと色んな夜の思い出が頭に浮かぶ。明日、手術を受けるけど、生きて、また朝を迎えられ

    • 「誰かに○○と言われたから、自分が好きになれるかも」がデフォだったけど、最近は誰かに否定するようなこと言われても、自分はそのままでいいなあと言う感覚に変わってきた。褒められなくても、そんなにイイヤツではなくても、私らしい感情と心があれば、それでいい。

      • 私が私を許せる日を手に入れたい。カウンセリングを始めた当初の願い。でも、9ヶ月経って、その言葉を見返した時、違和感があった。許すも何も、私は何も悪いことはしていない。ダメな子なんて、私の中にひとりもいなかった。許す・許さないではなく、愛したかった、愛されたかったんだなと思った。

        • そんなにも多くの人に見られなくてもいい。人ひとりの心や感情を動かすことは、どんなに難しいのかを分かっているから、ただひとりでも心に響いてくれたら、それで十分。その記事には意味と価値があったのだと思える。そして、自分が満足できたら、自分の言葉で伝えられたのなら、それでいい。

        スピーカーから流れる音楽だけが味方だった夜がある。

        • 「誰かに○○と言われたから、自分が好きになれるかも」がデフォだったけど、最近は誰かに否定するようなこと言われても、自分はそのままでいいなあと言う感覚に変わってきた。褒められなくても、そんなにイイヤツではなくても、私らしい感情と心があれば、それでいい。

        • 私が私を許せる日を手に入れたい。カウンセリングを始めた当初の願い。でも、9ヶ月経って、その言葉を見返した時、違和感があった。許すも何も、私は何も悪いことはしていない。ダメな子なんて、私の中にひとりもいなかった。許す・許さないではなく、愛したかった、愛されたかったんだなと思った。

        • そんなにも多くの人に見られなくてもいい。人ひとりの心や感情を動かすことは、どんなに難しいのかを分かっているから、ただひとりでも心に響いてくれたら、それで十分。その記事には意味と価値があったのだと思える。そして、自分が満足できたら、自分の言葉で伝えられたのなら、それでいい。

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        • 顔面神経麻痺の治療記録
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        記事

          心の治療をしてから仕事復帰して思うこと。原稿を書いている時に思い浮かぶ言葉、記したい想いが変わってきた。社会はこうあるべき、私はこう思うという白黒理論ではなく、曖昧な着地点でも仕方ないことがこの世にはあるのだと受け入れられた感じがする。「こういっておけばいいだろう」がない生活。

          心の治療をしてから仕事復帰して思うこと。原稿を書いている時に思い浮かぶ言葉、記したい想いが変わってきた。社会はこうあるべき、私はこう思うという白黒理論ではなく、曖昧な着地点でも仕方ないことがこの世にはあるのだと受け入れられた感じがする。「こういっておけばいいだろう」がない生活。

          すべての人が理不尽な状況に声を上げて、立ち向かえるわけじゃない。自分の心を責めてしまう優しい人だっているし、誰かを追い詰めること自体に嫌悪感を抱く繊細な人だっている。そういう人は弱いわけじゃない。ただ、その人らしいだけ。そういう「らしさ」が受け入れられない社会は、とても悲しい。

          すべての人が理不尽な状況に声を上げて、立ち向かえるわけじゃない。自分の心を責めてしまう優しい人だっているし、誰かを追い詰めること自体に嫌悪感を抱く繊細な人だっている。そういう人は弱いわけじゃない。ただ、その人らしいだけ。そういう「らしさ」が受け入れられない社会は、とても悲しい。

          色々と足りない自分の身体が愛しいと思えた日。

          21回目のカウンセリング。コロナに罹患したから予約を当初の予定より1週間先に取り直して受診した。 コロナはしんどかったけど、罹患したことで自分の体に対する想いが変わったのは嬉しかった。いつも、風邪とか体調を崩すと、健常者のように体力がない自分が嫌だな、不甲斐ないな、情けないな、なんで私は普通になれないんだろう。悔しいって、ずっと思って泣いてきた。何十年も。 「この体がいい」ではなくて、「この体でも悪くない」ってなんとか思おうしてた。例えば、同じ先天性心疾患を抱える子を持つ

          色々と足りない自分の身体が愛しいと思えた日。

          数ヶ月前は消えたかった。死にたかった。雑でよかった。雑がよかった。でも、今は自分の命をちゃんと守るために戦っている、闘えるようになったなんて不思議。

          数ヶ月前は消えたかった。死にたかった。雑でよかった。雑がよかった。でも、今は自分の命をちゃんと守るために戦っている、闘えるようになったなんて不思議。

          2023.10.30【想い】

          お父さんやお母さんが怒っている時は、私も同じ気持ちにならないといけないって思ってたんだよね。きっと。 そうじゃないと家族じゃない気がして。みんなが怒ったり悲しんだりしているのに、ひとりだけ気持ちが違ったらダメだなと思って。 でも、お義父さんが怒っても世界は、もうこんなにも色づいていて綺麗で、柔らかい。私の心には恐怖以外に、明日何しようかなの楽しみもある。もう同じ気持ちになれない。同じ気持ちのまま、悶々とすることはできない。 それが少し、悲しくもあった。ああ、もう一緒の気

          2023.10.30【想い】

          2023.10.8制作した詩

          【voice】 ムラサキのおひさまを描いた時 本当に伝えたかったことは何? 声にならないSOSなんかじゃなかった 画用紙の声 空も緑も空気も、すべて味方だった頃の色 気付けば、いつも曇り空 描いた澄んだ世界を忘れるべきだと心が泣いた キミが見てきた世界の色 聴きたいと願った人の声 ぜんぶ間違いなんかじゃない 願いも希望も心も、空っぽにしなくてよかったんだよ 真っ赤なおひさまを描いた時 本当に想ったことは何? これは私の世界じゃない 大人たちの安心感 音も悲鳴も心も、す

          2023.10.8制作した詩

          2023.10.11制作した詩

          【half world】 空も空気も温度もない、6畳の部屋 ノブを壊した内側の中で どんな涙で笑っていたの? 伸ばしたい手は鎖で縛ったままで くだらないけど大切な名前をつけた、ぬいぐるみ 手振りを交えて唄えた曲 広げた腕の中に飛び込む笑顔 あったはずのキラキラは鈍感にした 心にはいらない記憶 憎んで、愛して、尽くして、傷つけて ただひたすら愛を待ってた ”それだけでいい”自分を待ってた 時間と白いノートだけがある、6畳の世界 鍵を守る出口の先で 誰を想って息殺したの?

          2023.10.11制作した詩

          2023.8.7制作した詩

          【生暖かい罠】 先に広がるのは、別の悲しみと地獄 本物なのかも分からなくなった涙 心のない怒号 その日だけの愛 そんなこと、分かってる とっくに分かっていたけど その地獄があったから 生きてこられた瞬間があった 泣きながら笑って 怒りながら喜んで 好きだといいながら憎み、蔑んで 人を人と思わなくてもいい瞬間 受け身で嘘を受け入れる時間 その罠から抜け出せる強さを探していた 【それだけいい恋】 「それだけでいい恋」をした 笑っていてくれるだけでいい そばにいられるだけ

          2023.8.7制作した詩

          ほんの数ヶ月前の出来事。心の在り方。それなのに、今見返すと懐かしくて、とても頑張っていた自分がいたことに胸がキューっとなる。あの頃の自分に対して、生きていてくれてありがとうと今の私の心が語りかける。

          ほんの数ヶ月前の出来事。心の在り方。それなのに、今見返すと懐かしくて、とても頑張っていた自分がいたことに胸がキューっとなる。あの頃の自分に対して、生きていてくれてありがとうと今の私の心が語りかける。

          【治療記録】単心室症&無脾症がコロナにかかった話(3)

          1/13【発症13日目】 咳と鼻水は、まだ止まらない。料理を作れるようにはなった。でも、お風呂後は結構疲れちゃう。夫も同じだと言っていた。 声もまだ変。体力を少しずつ取り戻してる感じ。まだ重たいものを持ったり、外出したりする気力はないなあ。 1/14【発症14日目】 咳が少しひどくなった。動くことが多いと、まだ息が切れる。鼻水は少し少なくなってきたけど、まだ出る。 1/15【発症15日目】 鼻水は少しましになってきたけど、咳が悪化した感じがある。痰が絡んだ咳、辛い。体力が

          【治療記録】単心室症&無脾症がコロナにかかった話(3)

          【治療記録】単心室症&無脾症がコロナにかかった話(2)

          1/5【発症5日目】 久しぶりに寝れた。少し体が楽になったような気がする。朝の体温は35.5。味覚が少し戻ってきたが、まだ苦い。 昼におにぎりとミニトマトを食べた。メジコン、カルボシステイン、ビオフェルミン服用。カルボシステイン飲むと、鼻水かなり出てきて、喉も少し楽になった。ただ、少し動いただけで疲れる。 2時間くらい眠り、夕方36.3度。すごくだるいのと頭が痛い。眠い。胃のむかつきもある。  夜は、にゅうめんを食べた。メジコン、カルボシステイン、ビオフェルミン、アスト

          【治療記録】単心室症&無脾症がコロナにかかった話(2)

          【大切な備え&感染対策】単心室症&無脾症がコロナにかかって

          1/1の年始早々、コロナにかかって感じた大切な備えと先天性心疾患が気をつけるべき感染症対策をまとめました。 【やっておくべき備え】 .災害用セットみたいに、コロナ罹患時のセットをあらかじめ作っておく 感染者が必要なものを部屋に持ち込めるようにビニール袋に入れて必要なものを用意しておくと、動ける人がもしいなくても、しばらく寝込める&同居人への感染対策にもなると感じた。 用意しておくといいものは、ウィダーインゼリーとかのゼリー飲料水、水(薬飲む時にいる)、薬(銀翹散、ペラッ

          【大切な備え&感染対策】単心室症&無脾症がコロナにかかって