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正しいパリのお外トイレ利用方法 (パリ節約自炊生活番外編)

今回は正しいパリのお外トイレ利用方法。お外トイレとは家庭のトイレではなく、美術館やレストランなどで利用するトイレの事です。来仏して7ヶ月、パリのお外トイレは色々と驚くことばかりで、いつか書こうと思って棚上げしてきましたが、先日衝撃の事実を知ってしまいました…これは書くしかない。これから来仏される方々のためにも。

ちなみにトップの写真は、ヴェルサイユ宮殿の庭園にあるプチ・トリアノン宮殿内のトイレ。マリー・アントワネットも使ったと言われている古式ゆかしいトイレです。以下、トイレとは関係ない可愛らしいクリスマスマーケットの写真でお送りします。

◆便座が無い

まず最初に驚くこと、パリのトイレには便座が無いことが良くあります。もちろん蓋も無く、セラミックの便器だけが鎮座しています。小さなレストランはもちろん、ルーヴル美術館に隣接するショッピングセンターのトイレも便座ありませんでした。個人的な感覚としては、3〜4箇所に1箇所くらいの割合で便座がありません。
最初は故障しているのか?と思いましたが、みんな普通に利用して出てきます。一体どの様に利用するのが正解なのか…謎は深まりつつ誰にも聞けない日々が続きました…

◆便座があってもビショビショ

更に、便座があっても座面がビショビショだったりします。ある時、品の良いマダムがトイレから出てきて笑顔で「どうぞ」とトイレを変わってくれたのですが、その時も座面がビショビショでショックを受けまいた…あのお上品なマダムが…
一体全体どのような使い方をすればあの様にビショビショになるのか、謎は深まるばかりでした…

◆遂に判明!パリのトイレの正しい使い方

そして先日、パリ在住10年越えのお姉さま達に真実を教えてもらいました。パリのトイレの正しい使い方、それは「空気椅子」!
お姉さま曰く、日本の様に消毒スプレーが常備されている訳ではなくパリのお外トイレの座面は汚いので、誰も便座に座らない、みんな空気椅子状態で利用する、そして座面がビショビショになる、更には便座に靴で乗り上げる人もいるらしく便座がすぐ壊れる、なので便座も設置しない、よって空気椅子状態で利用せざるを得無い…という繰り返しの中で、いつしかパリのマダムはお外トイレは「空気椅子」で使用するのが当たり前になっているそうなのです。

そう。7ヶ月間、私は便座に座っていたのでした…ショックイズビック。

◆ところが…座面が超高い!

「空気椅子」という正解を知っても尚、パリのお外トイレにはハードルがあります。それは、世界一高いという話もあるくらい、座面が高いこと。パリの便器は床から座面までの高さがめちゃくちゃ高く、身長152cmの私は足が完全に床から離れてぶらぶらする事も良くあります。そんなちびっこにとって、パリのトイレで空気椅子はかなり至難の技。バレリーナのごとく爪先立ちで空気椅子をする必要があり、観客のいない一人雑技団状態です。
正しい使い方を知っても尚ハードルの高いパリのお外トイレなのでした。

という事で、観光で来仏される方は、色々とご準備をしてお越しください。

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