夢見ろぐ

最近みた夢 3つです。

1.
ざあざあ降りの町の上空に、灰色の 腕の長い人
町のぐるりに、半透明で巨大なサメの歯の骨がある
はいいろのひとは、広げていた腕を 上下にとじながら、「噛め」といった
後から降る雨の冷たさが なんだかとても悲しい

場面が暗転して、平成の台所 といったかんじの ところ
だれかに話しかけるように、タオルをかけた灰色の人が座り込んでいる
「どうせ 果てに ああなるなら だから私は…でももう なんだか わからない」といって、灰色のひとは頭を抱えた

2.
どこかのタイルの壁の隙間から とても濃い紫色の液体が 流れている
だれかそれに気づき、絶叫して逃げた
でも 次第に、どこの隙間や配管からも 紫の液体が出始めた
液体は世界全体を染めながら 海と混じって、海も青紫に
そのうちその惑星は、宇宙を漂いながら丸くなって眠る 淡い青紫色の仔犬になった(まるまって寝ているので 顔は見えない)…という海外の映画を、紫色に覆い尽くされた がらんとした映画館で 放映している

3.
真夜中、巨大な廃墟に一人 二人と入っていく
人影は人間ではなく、建物の中に入ると 安心したように 筆で描いた妖怪画のようになる  いろんな姿の何かがいて お医者さんの机、椅子、棚、ライトなどが置かれた周りで ゆらゆらしたり 転げたりして待っている

とても大柄な 虎か ふさふさの 這い虫かというおいしゃさんが咳払いとともに 前触れもなくもう座っていて、はいこんにちは~、と低い声で言った
異形さんたちは いつのまにか小さな紙を持っていて、どこかから○○番の○○さ~ん、と呼ばれるたびに は~い と先生の所へ行く

口の中やおなかの具合を診察して、いろいろ聞く怪物のお医者さんに、
う~ん 最近、こうなんですよね とか
あんまりそれは ですか、えぇ わかってるんですけどね~ とか
異形さんたちは素直に答えて 頭をすまなそうに掻くなどしている

人間にすっかり 姿をかえて なんとか生きている そのひとたちには、きっと
その 怪物のお医者さんが だいじなのだなぁと 起きてまだ微睡みながら思った



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