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万物は渦巻いている

その夜、アオアヲナルトリゾート泊。

晩ごはんはホテルでバイキング。
初めて食す、わかめの天ぷら!
サクサク面白い歯ざわり。

個人的に、天ぷらは春の料理だと思っている。
んー、秋でも冬でも美味しいのだけれど、たけのことかふきのとうなどの山菜を天ぷらにして食べるイメージがテレビ番組で刷り込まれたためと思う。
夏を抜いたのは自宅でつくると汗だくになってしまうので、私が夏に揚げ物をしたくないから。

かきあげ、エビ、玉ねぎ、そのほかいくつか目にとまった天ぷらを、お皿にとって食べた。
プロの天ぷらは本当に美味しい。
合間、もちもちとコシの強いおうどんも食べた。

食事の後は8階にある大浴場へ。
いつも旅行に行くとコンタクトレンズを作らねばと思うのだけど、準備に慌ただしく忘れてしまう。
細切れ睡眠法がデフォルトの私は、うたた寝が多く目に良くないからメガネ愛用者なのだ。

普段はいいが外でメガネをはずさないといけないシーンがくると途端に全世界がすりガラス越しになってしまうのが困る。
工夫の結果、旅先のお風呂ではすこしすり足で移動をして、シャンプーリンスのボトルは液体を一度手のひらで泡立ててどちらか判別してから使っている

さっぱりしてお部屋へ戻ると、ちょうど阿波おどりショーの時刻だった。

普段はひとりまったり派だけど、子どもたちの社会科見学のために人だかりの中へ突入。

少し高い舞台の上では祭り装束の男性と女性が、太鼓と鐘の音にあわせてたいそう賑やかに、おもしろそうに踊っていた。
鳴門海峡の波のような動きを暫く眺めた。


お部屋に戻って、ふた間ある部屋の、3つ並べて敷いてある床で娘たちと枕を並べようと思ったら、息子が
「お母さんは僕と一緒に寝なければ許さない」(?)と主張したため、説得を諦めて夫と息子と私と三人で二枚のおふとんに川の字になって寝た。

娘たちはそこからしばらく起きて女子トークをしていたらしいので、参加出来なかった事が少し悔やまれる。
恋バナとか聞きたかった…

夜10時ごろに意識がシャットダウンして、翌朝はなんと4時に目が覚めてしまった。
せっかくなので5時を待ち偶然起きた次女を誘って、今度は一階の露天風呂に行く。
夜明けの淡青の海を眼下に眺めて、朝風呂。
(贅沢ー!)

風の強い朝で、お湯に入っているところは熱いのに肩から上が寒く、風がびゅうと吹き込む度に頭にのせた濡れタオルがずれ落ちそうになるので笑った。

朝ごはんをホテルで食べて、さっと身支度を整えチェックアウト。
ホテルから十分ほど移動、うずしお観潮船へ。

風と大潮の潮流で船はゆらりゆらり、乗り物酔いのひどい次女がいつ気持ち悪がるかと心配したが、問題なかった。

何処かの漁師さんらしきおじさんグループも同じ船にいて、しきりに鳴門の潮の流れをえらいもんだ、えらいもんだと褒めそやしていた。

「ここの潮をレーダーで観たらどんなもんやろうかなあ〜!」と、玄人風味のおじさんボイスが背後から聞こえたので、『それは私も興味あります』とそっと心の中で思った。

これが全部塩水なんだ
あらためて地球の大きさを感じた