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Super-Takumar 55mm F1.8を買ってみた

オールドレンズというものに興味を持てない人生を送っていました。最新の光学性能を持った最新のレンズが好きかと言われるとそうでもなく、そこそこ新しくてコスパの良い面白いレンズが好きでした。
そんな感じで長年カメラを持って写真撮っていたのですが、カールツァイスのレンズに出会ってから色々こじれ始め、加齢の影響もあり、気が付いたら見事なカメラおじさんになってしまいました。

そんなこんなで今回買ってみたのは、Super-Takumar 55mm F1.8というレンズ。詳細を紹介するまでもないごく普通の大量生産されたオールドレンズです。
見つけたのは隣町のリサイクルショップ、状態はジャンクで良い状態ではありません。レンズ本体は2200円、一緒に売られていたM42-Eマウントアダプターを付けても5000円しませんでした。

状態は悪いですが、前後キャップがついているのは嬉しい

アトムレンズが使われている後期型で、レンズ黄変は強め、カビは後玉に一カ所、チリやゴミも多数あり、多分くもりもあるというかなり使い込まれた個体です。ただ、ヘリコイドの動きは悪くなく、前後レンズキャップも当時のものが付いていました(錆びているけれど)
恐らく実用品として使い込まれたのが何らかの理由でリサイクルショップに流れ着いたのでしょう。
値段もこの手のレンズをプッシュする中古カメラ店の半額以下ですし、ちょうどマウントアダプターもあったので話のタネになると思い一緒に購入しました。

購入した日はたまたまα7Cを持っていたので、さっそく付けてみました。
そのまま何枚か撮って、自宅で確認してみると……これはなかなか思った以上に良い感じです。

DxO PhotoLab7であまり色味を変えずに現像

黄変の影響で全体的に黄色いですが、それが味になって良いですし、くもりも適度なソフトフィルターのようになって気になりません。そもそもオールドレンズですからカリカリの描写は期待していません。無論、状態が良ければもっとシャープな描写が出るとは思います。しかし、このレンズ個体は特殊効果(黄色味+3・ソフト+1.5)を持っていると考えるととてもいい買い物をしましたね!

コスギの夕日

ここ最近オールドレンズが気になり始め、S-Planarという変なレンズ(今度この子についても書きます)を買ったりしていましたが、M42マウントのレンズは色々思うことがあるので避けていたのでSuper-Takumarに関しては個人的にかなり想定外です。
ですが、実際使ってみると、良いレンズですし、面白い個体であることがわかりました。
喰わず嫌いは良くないですね。


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