誰にも会いたくないときに読む漫画

本日お勧めするのは、五十嵐大介『リトル・フォレスト』。
人間関係に疲れていると誰にも会いたくなくなったり、月曜日が憂鬱だったりすることがあります。
体力も精神力も使いたくない、人間ドラマはお腹いっぱい、そんな時にうってつけなのがこの作品です。

筆者が実際に生活した経験をもとに作られていて、田舎の生活の素晴らしさ、大変さが丹念に描かれています。

主人公の一子は母の残した一軒家で1人畑で作物を作り丁寧に料理をして暮らしています。
自然の恵みと厳しさと向き合って1人暮らしていく様はとても立派ですが、一方で一種の逃避なのではないかとも指摘されています。
7年前のある日母親が失踪したこと、街で人間関係がうまくいかなかったこと、ほろ苦い思い出を噛み締めながら淡々と生活を続けていきます。

最後に街へ居場所を求め再挑戦すると言うところで物語は終わりますが
小森での生活はその元気を蓄える期間であったともいえます。

Amazon Primeで映像化もされています。原作に忠実な上に、環境音が素晴らしいので非常に癒されます。心を空っぽにしてぼーっと見るといいです。
ここだけの話、とても気持ちよく寝落ちできます。とてもお勧め。


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