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発信の話。

美容院に行った





わたしは美容院に関して
20年以上同じお店に通うという
徹底した保守派だけれど



コロナの流行と共に
地元にあるその美容院に通うことはできなくなってしまった



必然的に、
現在は新しい美容院に通っている



新しい美容師さんは
いままで保守派だったのが恥ずかしいくらい
とても好感の持てる優しいお兄さんで
いまではすっかりお喋りなお客である





お兄さんは30代後半
双子の娘さんがいらっしゃる、とは聞いていた




妊活民のわたしは
双子?もしかして妊活していたのかな?
なんて邪推してしまう




しかし、
しつこいようであるが妊活民のわたし
ひとの家のことをとやかく聞くもんじゃない、と
深く話題に上げたことはなかった




それが今回、
どんな流れだったのかすっかり忘れるくらい
ごくごく自然に、
お互いの妊活事情について話すことになった





結果、
お兄さんも不妊治療経験があったのだった



期間としては1年ほどで
比較的すぐにできてうちはすごくラッキーだった、と話してくれた




それから、
もっと不妊治療をしていることを
発信できる世の中になってほしい、と
お兄さんは話してくれた





奥さんが治療をしていることを
他の人に言いたがらなかったことや
そのことでストレスが溜まっても
家で泣くしかなかったのを見ていて
そんなに言っちゃだめなことなのだろうか、
恥ずかしいことなのだろうか、
と思ったと言う



これは、
とても難しい問題だな、と思った



正直、
奥さんの気持ちは痛いほどわかる



わたしも職場では
なんとなく察してもらっている程度で
自分から妊活してます!不妊治療してます!
と宣言しているわけではない




それは職場に限らず、
プライベートでも
仲の良いごく一部の友人にしか打ち上げていない





言いたくないわけではない、
ただ、とにかくデリケートかつ
こちらの精神状態が不安定なことが多い




不意打ちのボディーブローなんて食らった日には
しばらく立ち直れないこと必死





言わない方が無難だな、と
こうなるのである





そうやって
思考がどんどん後ろ向きになり
傷つかないように、と
予防線を張りたくなる気持ちは
妊活をしている女性全員に共通するのではないかと思う



こうして、
妊活をテーマに書いているnoteでも
赤裸々に書いているつもりだが
無意識のうちに相当オブラートに包んでいる





自分から誰に対しても
妊活してます!と宣言する勇気はないけれど



いま妊活をしているひとや
これから妊活をすることになる人に対して
自分が経験したことを
もう少し客観的かつ正直に、
そして正確に発信ことはできるのかな、と思う



いまだってたくさんの情報が溢れているけれど
不妊治療をしているひとは少なくないと言う事実は
妊活してみないとわからない



直接話すことはできなくても
こうして情報を発信したり残したりすることが
いつか誰かの役に立って


10年後にはもっと不妊治療を話題にしやすい世の中になっていればいいな、




わたしのnoteもその一部になれたらいいなあ




そんな壮大なことを考える
今日このごろであった

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