競馬にはもったいないお化けが出ることを知っているだろうか？
このお化けは、馬券の締め切り5分前に突如として現れ、「もう少しで締め切りだよ。買わなくていいの？　今買わないと間に合わなくなるよ？」と、悪魔のようなささやきをしてくる。この誘惑に負けてしまうと、予想もろくにせずに、当たりもしない馬券を買ってしまうのだ。
そして、レース終了後に勝ち馬の成績を見て「ああ！この馬は買えたのに！」と悔しがるのである。

このお化けに打ち勝つ方法は、締め切り5分前までに買う馬券を決めておくこと。決まってないならその時点ですっぱりとあきらめた方が良い。
そのレースを買えなかったとしても、次のレースは必ず来るのだから。

さて、ここからは、本日7月4日の川崎競馬について考えていく。もったいないお化けの誘惑に負けないためにも、予想は早めにしておくのが吉だ。予想方法はきのう7月3日の記事に書いてあるので、こちらを参照してほしい。簡単に言えば、過剰人気になりそうな馬を消し、過小評価になりそうな馬を狙うというものだ。

1R：ダート900m　トウザヨリ賞C3 選定馬

過剰人気度：Ａ

• ⚪①ティーストーク

  • 前走は1年半ぶりだったものの1番人気に推されていた（6着）。川崎の連対率は50%で、鞍上は南関トップジョッキー。しかも長期休み明けの叩き2戦目ということから、「次はやってくれるはず」と考えるのが自然で、実力以上に人気を集めそうだ

• 🟡⑤シグナス

  • 南関に移籍してから、川崎では1回も馬券を外していない。完璧な戦績の馬は軸として非常に選びやすく、ここは過剰人気になるだろう

過剰人気度：Ｂ

• 🔵④ブルーグリッター

  • 2走前と3走前に船橋競馬場で2着。競馬場が変われば求められる適性も変わってくるが、成績だけで選ぶ人が一定数いるとみている

2R：ダート1500m　珠鷸特別 3歳(二)

過剰人気度：Ａ

• ⚫②スプラッシュヒット

  • 連対率50%の馬。前走は11着と大敗したが、戦績が安定している馬は1回の惨敗では人気が落ちにくい傾向があるので、ここは実力以上に人気になると予想する

• 🔵④アンカリング

  • 5戦中3回も馬券に絡んでいる。しかも前走は1着。ただし、今まで船橋競馬場でしか走ったことが無く、川崎競馬場は初めて。初コースという未知の要素があっても、過去の戦績が良いことで楽観バイアスが働いて、実力以上に評価されるのではないか

• 🟣⑫パニックボタン

  • 中央競馬から川崎競馬に移籍して2戦目。初戦となる前走は3着に好走したため、ここではそれ以上の結果を期待して馬券を買う人が増えそうだ

7R：ダート1500m　擬宝珠賞　C2(四)(五)(六)

過剰人気度：Ａ

• ⚪①アトラクトボイス

  • この馬は、好走した次のレースで人気を裏切って負けることが多い。逃げ馬なので、マークがきつくなって自分の競馬ができないのかもしれない。ただし競馬ファン目線で考えると、前走で鮮やかな逃げ切り勝ちをした馬には、念のため抑えておこうという心理が働きやすい

• 🟣⑫アイリーライフ

  • 現在3戦連続2着と安定した成績。ただし、川崎競馬場でのレースは前回が初めてで、川崎のダート1500mは初挑戦となる。初挑戦という未知の要素があるにもかかわらず、直近の成績によって過剰人気になりそう

過剰人気度：Ｂ

• 🟢⑧ラピッドフロウ

  • ⑫と同様に、この馬も3戦連続2着。ただ、⑫と違うのは、全て川崎ダート1500mでの2着ということ。このレースへの適性がある分、⑫ほど過剰人気にはならなそう。ただそれでも、新聞に「2着」が並ぶ馬柱は圧巻で、「とりあえず抑えておこう」という心理が働く可能性がある

8R：ダート1600m　ルビーフラワー賞　3歳C1(下) JRA交流

過剰人気度：Ａ

• 🔴③ブリリオ

  • JRAから参戦した7頭のうち、前走で一けた着順（9着以内）だったのはこの馬と⑥だけ。また、キャリア5戦を通じて惨敗（二けた着順）したこともないので、消去法的に人気を集めることになりそう

• 🟡⑥アットアブラスト

  • JRAから参戦した7頭のうち、前走で一けた着順（9着以内）だったのはこの馬と③だけ。しかもこの馬は前走で4着と掲示板に入る活躍も見せており、③以上に人気を集めるかもしれない。忘れてはいけないのは、JRAから参戦した7頭は全て、未勝利馬ということ。実力は大して変わらないはずだ

過剰人気度：Ｂ

• ⚫②シエルラビクトア

  • JRAから参戦した馬の戦績があまりにも心もとないので、地方馬で勝てそうな馬を探す人も多いだろう。そのときに真っ先に目が行くのが、前走で唯一馬券に絡んだこの馬。JRAの馬の戦績がもう少し良ければそれほど人気にはならないと思うが、ここまで心もとないと、消去法的にこの馬を狙う人も一定数いるのではないか