マガジンのカバー画像

今井雄紀のnote

171
運営しているクリエイター

2019年3月の記事一覧

夜ふかし

先日、『月曜から夜ふかし』の取材に出くわしました。出るとしたら、4/8放送とのことです。 ビジュアル的にも、エピソード的にも放送されそうな気がします。 ディレクターさん、「世間話」がめちゃくちゃ上手でした。

あなたの「東京」はどこか

以前、上京した友人たちと「都内のどこに行ったとき、いちばん『東京』を感じるか」という話になり、「渋谷」と答えた。あんまりしっくりこなかったのだけど、スクランブル交差点の映像が浮かんで、なんとなく渋谷だと思ったのだ。けれど今日昼間そこへ行って、自分にとっての東京がどこかわかった。新橋だ。 大学を卒業したタイミングで上京し、新卒として就職した。配属されたオフィスの最寄り駅が新橋だったので、大井町に家を借りて、京浜東北線で通った。テレビなんかで観ていたので、人の数にびっくりすると

バインミーを巡る冒険

ぼくには、好きなものができると、そればかり摂取する性質がある。高校の購買で買うのはいつもピタパンだったし、学生のときは毎日C1000タケダのビタミンウォーターを飲んでいた。新卒のときは毎朝モーニングショットを飲み、デスクでガルボを食べていた。 これは、イチローのカレーやおにぎりやピザのような、こだわりだとかルーティーンだとか言われるかっこいいものではまったくない。ただただ「まずいものを食べて損をしたくない」という、極めてケチくさい精神性がそうさせるのである。 ただ、どうや

神保町編集交差点の、最終回

本日、こちらの記事が公開となりました。めちゃくちゃ面白いし、編集者ならずともためになる内容となっています。評判も、すこぶるいいです。 この原稿、(最初は)ぼくが編集もライティングもやったのですが、古賀さんにこれ以上ないぐらい丁寧に赤字を入れてもらってまして、全編のほとんどを古賀さんに書いていただいたかたちになっています。手放しで「おもしろいでしょ?」って言えるのは、そういう理由もあります。 後編はさらにおもしろいので、明日お昼すぎの更新をたのしみにしていただけますと幸いで

ぼくのイチロー物語

我が家で、野球は特別2006年春。大学3年生になる直前、20歳になったばかりのぼくは少し生き急いでいて、背伸びしてビジネス書なんかを読んでは、「これからはグローバルだ」なんてうそぶいていた。そして極めて短絡的に「そうだ、海外行こう」と思い至った。とはいえ小心者なのでいきなり留学はこわい。海外に行ったこともないし。 まずは身体を慣らさなきゃならない。ぼくは短期の旅行に出かけることにした。行き先はすぐに決まった。他は考えられなかった。マクドナルドのアルバイトで貯めたお金……だけ

赤ペン先生になれるなんて

小学生のとき、ベネッセの「進研ゼミ」を取っていた。親に頼んで取ってもらっては、ひとつも使わずに放置し、解約される。しばらくして再契約勧誘の書類が届いて、同封されているマンガがおもしろいのは知ってるから開いて、チラシに書かれた化学のふろくにひかれて、「今度はちゃんとやるから」と親にねだり、また取ってもらって……というのを繰り返していた。 マンガやチラシでこどもを籠絡して親にねだらせ、「お子さんの勉強を応援しましょう」という大義名分を振りかざし、申し込み用紙にハンを押させる……

Netflixで『ROMA』を観てはいけない。

TOHOシネマズが6月から100円値上げするというニュースが出ました。 税込み価格であるにもかかわらず、消費税5パーセント時代から据え置きだった鑑賞料金。消費税率10%になってから上げたほうが世間の納得度は高かったんじゃないかと思う反面、最大手が率先して値上げしたことで、地方の小さい映画館なんかも値段を上げやすくなるのはいいことだと思います。つぶれてからじゃ遅いので。 ちなみに、5%→8%になるときは、「割引料金枠の値上げ」でしのいでいたようです。シニアとレディースに敬礼

お断りだ

編集とイベントという、誰かに何かをお願いすることの多い仕事をしているので、頻繁に「お断り」をいただく場面がある。頻繁というか、ほぼ毎日何か断られている。 もちろん、凹む。 どう言えば伝わるか、先方にもメリットがあるかを考え、それなりに時間をかけて依頼文をつくる。もちろんその人しかいないと思っているからお願いしている。ベターではなく、ベスト。なのに、送って数分でお断りがきたりする(NGの返事は早いほどありがたいです!)。 断り文句はさまざまだ。「露出を控えており」「日程が