きれいな彗星|宝石の国
身体が欠けるほど記憶をなくしていくという話を思い出す。もし粉々に砕け散り、最後の最後に残るものがその人物の『核』なのだとしたら「だれかのきぶんをあかるくしてるといいな」という気持ちこそが彼(フォスフォフィライト)の心の全てなのだと思う。
あの日野原で目を覚ました彼の、役割を与えられずなす術もない鬱屈とした気持ちも、与えられたことに関心を持てないわがままも、根底には誰かを思う心があったことを忘れたくない。
宝石の国、完結おめでとうございます。
素敵な作品を読むことができて大変