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〜アニメ監督って新陳代謝悪くない?〜

アニメ監督って新陳代謝悪くないですか?

今日はそんな話をしたいと思います。
新陳代謝が悪いとは、世代交代を全然してなくないですか?
という話です。

これはアニメだけじゃなく、映画業界にも言えるのですが、何故ここまで若手が出てこないのか?
という事をちょっと本格的に考えました。

簡単には外から見えない事情もあるかと思いますが、私が感じている事を書いていこうと思います。

エンタメ業界全体がそうなのか?というとそうではないんですよね。
例えば音楽の業界とかってまあ毎年新しい新人が出てきますよね。
(一概に全てアニメ監督と簡単に比較は出来ませんが)

アニメ監督といえば?
という質問をしても多分出てくる名前ってまあ年齢重ねた人が多いと思うんですよね。確かに名作を作った人達はそういった年齢ですが新しい人達がもっと出てきてもいいと思うんですよね。

アーティストといえば? バンドといえば? 音楽グループといえば?
という質問で出てくる人って割と若いというか、新しめの名前が上がってくると思うんですよね。多少年齢も影響するとは思いますが、

日本の音楽、日本のロックシーンやバンドで歴史的に絶対に欠かすことが出来ないグループ『はっぴいえんど』
ってグループがありますけど、多分ほぼほぼ出てこないですよね!

でもアニメの業界では、何故かこういった歴史的な人が上位に名前が上がってくる傾向が多い。
それは新陳代謝として絶対に良くない。

これはオリジナルがないからだと私は考えています。

つまりは、自分自身の原案・原作アニメがないっていうこと。
音楽業界でいえば、コピーバンドしかいないっていうことではないか?と思うようになりました。
若手のアニメ監督の多くはコピーバンドだという事です。

音楽とかってオリジナル楽曲がないと基本的に評価されないですよね?
独自性とか独自のパフォーマンスとか!

コピーバンドでめちゃくちゃ有名ってあんまり聞かないですよね?
世界でみたらコピーバンドで有名なバンドもありますが、基本的にオリジナル楽曲がないと駄目ですよね。

でもアニメとか映画ってほとんどがコピーバンドのような感じだと思うんですよね。原作ありき、漫画ありきと言いますか。
多少監督の色が出ていたとしても、カバーの域を出ないと言いますか。

だから個性的な人達が出てこないんじゃないかと思っています。

思いつくアニメ監督といえば?
という質問で出てくる監督ってほぼ間違いなくオリジナルアニメを創ってきた人達だと思うんです。

そして今の若手監督はこのオリジナルアニメがない!
だから未来を担う面白い人が出てこないんじゃないかと私は思っています。
時代を象徴するようなアニメもやっぱりオリジナルアニメに多いです!

今の時代でオリジナルの作品が作れる土壌があるか?
と言われたら確かに難しいかもしれません。
でもそれでもマジで面白いの創ってやるぐらいの気合と根性と行動力がないと価値観とかを変えるようなアニメは出てこないんじゃないかと思っています。

最近、黒澤明監督と手塚治虫先生のインタビューでの言葉がよく頭に思い浮かびます。

手塚先生は、「漫画は絵なんて描けなくていい!大事なのは欲望や願望、それにアイディアだ」
漫画の神様と呼ばれた人が、絵なんて描けなくていいってかなりぶっ飛んだ人で、ロックな人だなと思った記憶があります。

黒澤明監督は、「僕の所に映画の撮り方を教えて下さい。面白い映画の創り方を教えて下さいって若い人が来るけど、映画なんて紙と鉛筆一本から創れるんだよ。まずは面白いアイディアと脚本、技術なんて必要ない。まずは紙に書いていってこれが膨らんだらやっと一本の大作が出来る。面倒くさいけど、創り方はこれしかないんだよ」

こんな感じの事を言っていた記憶があります。
まさに今のアニメや映画業界にない事だなと思っています。

本当に65点を目指すアニメ創りはやめてほしい。
どこかが0か120点かみたいな制作をしてもらいたい。
まあ現実的には無理んだろうけども……

出来ることなら今後、TVアニメでもっとアニメオリジナルが出てくる事、そして流れてくることを期待しています。

皆さんはどう思うでしょうか?

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