「抱き合う＝ハグ」すると、勇気が湧いたり、落ち込んだ気持ちを元気にすることができる不思議な力があることは、みなさんもよくご存知のことだと思います。

「触れる」ことによって得られる癒やし効果と同様、なぜ「抱き合う＝ハグ」することによって、精神の落ち着きを得ることができるのでしょうか？

人は、触れられたり、体温を感じたり、心臓の鼓動を感じることによって、心の安らぎを得ることができます。
「抱き合う＝ハグ」することによって精神の落ち着きが得られるのは、こういったことが影響するのだと考えられています。

そうなのです！

身体の触れ合いってSEXだけではなく、挿入の無いマッサージだけで充分満たされるのです。

タントラマッサージで調べると、性行為や性感マッサージを連想する人がいるかもしれません。

タントラとは、古代インドより伝わる「癒し」と「解放」のヒーリングのひとつ。

心身の疲れを癒すだけでなく、「嬉しい」「楽しい」といったポジティブな感情を思い起こしたり、周りに気を遣い過ぎて見失っている「自分らしさ」などに気づき、リラックス効果を促すことが知られているのです。

また密教やヒンドゥー教とも関わり合いが深く、ヨガや瞑想といったマインドフルネスに通じるとして少しずつ関心も高まっているのです。

そもそもタントラは人間が本来もつ性エネルギーを肯定し、男女が触れ合い、体を重ねながら想いやエネルギーを互いに交流させることによって癒し合ったり、生の喜びを与え合います。

ですから「快楽、快感」が目的ではなくあくまでも「安心感、癒し」を目的としたリラクゼーションなのです。

ゆっくりゆっくり背中をさすり、ふくらぎ、おしり、肩、腕、とリンパの流れをほぐすように優しくタッチし、肌の弾力、滑らかさ、柔らかさ、硬さなど感じながら身体を辿っていきます。

こうしなければならない、という行為はありません。

相手に任せる、あるいはコリなどを自覚しているところ、さすって欲しいところがあれば相手に遠慮なく伝え撫でてもらうこともOKです。

警戒せず、緊張せず、ただただ安心して身を委ねる。リラックス、それだけで良いのです。

身体の力が抜けて柔らかくなると、心も柔らかくなります。

タントラは一切の頑張りを解放してくれます。

50代となると、身体が思うように反応しなかったり、SEXというと敷居が高くまた、疲れるし面倒くさいという人も多いでしょう。

全裸になる必要もありません。

ふたりにとって心地よい形から始めてみれば良いだけです。

若い頃は一緒にお風呂に入ったりもしたはず。

だからゆっくりゆっくり、

お互いを認め合い思い出しながら少しずつ心も身体も、共に解放されていけるように。

人間と動物の違いは繁殖期の長さ。

例え、子どもを必要としていなくても、身体は子どもを作る機能が衰えても、性エネルギーは心身ともに大きなエネルギーを与えています。

女性ホルモンや男性ホルモンの増減が更年期をもたらし、心身に大きく影響するのは皆が知っています。

それと同じように性エネルギーの大切さについて、もっと気づいて欲しいし分け合って欲しいと思います。

皆が当たり前にする行為なのに、忌むべき隠し事、いやらしくネガティブなもの、公に出してはならないものとして扱われている性エネルギーに関する行為。

目を逸らさず、もっと真面目に大切なものとして捉える世の中になったら、きっともっと愛のエネルギーが増えると思うのです。

赤ちゃんもマッサージやハグが大好きです。

50代からのタントラマッサージで、インナーチャイルドを癒し、無垢な心、本来の自分らしさ、出会った頃のふたりを思い出す。

ゆっくり、優しく、自然に。

タントラは、そんなきっかけになるかも、と思うのです。

(*´∇｀*)