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Hipstamatic006 /20150714 裁縫−2

 今年の3月に姪が生まれました。弟夫婦の家のふたりめの子どもです。3月11日の震災黙祷の時間を過ぎた頃に生まれた子なので、取り敢えず希望をもってきた子だと思っています。

 で、生まれる前におくるみを縫っておこうねーっと思っていたのですが、時期を逸してしまったので夏掛けを縫いました。ミシンを台灣で買ってから初めて出したので下手くそな縫い目の部分があるのですが、姪はまだそういう粗探しをしないピュアな眼をしていてくれると思います。生後4ヶ月だし。
 縫い目がガタガタしている他に、ダブルガーゼがちょっと足りなかった為、片面はピースの大きなパッチワーク状態になりました。おくるみにパッチワークを使うひとはあまり知らないのですが、姪はもっと知らないだろうと思っています。まだ生後4ヶ月だし。

 つまらないこと書いてるな。

 うさぎ可愛い。


 友人や親戚に子どもが生まれると、スタイ(って涎掛けのことなんで最近はスタイって云うん?)やおくるみを縫って贈ってばかりなのですが、それは出産祝いの贈答品について街で購入する気力や知識やセンスやお小遣いが無い為です。ハンドメイドがいちばん、とかは思っていなくて、むしろそう思っているだろと揶揄されるのが怖いというか、つまりこれは自意識過剰ですね。誰も何も気にしていない。筈。

 というか、弟夫婦の子どもは姪っていう言葉は意味が分からないっていうか、つまりその子は私の甥の妹なわけではないですか、それで弟夫婦の奥さんは私の義妹じゃないですか、私の両親はその子どもの(ほら、難しくなってきた、子どもってつまり甥と姪の)祖父母ではないですか、「私の両親の甥と姪の祖父母」って座りの悪い云い回しだと思うのですがそんなことは無いですか。「義妹の家の甥に妹が生まれた」とか話すと全然自分で意味が分からなくなって、「曽祖母になっておめでとう、甥も姪も可愛いね、お祖母ちゃん。ママも祖母になって嬉しそうだよねー」という意を込めて私の祖母に云ったらそれってなんかもう大変じゃないですか。
 もっと云うと、家人の姉と妹のところにも娘がひとりずついるので、義妹の娘の姪はですねーとか云ったらよく分からなくなってくるし、親族の呼び方って難しいですね。私が阿呆なだけでしょうか。混乱の極みのは身近に存在している。

 たぶん、私が阿呆な話をしているだけですが。私は家人から「阿呆なことを喋る置物」と呼ばれています。
 然しである。
 私の祖母(ひとりは京都にいて、ひとりは亡くなっています)はどちらも11人きょうだいとか13人きょうだいとかいう、むかしのひとといった風格のある人数でありまして、そして、特にひとりは田舎の方に住んでいたので、親戚付き合いが深いのです。この親族たちが、兄弟姉妹 / いとこ・はとこ / 義姉妹・義兄弟 / 甥・姪 / 祖父母 / 両親などについて会話を交わすときにどうすれば混迷しないのか、考えたくないです。考えたくないのに、こんな文章を書いたので私は敗者です。

 あと義実家って日本語に存在する単語なのか疑う。

 甥も姪も超愛しいんですが(大抵どの子どもも私は愛でるのですが)甥が可愛い! 姪が可愛くて手作りしちゃうの! という雰囲気も無く親族の呼称について考察しているのでしょうか。おくるみ縫っちゃうくらい叔母馬鹿なんですよとかそういう……(おばばか!!!! )

 甥は今年の4月から幼稚園に通うようになりました。初日からにこにこと楽しそうに通っているらしく、そのむかし幼稚園に入園してから一週間泣き通しだった私は敗北感を覚えています。あの子コカコーラとかものめるらしい(私はのめない)し、その他色々、私の幼少時や現時点より勝者である3歳児です。次に逢ったら抱き締め回してぐにゃぐにゃになるまで一緒に遊ぼうと思います。あ、ゆうちょ口座の額も負けている。

 コカコーラが大好きな私の母であるところの甥の祖母におかれましては、幼児にコーラのあじなんか覚えさせるのは身体や乳歯に悪いのではないかと今いちど考えてみて欲しい。私わりと教育的なんです。

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