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量子論的美しさについて

先日、私が声優として参加している同人アニメ「ダメイドナナ」のトークイベントを開催しました。
原作者ブンサダカさんと、未来都市構築の笠松咲樹さんに主にトークをして頂きました。
イベントについてのレポートは、別途ブログに纏める予定です。
ツイキャスの実況配信はアーカイブで見られますので、もしご興味ある方はこちらからどうぞ。
その①その②その③その④

ダメイドナナの世界観を構成する要素として、量子力学超弦理論などにも触れるというので、以前から読んではいたもののなかなか頭に入ってこなかった本で、予習をしていました。

ポール・C.W.デイヴィスジュリアン・ブラウン編『スーパーストリング 超ひも理論の世界』は、学者たちへのインタヴューで構成された本です。
冒頭では相対性理論から量子論ゲージ理論など物理学の基礎知識に始まり、ストリング理論が生まれるに至った過程を説明してくれます。

ダナー・ゾーハークォンタム・セルフ 意識の量子物理学』は、「疎外の克服」を量子論的に考えるという、とても変わったアプローチの本。
残念ながらイベントまでにあまり読み進めることができなかったのですが、思想・哲学・精神分析学・文学などと絡めて意識を量子論で読み解いていくプロセスが刺激的。
シンギュラリティフランケンシュタイン・コンプレックスなどの「ダメイドナナ」に於ける重要なファクターとも、関連性が高い本ではないかと思われます。

私は文系脳で、生物学や動物行動学に関する本はまだしも面白く読み進めることが出来るのですが、物理学や数学などはちんぷんかんぷん。好きなんですけどね。
でもせっかく読んだものが忘却の彼方に追いやられてしまうのも勿体ないので、素人なりに覚書を記しておこうと思います。

統一場理論は、一元論を裏付けるように思えます。
非局所性シンクロニシティとほぼ同じと言えますね。
ユングの友人だったパウリの名前の付いた「パウリ効果」が、この作用を受けたものであるかどうかは謎ですが・・・。

超弦理論はその美しさから、支持を集めているのだそうです。
数学的な美しさ、というのは確かに存在すると思いますし、美は神の属性とされているので、それが支持されるというのは納得がいきます。

超弦理論十次元という高次の次元で定式化されますが、我々のいる四次元の時空内に、余分な六次元は巻き取られているとされます。
ただこの理論、問題は実証不可能ということ。
実験・観察・分析・実証によって成り立つのが自然科学だと思っていたのですが、思考・理論から外に出られないのであれば、それは思想や哲学とどこが違うんだろう・・・。

ふと、思い出しました。
大学生の頃だったか、夏のある日、実家近くののどかな風景が広がる道を、歩いていました。
眩い光が空から差し、光の粒が、空中に漂っているようです。

その時突然、
この一瞬の中に、永遠がある
ということを、非常な多幸感と共に、感覚的に理解したのです。

その体験は、世界の美しさをも啓示するものでした。

感覚によって世界を把握するということも、あるのかもしれません。
但しそれは常に、思い込みによる誤謬に落ち込む可能性を、内包しています。

トークショーでは、ある生物が鏡を見た時に、それを仲間と誤認するか自己の姿だと認識するかで、知性が測れるという話が出ました。
私は、他人そして人形やアンドロイドなどの人の形を持つものは、自分の鏡像だと思っています。
それらの中に自己の影を見出し、それを統合していけるかどうかが、魂の向上を目指せるかどうかなのではないか。

引き続き、量子の世界を追究していきます。

画像は・・・何を撮ったものか忘れました。

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