「わかった!」の根を張るために、私は足踏みをする
お久しぶりのnote。
なんで久しぶりに書こうと思ったか?というと、きっかけはコロナになったこと。
コロナになって「しんどくて気を紛らわせたいけど何もする元気がない」状態が続き。となるともう「考える」しかできなくなって。
で、考えはじめると思考の海の底まで行ってしまう性質を持ってるので、久々に思考の海を延々と泳ぎ続け、底に行きついて「そうか」と考えたことを書きたくなったというわけです。
■コロナになって決意した「足踏みをする」ということ
2018年9月にオンラインサロンに入って発信を始め、紆余曲折あって2020年4月から複業をはじめて、ずーっと走り続けてきて。
でもコロナになってふと立ち止まって「これからどこに向かいたいのか?」って考えが、ぐるぐる頭を駆け巡りだして止まらなくなった。
「もっと稼ぐためにさらに頑張るのか?」
「でも身体が資本。セーブすべきか?」
「それとも新しいことをはじめるべきか?」
きっとこういうことって、私みたいな複業している人も、フリーランスで稼ぐ人も、みんな一度は考えたことがあると思う。
で、私の出した結論が「足踏みをする」。
は?って感じだと思うけど、なんでこれに行きついたのかを書いてみる。
■周りの声に振り回されていた自分に気付く
ちなみに私の現在の状況を書いておくと。
本業は勤続20年の会社員(営業事務)。最初のオンラインサロン入会をきっかけにSNS発信をスタート。
平日の夜と土日を使って複業でお仕事を2つやらせてもらってる。
現在もオンラインサロンに所属していて、なんだかんだ楽しくやらせてもらっている…という状態。
で。
こうやってオンラインで発信したり活動したりしていると、色んな声を聞くし、色んな情報を見るし、色んな人と出会う。
「月10万稼ぐまでのロードマップ」
「フォロワーを増やすには」
「バズらせる法則」
みたいなノウハウ系からはじまり、
「会社辞めてフリーランスになります!」という人に出会うこともしょっちゅうだし、
「ついに月10万円超えました!次は20万目指します!」って人もいたりして。
こういう環境に身を置くと、刺激を受けて「よし自分も!」って思えるのはいいんだけど、どんどん自分の中の「内なる声」がわからなくなるデメリットもあって。
「わたしは何を目指してるんだっけ?」ってふと感じてしまうことも多い。
とはいえ複業をはじめたのは大正解だったし「やって良かった…!」の一択。
でもオンラインの世界にいると、誰から何も言われてないにも関わらず、
「私も月10万円とか目指すべきなのかな」
「次のステップアップとか考えないといけないのかな」
「何かを大きく変えないといけないのかな」
「もっとビジョン描いて動くべきかな」
みたいな考えにとらわれることもあって。
というのもやっぱり、オンラインだと「昇る」と「捨てる」ができる人が賞賛されてるのを見ることが多いからだと思う。
ちなみに「昇る」っていうのは、それこそ「月収〇万目指します!」とか、「いつまでに〇〇達成します!」とか「新しく〇〇はじめます!」とか、そういうの。
そういう、常に上を目指す成長マインドみたいなのってすごいし眩しいし、「どんどん成長しててすごい!応援するね!」ってなる。
「捨てる」っていうのは、「サラリーマン辞めます」とか「時間作るために〇〇辞めました」とか「都会を離れて田舎住みます」とか、そういうの。
こういう人たちって「決断されてすごいですね!」「勇気ありますね!」って、これまた賞賛の対象になる。
で、それらを見ていると「わたしはこのままでいいの?」ってなる。
上に昇るために何かやるべきなのか、はたまた大きく何かを捨てるべきなのか…みたいな考えにとらわれ始めて。
コロナで寝たきりで熱にうかされながら「わたしは…どこへ…」みたいになってた。(←ゆっくり寝ろ)
多分これは「会社員しながら複業してる」って状態も大きく関係してると思う。
本業+複業の自分は、フリーランスの人に比べて、投下できる時間は限られてる。本業も複業も同じ熱量で頑張ってるけど、キャパにも時間にも限界はあるわけで。
「ゆっくりでも進むことが大事」とは思いつつも、自分の横をすごい速度で仲間たちが駆け抜けていく。
わたしは?このままでいいの?って。
でも、考えて考えて考えまくって出した結論は、
「私はこのままでいい。
今は足踏みしよう。」
ってこと。
上に昇るのも、何かを捨てるのも、かっこいい。眩しい。きらきらしてる。
そんな人たちを見るのが好きだし、心からすごいと思うし、応援したい。
でも自分が「今だ!」って思ってないのに、動いたり決断するのはなんか違うな、って。
■自分の歩く速度が速すぎる
オンラインの世界に来てから、そして特に複業をはじめてから、「自分の歩く速度が速すぎる」って実はずっと感じてた。
元々わたしはなんでも「考え抜いてわかった上で進みたい」タイプ。
ひとつのことをきちんと咀嚼して「わかった!」ってなるまでに、普通に10年以上かかったりする。なんなら10年でやっとスタートラインに立てたな~と思うようなこともしばしばある。
でもその代わり、10年以上かけて「わかった!」ってなったことは、自分の軸となって、アイデンティティになって、誰にも奪われないものとして私の中にちゃんと根を張る。
わたしはこの「わかった!」の根を、張って張って、生きてきたんだと思う。
根は太ければ太いほど、上に積み上げていくものをしっかり支えてくれるけど、ひとつひとつ根を張るのにとにかく時間がかかる。
オンラインの世界では「速い」ことがもてはやされる。わかりやすくいうと「複業はじめて1年で月収100万達成」とか、そういうの。
もちろん本当に優秀な人たちを否定する気持ちはない。速く結果を出すってめちゃくちゃカッコイイと思うし。
だからこそ私もとにかく行動してきたし、走りながら考えてきた。それ自体は間違ってないと思う。スピードを上げてきたからつかめたものもたくさんある。
でもやっぱり、ちょっと速すぎたんだと思う。
スピードが速すぎて「自分がどうしたいか」を考えるだけの思考力が落ちてしまって、周りの賞賛されてる人を見て「私もそうなるべきかも」って思ってしまってたんだろうな~と。
コロナになって、ふと歩みを止めたときに、その速すぎる速度にほんとの意味で気付けた感じ。
■「足踏み」は「ダラダラ現状維持」ではない
で、「私はこのままでいい。今は足踏みしよう。」という結論に至ったわけですが。
足踏みってどういうことかというと、
「今は上に昇ることも、
何かを捨てることも、
無理にやる必要はない」
ということ。
私は「何も考えずに進む」のが一番嫌で。
複業でやってるクライアントワークを無理に増やして思考停止で数をこなすのも、何かを捨てて勇気のある人のふりをするのも、なんか違う。
もっときちんと考えた上で進みたい。そのあとに「わかった!」って言いたい。
今は誰かから「何を目指してるの?やりたいことは?どこ向かってるの?」って聞かれても、正直はっきり答えられないけど。
でも私はそれでいいんだと思う。
今までも10年単位で点を打ちまくって、それがどこかで線になって、形になるって経験をたくさんしてきた。
私には、形にするまでに絶対的に必要な時間がある。その時間は短縮できない。
といっても、足踏みって「ダラダラと現状維持」することじゃない。今は成長しません!とかそういうことでもない。
本業も複業も忙しいし、そこにきちんと誠実に向き合うことは今までと同じ。
私の言うところの「足踏みをする」っていうのは、
「他人の声に振り回されて、むやみやたらに何かを変えようと無理しない」
ってこと。
はたから見たら「結局、現状維持じゃん、ダッサ」って思われるかもしれないけど。
ぐるぐる考え抜いてこの結論になったので、なんかざわざわした気持ちが少し落ち着いたというか。
考えてる途中はしんどかったけど、考え抜いてよかった。
ある意味コロナになって得たものは大きかったな。
これから足踏みをしながらも、結局、色々もがいてると思うけど。
今いる位置で、今持ってるたくさんのものをきちんと大切にして、数年後にまた「わかった!」の根を張れたらいいなあ。
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