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『ビジュアライゼーションの光と影』で、どっち?ええの?わるいの?


『目標達成において感情を伴うビジュアライゼーションはマイナスに働く』

これが現代科学の出している解答でした。しかし、物事には必ずデメリットだけではなくメリットがあるはずです。今日は、メリットについて検証できればと思います。ビジュアリゼーションというテクニックを上手く利用して日常の質を上げるヒントになれば幸いです。

まず、科学的に”目標達成において感情を伴うビジュアリゼーションはマイナスに働く”理由というのは、

目標達成に必須なのは、頭の中でどれだけうまく想像するかではなく、現実的な行動計画であり、その実践と修正の繰り返しに他ならないから

でした(自戒、自戒)

いくら、金メダルをとったビジュアリゼーションをしてもどれだけその気分になり喜んだとしても金メダルはとれません。
外国語が話せる気分に浸っても単語を記憶しないことにはいつまでたっても話せないままです。年収1億円、なんて気分に浸ってもハラハラと天から札束はふってきません。

あ、今年収1億はもしかしたら、超幸運でハラハラと天からおちてくるかも、と思いましたか?(わー、インフレ?)

脳は、元々エネルギーの消費の大食漢であるがために、
省エネできることは、省エネをせんたくするように進化してきました。つまり、脳を使わなくて済むような楽なことを選択するようにできているのです。ですから、未知のことですと、より簡単な方を信じてしまうのでした。人の脳は、そのように進化してきたわけですが、目標達成においてはその脳の省エネ戦略に抗する必要があるのでした。


また、ヴィジュアリゼーションが上手になればなるほど、特に「叶った気持ちになる」ことは、目標達成や夢実現は遠のく

ということも記事にさせていただいたことがあります。(👇よかったら参考にされてみてくださ~い)

なぜかというと、例えばダイエットを成功したイメージをして、その気持ちを味わえば味わうほど、
脳内では至福感をもたらす、最高の報酬ホルモンである、βエンドルフィンが分泌され、その結果、脳は目標達成のために必要な思考を停止してしまうからでする。

βエンドルフィンは、目標が達成されたことの完了を意味する脳内信号であり、「御仕事お疲れ様、ご褒美の至福感です。」というホルモン。このホルモンの放出により、脳内は脳内を無意識領域もフル検索して目標達成に必要なことを考え出す作業をストップしてしまうのです。

では、ヴィジュアリゼーションがまったく不要かと言ったら、そうでもないんですね。メリットがあるのです。(こっからメリットやっと)

具体的に、夢を描くことは目標設定の明確化

に他ならないからです。目標が明確化していないことには、計画の立てようがないですね。

しかし、一概に気分に浸るビジュアライゼーションを否定することもないのではないかと考えています。どんなことにもメリットがあるからです。

例えば、『豊かになりたい』、そんな抽象的な願いがあったとしましょう。
そうしたら、「裕福な気分になる。」というビジュアリゼーションの結果、βエンドルフィンが出てとっても気分がよくなった、それは『願望は成熟した』、と言っていいのではないでしょうか?

「えっ、年収1億円になっていないじゃない?」と思うかもしれませんが、
裕福か否か、豊かいなかは、非常に相対的でまた内面的なこととうのは納得いただけるかと思います。

年収400万円でも年収1000万円でも足るを知り、豊さを感じていれば、それは本物の豊かさではないでしょうか。(人は、年収800万円以上になると、収入と幸福度の相関関係はほとんど変わらないそうです。勿論、統計でデータなので個人差はあるかと思います。)

誰かとの比較で豊かさを図るのだとすれば、極論ですが、世界一の億万長者のだれそれ以外、豊でないことにならないでしょうか。

ラットレースに楽しみをおぼえる方々でしたら、大いに上を目指すと人生充実すると思いますが、それは既に豊かどうかではなくなっている、と言っていいかと思います。

ですので、感情を伴うビジュアリゼーションが、現状を肯定的に捉える手段となるならという条件付きであれば、それはとても有用なのではないかと思います。

有用に働くためには、抽象的な願いであるということも条件だと思います。
豊かさ感じたいなぁ~、と思えば、バルコニーでおいしいお茶をきれいなお空を実ながら、庭にやってくる小鳥たちの声や秋の虫の声を聞いていれば充分に味わえるからです。
それは、金メダルをとった選手とともに喜ぶことやサッカーの熱烈なサポーターとなり勝利を祝福するのと同じ効果なのではないでしょうか。

ここからもわかるように、どれだけ心からサポートするサッカーチームの優勝を喜び、その感情を味わっても自分がサッカー選手になり優勝することにはなりません。しかし、

それでいい、です、よね?疑問の余地ってそもそもないです。

それに、そうすることで、何がいいかというと、頭がポジティブモードに切り替わるのです。

人って、そもそも生来的にネガティブな生き物であるそうです。日常的に幸福の瞑想、とわりきって行えば、日常の質を底上げしていくことに繋がらないでしょうか。

βエンドルフィンがでたら、しめたもの、楽しい気持ちからは創造性がまし、前向きなアイデアが湧いてきます。認知能力も上がります。すると、日常の生活の充実度が上がることを想像するのはたやすいと思います。サポーターさんが応援するチームが優勝した次の日は、きっと何をしてもはかどるでしょう。

しかし、

●いやいや、海外旅行自由にいきたいし、

●かわいくスカートはきたいし、

となり、想像と現実の落差に意気消沈、現状否定の思いを強めてしまったり、自信を失うようであれば、

感情を伴うビジュアライゼーションはいったん置いておいて、

思考形態や願望を変えたり、「本当に望むことはどんな価値観だろうか。」と探求したり、具体的な目標に落とし込み、行動計画をたて、日々実践と修正を繰り返す必要があるのかと思います。

●あと5cm足がほそくなりたい、
●俺は、月収300万を超えたい、


というような具体的な願望なり、目標に向かう際は、現代科学が教えてくれるように、
βエンドルフィンがでる程度までのビジュアリゼーションは、逆効果になりかねないので、要注意だと思います。

代わりにやる気、行動の意欲を引き起こすホルモンである、ドーパミンやノルアドレナリンなどを分泌させていく必要があるかと思います。この方法は、人によって千差万別で、

●感情を伴わないビジュアリゼーションをして、脳に差異を認識させ、やる気を出す人や(こんな感じ「よっしゃー、めざすでw」)

●小さなご褒美を目前にぶら下げる(今日の行動計画完了できたら、マカロン、マカロン♪)

などいろいろで、個性が出て面白いところだと思います。

皆様はどのように、やる気を出しますか?

<結論>

●具体的な目標の場合は、感情を伴うビジュアライゼーション控える
●抽象的な願いには、感情を伴うビジュアライゼーションを現状肯定や日常の質をあげるために採用


ビジュアリゼーションをうまく活用されますように。



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