お金ブロック外れる『じいじと子供』

「じいじ、今日も寒いね」
「あぁ寒い。こたつのなかでまるまるさ」
「それって猫だけじゃないの?」
「猫と老人の特権だよ」
「じゃぁ僕は違うね。子供は風の子、でしょ?」
「前もいったろ?老人と子供の時間は似ているってさ」
「うん」
「だから今日はいいんだよ」

「じゃぁこたつの中でお絵描きするよ。飽きたらこたつの中で寺の天井の辰呼んでじいじのせて世界を旅する、勇者の冒険する、じいじはコタツで丸まってて。その次はこたつの中でほら物の怪とダンスするからそしたらじいじも来るといい」
僕はこたつにもぐった。そしたら、ぬっとひからびてしみだらけの大好きなじいじの手が出てきて、
「みかんももっていったらいいぞ」
ってくれた。甘酸っぱい匂いがした。
僕はじいじにこのみかんの千倍の恩返しをするんだ。
それはなにかな。
聞くのがいちばんいい。そしたら
じいじはかういった。
「そりゃあ金をしこたまもってこい。しこたまじゃ」
じいじはガッハッハッと笑った。僕も笑った。
「そんなら、たんまり持って帰ってくる」
「お金は価値に集まる、お金は受け取るのをOKした人が受け取る、お金はお金を呼ぶし、十分にあると思う人に来る。
綺麗事言っても食うにくわれんだら、わしゃあ悲しいぞ。
貰うもん貰わんで、遠慮ばっかじゃあかんときもある。
お金は汚いとか何とかいいながら、しっかり握ってる人もおる。素直にお金をホイホイと手放してしまう人もおる。何となく持ってたら悪い気がしてようためんひともおる。
ちゃうで、お金は石鹸みたいに人を綺麗にもするし、大抵の問題解決もしてくれるし、映画館にも行ける、ほんで心豊かにもなるぞい。
おまはんは、やたらとやさしい所があるからな、そこを狙う人は、どの時代もおるもんや」
「そっか」

「ほんで大人になったら、みかん食えてありがてぇ、こんなにあって十分や、そんな気持ちをわすれがちになるんだよ。じいじになったら、また思い出すようにできとるわ。そやけど若い頃も
忘れんとおって、それでお金もしこたまあってええおもてると、2つが合わさってわんさかや。
そしてお前はんが楽しんでもええし、困った人救ってお釈迦さんみたいなええ事したようなええ気持ちになれってもええ。浄財いうんや。
わんさかはええ」
「みかんがわんさかか?みかんだらけか」
わっはは、とじいじは笑った。コタツの中はあったかい。

未完のおはなしでありました😅

追記

寒い 寒いで

今日は寒波が来るらしい⛄
だから暖波をさがそう

どこにあるか
あの店かこの店か
こたつのなかやね
他は?
ホットヨガはあっちっち

あぁ見つけた
君だ
君の心にあったあった
寒いからさちょっとちぢじまっているみたい

そっと温かいココアでも飲んでみてね

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