アルバイトを探していたある日。
例のごとく分厚いアルバイト情報を見ていて、良さそうな仕事があったので早速電話して面接の日を決めてもらい、バイトだからいいか！と思いわりとラフな格好で面接に行ってみた。

面接をしくれた人は３０代くらいの男性でその店の店長だった。
早速明日から来てねと言われ、詳しい仕事内容もちゃんと説明されないままその日は家に帰りました。

次の日店に行くと店長は仕事の内容を教えてくれました。
仕事は本当に簡単なウエートレスです。決まった制服はなく服装も自由でした。
テーブルが全てゲームになっているのでお客さんはゲーム好きな人ばかりなのだろうなと思っていました。

昔はテーブルがゲームになっている喫茶店とか飲み屋でもそういう所があって、ゲームに勝つとボトル１本サービスなんて事をやっていた店もあったので特に違和感はありませんでした。

　お客さんはいつもまばらで、店長の言っていた通り全然忙しくなかったので仕事はとても楽だったのですが、こんなんでやっていけるのか不思議に思っいました。
特に店が暇な日に店長は前職の話しをしだしたのです。

「僕ね、前の仕事でソープランドの店長やってたんだよー」
「面接に来た女性はね、最初に僕がテストするんだよ」

と笑いながら話しをするのを聞いていて何で私にそんな話をするのだろう、もしかして私をどこかへ売り飛ばす気か？とだんだん怖くなってきました。
そんな事を思っていたらパラパラとお客さんが入ってきて

その話はそこで終わったのですが
この店の店長は怪しい人なのだろうか・・一般人ではないヤ○○かな？？
見た目は普通に見えても経験の少ない私には判断がつかない・・。

20代の世間のことなど何も知らなさそうな私にどうしてそんな話をするのだろうと思った。
服装が派手な訳でも髪を染めてる訳でもない、仕事の経験が豊富な訳でもない私に・・。

そういう仕事が悪いと言う訳ではない、だた私にとってはそういう話はテレビでしか観たことがないから。

お客さんがみんな帰った後、店長が私に財布を預けて出かけると言う。
「これ預かっておいてね」と分厚い長財布チラッと開けて私に見せたのだ。
「こ、こんな財布預かれません！」私。
「いや大丈夫だよすぐ帰るから」と店長はいなくなりました。

つづく