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TOUR DE HOKKAIDO 2022(UCI2.2) Etape-2

大会名:TOUR DE HOKKAIDO 2022(UCI2.2) DAY-2
開催場所:北海道 ニセコ
開催日:2022年9月9日〜9月11日
カテゴリー:UCI 2.2
コース:183km
天候:快晴
出走人数:48名ほど
リザルト:39位 +12’41”(完走46名)


昨日で大きく削られたプロトンはスタートからかなりコンパクト。
スタートラインに並ぶと出走選手が少なく少し寂しい感じ。
今大会は足切りがかなり厳しく、今までのTDHや他のステージレースに比べるとかなり完走の難易度が高いようだ。
私は大会前までかなり身体を回復(つまりTSBの値を大きくプラスに振った)させて臨んでいたため、前日の疲れはそこまで大きく感じずに二日目を迎えた。

羊蹄山が綺麗に見える晴天の中スタートを迎える


コースプロフィールとしては、2日目が一番キツそうに思えるが、展開が読みやすかったりする分1日目よりは気持ちがいくぶんか楽。
とはいえ、総合順位はほぼほぼこのステージで決まると読んでいたため、島野及びチーム全体への出来る限りのアドバイスと、展開のアシストをすべくかなり高い集中力を持って2日目をスタートした。

1日目で総合リーダーはブリヂストンの今村選手。
ブリヂストンは山岳コースで180kmをコントロールできるほどの力はないだろうとどのチームも読んでいて、コントロールするのか、それとも序盤からドンぱち(アタック合戦)でシャッフルされた先頭グループを作り出すアマチュア的展開になるかは始まってみないと分からなかった。

レースがスタートすると同時に僕は先頭へ。
目まぐるしく変わる展開、どんな展開でも対応できるよう常に前々で展開を追っていく。
10名弱が抜け出してブリヂストン筆頭に集団が捕まえてが繰り返され、序盤の上りから調子が悪い選手なら開始20分以内に千切れてしまうほどのかなりのハイペースでレースが進む。
集団は元々の出走が48名。
後ろを見ればすぐに最後尾が見える、なかなか緊迫した状況であった。


前で展開に乗って行っている分、私はまだ余裕があったが、何度か集団が割れそうになっており、集団中盤以降の選手はかなりキツそう。そろそろ逃げを決めたがっているなという雰囲気のところで、数名の抜け出しがあった。
焦って、島野にすぐにいくように声を掛ける。
少し遅れて最終便で島野が8名ほどの逃げに加わることができたようで、一安心。
定石通り、ブリヂストンがコントロールし、しばし集団には安定した時間が流れる。
これは…大きなチャンスを島野は掴みかけているかもしれない。ワクワクした。

総合成績で持ちタイムが少ない(総合上位勢)選手はほとんど集団に残っており、エスケープには総合成績が関係のある選手は3-4人程度。
おそらくバーチャルでは島野は今総合成績上位にいるだろう。

レース序盤のパノラマラインの上り(30分以上の上り)で総合上位勢の追走などが追いつくような展開にならない限りは、このまま行くとBSが疲弊し、集団コントロールの崩壊から総合勢の撃ち合いが始まり、強者の追走ができ、前のエスケープグループに合流。
そのままゴールまで勝ち逃げにという展開の可能性が非常に高い。
こんな熱い展開はまたとない。

パノラマラインでの上りでは、KOMにかけてマトリックスやキナンの奇襲攻撃(プロトンの人数が少ないため、強い選手が抜け出してそのまま集団が失速する可能性があるため)を警戒したが絶妙なスピードコントロールにより特に何も起きずにKOMを通過。(といっても少しペースアップはあり速かったが。。。)

下りは非常にテクニカルなため、道選抜の選手を連れ行ける限り前に行く。
先頭で小さなペースアップなどあり、集団が割れそうになる場面もあったがなんとか一まとまりで下り切りへ向かう。
ここでゆっくりと補給を取り、チーム員全員とコミュニケーションを取り、それぞれの状態を確認した。
牧野、平口には後半の追走が出来る動きに向けて体力を温存してもらう。
依然としてBSの集団コントロールが続くが、風が強く徐々に体力を削っていることだろう。
決して遅くはないスピードで平坦部分を消化して行った。
コースの後半は80kmほどはアップダウンが連続する。
おまけに残り10kmはほぼ全てが上り勾配。
先には厳しいコースが待っているが2分30秒差で逃げている島野は間違いなく今この瞬間千載一遇のチャンスが巡ってきている。

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