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TOUR DE HOKKAIDO 2022(UCI2.2) Etape-3

大会名:TOUR DE HOKKAIDO 2022(UCI2.2) DAY-3
開催場所:北海道 ニセコ
開催日:2022年9月9日〜9月11日
カテゴリー:UCI 2.2
コース:170.6km
天候:快晴
出走人数:46名
リザルト:11位 +1’04”(完走37名)


いよいよ三日目。
総合上位勢は3名に絞られ、1位門田選手(EF)、2位トマ選手(KINAN)、3位松田選手(BGT)が30秒以内に並んでいる状況。
1位の門田選手から2位のトマ選手までは5秒差。
ホットスポットやゴール着順次第ではひっくり返る差だ。

レース展開は様々な可能性が考え巡らされた。

何せ、繰り返しになるが、毎度出走人数が少ない。
サバイバルな展開でバラバラになるレースを作ろうと思えばできなくもない人数なのだ。
3日目のコースは大きな山はパノラマラインのみ。
起きるとすればここでバラバラにしようとガチンコで総合勢が削りあうことが考えられた。
しかしながらコースの全体の半分を前にこの山が存在しているため、残りの100km以上の道のりを考えると、バラけた集団がまとまって、この集団が数的有利で追いかけるというのが定石だ。しかしながら人数が少なければ上位勢の力のある選手が抜け出し、数名でローテーションを回していくと追いつかないという可能性も考えられた。

要するに総合をひっくり返すことのできる上位3名の動き(1位は2位、3位の動きに合わせて動く)、いや2名の動き考え方とステージ優勝を狙うものたちの思惑が入り乱れるステージだ。
私はゴールスプリントを狙うのみだが、まずはこのカオスな展開で後ろへ取り残されたり、振るい落としに掛かるようなことが絶対にないよう、全集中で展開を見ていく必要がある。

スタートからとにかく集中した。
3日目のこのために私は2022シーズンを費やしてきた。
いわばこれが私の選手としての2022年の集大成。

スタートから、かなり早い段階で山岳リーダー含む逃げ(各チームを含んだ10人程度)が出来、EFのコントロールが始まる。落ち着いた展開だけにこのあとのパノラマラインの上り(30分以上)が警戒された。

いざ、パノラマが始まると探りのようなアタックがあるのみで、激しい展開にはならなかった。
主に攻撃をしていたのは、増田選手。
昨日、総合の上位の可能性を落としたが、今日は攻めていき自身のステージ優勝を試す動きだったと思う。
メイン集団は小刻みなペースアップでジグザグな強弱のあるペーシングで上っていく。遅い時はかなりゆっくりなペースだが、速い時はゴール前の最後の上りの如く速い。私は執念でなんとか食らいついた。千切れていく選手は多くいた。
私も何度も千切れかけたが、少し離れてしまったところは焦らずに切り替え、イーブンペースを刻んで全trなんとか追いついて復帰した。
絶対にここで遅れるわけにはいかないのだ。

山頂は近くなってきた。

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