バツ2、50歳。改めて恋のバイブル「ルールズ」を読む

「『ルールズ』半分ほど読んでみました。
男から見ても、たしかに、って思うこと、いっぱいですね」

毎日のようにコメントをくれる、アラフィフのcさんから、今日もコメントをもらった。
何と、私がたまに登場させる世界中の女性の恋のバイブル「ルールズ」を、手に取ってくれたというのだ。
しかも、男性目線での感想つきだ。

「ルールズ 理想の男性と結婚するための35の法則」は、アメリカの女性ふたりが1995年に世に送り出した本だ。
世界28か国に翻訳されたらしい。
日本では1997年に翻訳されていて、たしか2000年前後に売れに売れて、本屋さんは「○○のルールズ」「△△を手に入れる◇◇の法則」という本があふれていたらしい。
当時は33だったルールも、私の手元にあるのは「現代版ルールズ 理想の男性を手に入れる31の法則」と、タイトルも少し変わっている。
電話とパーティデートだけだった20世紀から、メールやマッチングサイト/アプリが登場した21世紀版に衣替えというあたりだろうか。

「ルールズ」が説くところは、非常に単純明快だ。

それは、殿方にとって「特別な女性になる」ということ。これだけ。

「特別な女性」とは何かというと、自分から殿方を追いかけず、自分を卑下せず、ミステリアスであること。
筆者たちが「ルールズガール」と呼ぶ女性たちは、恋の失敗談をペラペラしゃべったり、デートという果実のないやりとりに無駄な時間を費やしたり、すぐに肉体関係を持ったりしない。
電話もメールもごくあっさりで、これ以上私を知りたいなら正々堂々とあなたからデートに誘ってちょうだい、というわけだ。

また、どんなに内面が魅力的であっても、ルックスが殿方好みでなければ気づいてもらえない、と、一般的な殿方受けがする女性像についても細かく説いている。

髪は、肩より長いストレート。
お化粧は、目元と口元、そしてほおに目線がいくように。
服装は、少し肌を露出させたトップスと、ミニスカートかスキニージーンズ。
靴は、自分が立っていられる限界の高さのハイヒール。

と、なかなか細かい指定ぶり。
これ、殿方目線でどうなのよ?

女性を見出して、最初に声をかけるのは、絶対に殿方から。
だから、アプリ恋愛でも自分からいいねをつけるのはもってのほか。
女性からアタックすることで、男性は狩猟本能を失い、苦労して「特別な女性」を手に入れることを怠けてしまうから、その女性とつき合っても大切にはしてくれない、という理屈だ。

殿方のみなさん、そういうものなの?

私が最初に読んだのは、一度めの離婚をして5年くらい経ったころだったと思う。
最初の夫は、声をかけたのも自分からだったし、何なら一度別れてまたよりを戻して結婚したりと、何もかもがルールズ違反だったのだなあと思った。
その数年後、結婚相談所に行ったり、マッチングサイトに登録したりして、まあまあ真面目にルールズを実践して、二度目の結婚をした。
どの結婚がそうであるように、二度目の結婚もいいこと、そうでないこと、たくさんあったけれども、とりあえず30代半ばの子持ちを再婚に導いてくれたことは、間違いない。


今回、私がこの本を思い出したのは、ギターさんとの一件があってからだ。

私が見つけて、私がいいねをつけて始まったやりとりは、ニセモノの運命の人だった。

振り返れば、最初のお顔合わせ以外は、私から声をかけていた。
彼はすっかり、おつき合いしているモードだったから。
でも、彼に「トキメキを感じられない」と言われて、フラれてしまったのだ。

そうだ、自分から声をかけない、誘わない。
発信する情報は最低限にする。
どれもまりか、見事に破っているじゃん。

かくして、新版のこの本を手に入れたというわけ。

先ほどのcさんは、この法則をどう読んだのだろうか。

「男から見ても、自立していて、しっかり自分を磨いて、人生楽しんでいそうな女性に惹かれるし、依存体質の女性は苦手です」

なるほど。
朝に晩にLINEで追っかけ回した挙句、「どうして返事くれないの?」などど言う女は、殿方にもたれかかる面倒な女、と取られかねないというわけだな。
ルールズでは、ステディになるまでは電話も自分からかけず、かかってきても10分以内で自分から切る、と決められているけれども、これも殿方にうっとうしく思われない、自分を大切にするすべと言うことだ。

要するに、外見も内面も磨いて、自分を安売りしないことが、おたがい尊重し合えるパートナーと出会うただ一つの方法ですよ、という感じだろうか。
気になったら、kindle版があるバージョンもあるようなので、一読を。

で、まりかはルールズガールなの?
そこそこ、ほどほど。
50歳、バツ2。
痛かったり、辛かったりする恋はしたくない。
そのためにはこのルールズ、あなどれないぞ、と改めて思った。


*2023年6月11日の活動状況
・もらった足あと:3人
・もらったいいね:0人
・やりとりした人:2人
トマトキムチのタクシーさんからは、メッセージを送ると即、返信がくる。
さすが毎日、密閉空間でお客さんを運んでいるだけあって、話がおもしろくて、ついついルールズ違反気味。
もうおひとりのサムライ業のクロネコさんは、今朝、「またお話したいと思っています」とLINEが来て、首の皮一枚でつながった感じ。
どちらか、ではなくて、ひとりとひとり。

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