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日本の教育ってだめなの?早期英語教育をあおる日本@マレーシア教育移住

2023年10月~、10歳&7歳の息子達とマレーシア教育移住中のユリです。

先日、フランス人と結婚してフランスに住む友人と電話で話しました。
彼女はアメリカ留学&外資系企業でも働いていた国際派。
お互いに共感することが多く3時間くらい弾丸トーク。笑

そこで感じたことについてまとめました。

海外では意外と評価が高い日本の教育


私は双子の姉がアメリカ留学していたこともあり、海外経験があったり、海外に住んでいる友人が多い。(同性双子の場合、友達が共有される)

海外在住の日本人と話すと、「日本の教育って、海外からのほうが評価が高いんだな。」と思うことが多いです。
とくに「初等教育(小学校)は日本の学校で学ばせたい。」という声が多い。

日本だと「日本の詰め込み教育は時代遅れ!」という声が多いのになんだか意外?

■海外在住日本人が思う日本学校の良い点
・全体的に教育水準が高い
・教育レベルの地域差が少ない
・給食、掃除の文化がある
・運動会などのイベントが本格的

ユリ調べ

世界的に見ても高水準の教育を、どこでも無料で受けられることは大きな魅力。

姉が住んでいる米国(カリフォルニア)の場合、家庭の経済レベルがそのまま学校レベルに直結します。(公立であっても)
その格差たるや日本とは雲泥の差。
テストスコアの差だけではなく、ドラッグなどの問題にも繋がっていきます。

こちらの記事にリアルな情報が載っています↓

給食や掃除の話もよく聞きます。
食育面や協調性を育むという面で好評。

運動会等のイベントは海外にもありますが、日本のように感動的なムードはなくて盛り上がりに欠けるそう。

日本では批判の的になる「詰め込み型教育」も、小学校くらいまでだとそこまで批判的な意見はないかも。
中学校になると、詰め込んだ知識をアウトプットするようなアクティブラーニングが少ないこと、内申点問題などが出てくるので話は変わってくるようですが。

※日本の教育カリキュラムが良くても、学校の雰囲気にあうかどうかは別問題

外国語は英語だけじゃない


海外在住ママに聞くと、「漢字」が学べるのも日本教育の利点とのこと。

これは私も同意。
マレーシアにきて盲点だったなと思ったのは、「英語だけが外国語じゃない。」ということ。

いや…当たり前なんですが、日本にいると「英語教育」というワードが強すぎて、すっぽり頭から抜け落ちてました。

日本の小学校で習う漢字の数を知っていますか?

1年生:80字
2年生:160字
3年生:200字
4年生:202字
5年生:193字
6年生:191字         合計1026字!!

小学校4年生だった長男を見ていて思ったのは…
日本の学校で習わないと、この数を覚えるのはほぼ不可能!!

宿題の漢字ドリルをやりながら「苦行だ~」と嘆いていた長男。
確かに、小学生の脳じゃないとこんなに覚えられない。
小学生だった私、よく覚えたな。笑

漢字ができると、中国語の文章を読んでなんとなく意味を理解できる。
これは世界的に見てすごいメリット!

(中国と日本で漢字は異なるけど似てるものも多い)

マレーシアのインターナショナルスクールでは中国語を学びます。
英語が得意でない日本人でも、中国語で良い成績が取れて自己肯定感が上がる子も多いと聞きます。

逆に、中華系の方は中国語を話しますが、読み書きは出来ないというケースもあるそうです。

中国語は、英語の次に話者の多い言語。

参考:INTERBOOKS『【世界の言語】使用人口と使用状況』

本当に必要?早期化する英語教育


日本のメディアやSNSでは「早期英語教育」の情報がたくさん!
ここ数年、SNSでは「おうち英語」が大人気。

日本に住んでいたら、子どもが英語優位になって日本語に支障が出ることは少ないと思うので、やれる人はやったらといいと思う。

でも、「絶対やらなきゃいけないもの」ではないと思ってる。

そういう情報を見ていると、「臨界期は○歳」「○歳以降になると厳しい」みたいな情報も多くて、「一体、どこを目指しているの?」と思ってしまうこともしばしば。

私も長男が小さい頃、おうち英語で有名なタエさんの著書を読んで頑張っていた時期があった。(一瞬だけど)
でも、次男妊娠や長男の療育などあり…英語の優先順位がガクッと下がってそのままに。。

そういう時に「英語学習は早ければ早い方がいい!」といった記事を見ると焦るし、できていない自分に落ち込んじゃうんですよね。

SNSの情報も参考になるし、1人1人の人はもちろん「みんなの役に立てば」という気持ちで発信されていると思う。
ただ発信者が多すぎると、「みんなやってるし、やっぱりやらなきゃけないのかな」という不安にも変わります。

でもね、マレーシアにきて周りの小中学生たちを見ていて思ったこと。
遅すぎることなんて絶対にない!
結局は本人のやる気次第!

姉やその周りの英語を話せて、海外で働いている人の話を聞いても同じ意見。

ただ、「高校(又はそれ以前)から海外に行った人と大学から行った人では、英語レベルに違いを感じる。」という話はよく耳にします。(ネイティブっぽい表現とかの意味合いで)

「英語ができる」という基準は、どこまでのレベルを求めるかによりますね。

自分の限界くらい自分で決めたい。
FOMOに飲み込まれないようにしたいものです。
※FOMO(fear of missing out)=「取り残されること、見逃すことへの恐れ」

我が家の英語状況

今週、子ども達の通うインターナショナルスクールで英語集中クラス(ESL)の卒業式がありました。

我が家は冬休み等を入れると、実質3ヶ月程度しか学校に通っていませんが、無事にESLを卒業する事ができました。
とはいえ、まだまだ英語力が足りないので、中国語とマレー語の授業の時は英語クラスに戻ります。

成績表の評価は上から順にMastering→Developing→Beginningの3段階。

マレーシア移住する数か月前から、コツコツ英語学習を続けてきた長男。
Beginningはゼロ、MasteringとDevelopingが半々くらい。
SpeakingとReadingは◎、Writingや語彙力が○といった評価でした。
ほんの数か月前まで「How are you?」の返答すら分からない状態だったのを考えると、すごい成長!

次男はReading項目以外、Beginning。
「本当にこれで普通クラスいって平気!?」と思いましたが…

以前、英語クラスの先生から「彼は英語を読めるけど、友達と英語で話そうとしない。」というメッセージをもらったことを思い出しました。
これは英語で話さざるを得ない状況を作って、ショック療法的にSpeaking力を伸ばそうとしているのか?なんて思ったりしてます。(真偽不明)

来週からはラマダン明け休暇で2週間ほど学校はお休み。
休み明けから普通クラスに行く模様。
見守っていきたいと思います。

我が家の英語に対するスタンスはこちらの記事に書いています↓

では、またお会いしましょう!
Jumpa lagi!(ジュンパ ラギ)

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