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35.DV相談センターからの卒業

DV相談センターでは、私から相談があった記録をとってくれていました。

何回か目の相談の際、私はもう出ていくことを決めていました。
そこで相談員さんから「見てもらいたいものがある。一度短時間でいいから、またセンターに来てほしい」と言われました。

後日センターに行って相談室に案内してもらうと、相談員さんから
「これまでの相談内容の記録です。読んでいただけますか?」
と何枚もの書類を渡されました。

そこには、私がこれまで話してきたことが詳細に書かれていました。

自分でさえ忘れていたような些細な事も、丁寧に。
泣きながら話したし、感情のまま整理せずに話したことも、ひとつずつわかりやすくして書いてくれていました。


読みながら、「あぁ、こんなこと話したなぁ・・・。」と思い出していました。

こんなに詳細にまとめてくださっていて、有難さと、申し訳なさと、こんなふうに背中を押してくださったからには頑張らねばという決意のような気持と、いろんな感情が入り乱れました。

それと「ここまで記録してくれてるなら、あったことをもっとあけすけに全部話してやれば良かった!!」という気持ちもありました。


それだけ、モラハラ夫からの洗脳が解け始めていたということだと思います。

センターに通い始めたころはまだ罪悪感に苛まれていましたから、話すのは身体的暴力以外のごく一部だったんです。
それでさえも「普通の夫はこんなことしないんですよ」と言われたくらいですから、真相をもっと話したら違った展開になっていたのかもしれません。


見送ってくださったとき、相談員さんは
「あなたはきっと、もっと出来るはず。本当はもっと力をもっているの。」と言ってくださいました。
その時の彼女の、私を見てくれたお顔を忘れることはありません。

私は今までにない、晴れやかな気持ちでセンターを後にしました。

こうして、私の相談記録はDV相談センターに残ることになりました。


最後に、DVに悩まれている方へ。

どの都道府県にもこのような相談機関があるはずです。
相談するか迷われている方は行った方がいいです。
逆手にとって悪用されたくないので詳細は割愛しますが、秘密が漏れることはありません。
私のように、第三者に話すことで考え方か変わったり、やるべきことが整理出来たりと自分自身の変化もあると思います。

ぜひ、勇気を持ってください。


まだまだ未熟なnoteですが、サポートして頂けたら嬉しいです。私の体験談が少しでも誰かの勇気になってくれたら…!モラハラや離婚問題に苦しむ方のために、note投稿を続けていきたいと思っています。