見出し画像

人気風俗嬢は基本的に「いい顔しい」である。

自惚れるわけではないけれど。

私は、これまで自分の住処とライフスタイルに合わせ、
計4店舗(数週程度の短期間在籍は除く)
のお店を渡り歩いてきたが、

そのどこでも、入店後2か月目には
本指名数ランキングの上位に入ることができている。

けれども、自分の容姿がとびぬけて良い訳ではないと自覚しているし、
スタイルも人並み、プレイも至極平凡、だと思っている。

なんで、お客さんはこんな私に返ってきてくれるのだろう?
こんな私のどこがいいのだろう?

ぼんやり考えながらも、日々コツコツと接客していると、
自分のどんな性質が、この業界にマッチしているかが見えてくる。

今回は、そんな自己分析から見る
人気たりうる嬢の性質についての考察を、勝手に垂れ流してみる。

人気嬢は基本的に、「いい顔しい」である。


待機所や送迎車の中で、他の女の子と接していて思うこと。

売れている子は、いい意味で八方美人で、皆に同じくいい顔をする。

私は同じキャストの立場であり、
彼女の対お客さんの対応を見ているわけではないが

いつも予約がいっぱいで、
待機所ではめったに顔を合わせることがない子は
稀にその姿を見かけるたびに、
スタッフや送迎ドライバー、他の女の子など、
押しなべて皆に一様に、いい子なのだ。

例えば、
スタッフ相手にも常に女の子らしく接していたり、
(キャピキャピ・しっとり・ややぶりっ子 etc…
とにかく、裏側でも ”女らしい” 魅力を保っているのがミソ)

お客さんからの頂きものを、送迎ドライバーさんにシェアしていたり。
(お客さんの立場の方、ごめんなさい。割とよくあることです。)

お金に直結しない、”対 裏方”へも、
接客モードの素敵な顔を、崩さずそのまま残している
のである。

その裏に潜んでいるのは、やはり”肥大化した承認欲求”なわけで
一朝一夕では身につかない、
長い時間をかけて張りついた「いい顔」が、
誰に対しても、つい無意識に出てしまう結果なわけで。

求められる”いい子”な振る舞いを、
同時にたくさんの男性に、
息を吸って吐くように、なんとも自然にやってのけられる、
そんな性質を持つ生き物が、人気嬢になっていくのだと思う。

(余談)
これと対照的に、
待機所であけすけに仕事の感想や愚痴を言ったり、
ウザイものはウザイ!面倒なことは面倒!とスタッフにぶつける、
ある意味”自分の軸がブレない”しっかりした女の子がいる。

こういう女性は、同僚として話をすると、なんとも痛快で楽しく
人間的魅力に溢れているのだけれど。

皮肉にも、”待機所の番人”化していることが多い。

(個人的には、こちらが内に秘めがちなことを
 代わりに言語化して発出してくれるので、
 メンタル維持の面でとても助けられたりする。
 どうかスタッフさん、こういう子を、より大事にしてください。)

”いい顔しい” = 色恋営業?


色恋営業という言葉。
お客さんに恋心を持たせて、通ってもらう接客手法。

単に営業スタイルのひとつと言えばそうなのだけど、
たいていの場合、 ”詐欺” や ”騙し” という意味を含んだ
マイナスな意味として使われることが多い。


以前働いていた店の男性スタッフに、
「ユリちゃんって、色恋なの?」と聞かれたことがある。

私に通うお客さんの来店頻度が多いことを、
不思議に思っての問いなのだろう。

これにつき、私の答えは
半分「Yes」で、半分「No」である。


そもそも、お客さんは皆、
大なり小なり、肉体の快楽以外に
もう一つの目的を持って来るもの
だと私は思っている。

それは例えば、
自己の承認欲求を満たすためだったり、
日常のストレスからの解放だったり、
人に言えない薄暗い内面を共有したいからだったり。


そして、そんな隠れた欲望を満たすのが上手いのが、
きっと前述した ”いい顔しい” な嬢なのだ。


私の場合、
「俺のこと好き?」と言われれば
オートモードでつい「好きよ」と返してしまうし、

「こんな対応、皆にしてるの?」と言われれば
脊髄反射レベルで
「そんなわけない。〇〇くんだけだよ」と自然に言葉が口をつく。

一緒にいる時間はずっと
「貴方といるのが一番楽しい」素振りをしてしまうし、

ドアを出て別れるころには、自然と寂しげな表情が出てくる(らしい)。


ただし、その行為や言葉に
相手を騙そうとする悪意や企みはなく。

あくまでも、
時間内で”顧客満足”というミッションを
最大限達成するための、サービスの一環
なのである。


性欲だけでなく、その裏に潜む目的も満たしてあげて、
「私はあなたを大事に思っています」
という意思を随所で伝える。

またその欲求を満たしたくなった時には当然、
再度お店に会いに来てもらう。

この、至極シンプルな一連のサービスを色恋営業というなら、
私もそれに該当するのだろう、と思う。

けれども、しっかり感情はあるわけで。


こんなことを話してしまうと、
現在進行形で嬢に恋をしている人には、
夢も希望もない記事に見えるかもしれないけれど。

忘れてはいけないのは、表面に出る態度や言葉は
私のように、ある程度オート化されていてたとしても、
本人の内面では、しっかり感情があるわけで。

「会えて嬉しい!」」と言えるお客さんが一定数いることは
認めざるをえない事実ではあるが、

どうしても、心からそう思えない(ゴメンナサイ)相手には、
その”いい顔しい”も聞いてあきれるほど
同じセリフが言えなくなってしまうのだ。


だからこそ、”いい顔しい”な女の子との時間を楽しむためには、

「俺って他の客と比べてどうなのだ」とか、

「俺は騙されているのか」だとか。

そんな風に考えすぎず、
彼女から繰り出されるプレイ中のあれこれと同じく
その甘い言葉や態度も、心からのサービスの一環として
シンプルに受け取ること
を、忘れないでいてほしい。

「彼女から出てくる言葉は、
 ある程度皆同じく画一化された、深い意図はないもの
 けれども、悪意や嘘はなく、本心を含んだあたたかいもの」


そんな感じで、疑心暗鬼にならず、深読みもせず
純粋にそれを楽しんでほしいのだ。

(「それが難しいんだよ!」というツッコミは、覚悟の上です。笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?