ゆりあさん

今は先生をしていて、なにか思いついたら記録してます。

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日記:怠け者計画

深夜1:30。パジャマの上から上着を羽織って、怠け者みたいにのっそりとコンビニへ。 こんな夜更けでも爆速で駆け抜けていくトラックたち。ギラギラのネオンが過ぎ去る街道の脇の歩道を一人ゆっくり歩いていると、自分だけ時間進むの遅い奴みたいな変な感じがした。 ***** 新年度が始まって、最初の金曜日。 世の多くの人が疲れた日としてお祝いしたい。 お疲れ様でした。 最近月に2回くらいの頻度で開催される「怠け者計画」。たまにこのnoteに記録してるけど、今回も無事実行されました

    • 帰ってきたあとの一日

      今日は春みたいだ。久しぶりに近所の喫茶店に来て、自分を取り戻している。 土日は大好きな友達とライブを観に大阪に出掛けていた。お天気も気持ちもスコーンと高く晴れて、ライブは想像以上に綺麗なもので、とてもご機嫌な週末を過ごした。 今日は仕事を休みにしている。よくやった。旅行のことはよく覚えてるけど、旅行後の日常のことはあまり記憶できないので記録しておこう。 ずっと脳内のアンテナが外に向かっていたから、ゆっくり内側に戻していく一日にしたい。ラジオを聴きながら部屋の掃除をして、

      • 豆と小さなお別れ

        今日やってみた、ちょっとした試みを。 ** 先日誕生日を迎え、また一つ勝手に大人になった私は少し困っていた。20代後半にも慣れた頃だというのに、どうにも食生活が偏っている。 そのうちの一つが豆の好き過ぎ。 お豆腐にきな粉、納豆におからのパン。安いし美味いしヘルシーだし、いいこと尽くしだと思ってここ数年毎日食べまくっていたら、最初はいい調子だったのだけれど、なんだかこの頃調子が悪い。 風邪がずるずると治らないのも、生理がなかなか来ないのも、お腹や顔がぱんぱんなのも、こ

        • おわりの朝【定期券内から】

          今日も電車に乗っている。黒いコートに身を包んで職場に向かう人たちと一緒に、私も早足で大移動する。 つい昨日まで遠い雪の国でぼんやりと過ごしていたのに、あっという間にいつもの朝。旅から帰って来てアパートの扉を開けてから、直ぐに大きな荷物からひとつずつ物を元の場所に戻し、洗濯機を回し、熱い湯船に浸かった。 浮かれた風船の紐を手繰り寄せるような作業が淡々とできるようになって、大人になったわあなんて自画自賛しちゃう。 でもやっぱり、始発から終電をカタンコトンと乗り継いだ子守歌み

        日記:怠け者計画

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        • よりみちず
          17本
        • ポルトガル記
          11本

        記事

          3日目の夜【新幹線の中から】

          朝6時に携帯の目覚ましが鳴って目が覚める。よく飲んで喋って数時間しか経ってないのに、どうして起きられるのかが自分でも不思議だ。 外はまだ暗くて爆風。おまけに雪も降って来て、自分ごと吹き飛ばされそうだ。それでも行ってみたかったのは、ホテルの近くにあった教会。三角屋根の白い教会で、光る巨大なクリスマスツリーが輝いていた。昨日の夜に見つけて、明日の朝に行ってみようと決めたのだった。 中に入ると、静かで暖かい場所だった。何人かの人がとても静かにして座っていた。私も一緒になって静か

          3日目の夜【新幹線の中から】

          2日目の夜【時間に歩幅をあわせてく】

          朝起きると知らない場所でびっくりした。そういえば、昨日は目的地の手前で降りて宿に泊まったんだった。あんまり美味しくないコーヒーを飲んでのんびりする。 今日も電車の長旅はずっと続いていて、かたんことんと揺れている。たまにプーっと汽笛のような不思議な音がする。今日は目的地を通り越して海の近くまで向かった。初めて見た北の国の海は冷たくて大きくて飲み込まれそうで少し怖かった。 その土地のご飯を食べて、見たかった海を眺めてからは、また長い時間をかけてもと来た道を戻っていった。何時間

          2日目の夜【時間に歩幅をあわせてく】

          1日目の昼【電車で過ごす一日】

          炬燵みたいに暖かい電車のなかからお届け。鈍行で向かう電車旅は思っていたより最高で、コトコトでトロトロに時間が溶けていくような贅沢なもの。 始発で最寄り駅を出発してからもう10時間以上経っている。10本以上の電車を始発から終点まで乗り継いでいく途方もなさ。電車の中で陽が登って、また暮れようとしているのをただただ見つめるだけなんて! 友達となんてことのないお喋りをしながら、お弁当を食べ、眠りこけて、大きな駅では降りてお土産を買い、通過した記念写真を撮って先に進む。改札では駅員

          1日目の昼【電車で過ごす一日】

          0日目の夜【冬の電車旅に備えて】

          お部屋の布団からお届け。 仕事終わりでへとへとだけど、となりで一年ぶりに会う友達が寝袋に包まって寝ていてワクワクする。明日から始まる旅に備えての前泊だ。 学生の頃からほぼ一年に一度、車中泊で東京から大阪までのんびり旅をしている友達とまた行ってきます。旅でしか会わない友達なんて、不思議なもんだけど、当たり前のように何年も続いているので絆って本当に人それぞれだ。 いつもは大阪方面に行くのだけれども、今回は行き先を変えて東北へ。なるべく上の方の行ったことない場所ということで、秋

          0日目の夜【冬の電車旅に備えて】

          冬の日の記録

          「今年もあと僅かになりましたがね、」テレビでお笑い芸人がマイクを挟んで笑っている。 * ふと、数年前の自分の投稿を見ていたら「こんなこともあったっけ。」と日々の何気ない瞬間が記されていて、温かくて有難い気持ちになった。年末に思い出すべきことって、こうゆうことでもいいんだなって。だから楽しかった最近のある冬の週末のことも残しておこうと思う。 金曜日は仕事終わりに大学時代の友達と呑む。飲屋街の近くに住んでいるものだから、皆んなで終電を気にせずに大いに飲んでしまった。狭い路地

          冬の日の記録

          職人さんの魔法に

          慌ただしくも長かった夏が過ぎ去って、すっかり金木犀も散ってしまった。今日はひたすらゆっくり過ごして、夜はのんびり一人で秋を楽しもうと、おつまみを作りながら気を抜いてビールを啜っていたときのこと。 カラカラカラ… 自分しか居ないはずの肌寒い部屋の中で変な音がする。ピシャリと表情がこわばる。恐る恐る部屋中を点検するも何もおかしなところはない。最後にトイレをそっと開けると、犯人はいた。 水だ!水が、流れ続けている!大変だ! 銀の細長い手洗い管から一生水が流れ続けているのだ。

          職人さんの魔法に

          歯ブラシとレジのお姉さんとの関係について

          今日は歯磨きを忘れて家を出て来てしまった。基本忘れん坊だが、最近は忘れん坊将軍に成り上がりつつある。 仕方がないので職場近くの毎朝行くコンビニで歯ブラシを調達することに。硬さは「かため」一択。ぼんやりしていても磨いた気になれる優れもの。 歯ブラシといつもの炭酸水を持ってレジに向かい、ベテラン風のお姉さんにお金を払う。慣れたトーンの「ありがとうございましたー」に安心しながら炭酸水を片手にレジに背を向け歩き出すと、 「お客様ーっ!歯ブラシぃぃーっ」 と響く声が店内に響き渡

          歯ブラシとレジのお姉さんとの関係について

          【13日目の朝】都内のお家から

          2週間、時の止まっていた東京の我が家に帰ってきた。扉を開けたら引っ越してきたばかりの頃の、アパートのちょっと埃っぽい香りがして、帰ってきたことを改めて実感した。 窓を開けて、軽くご飯を食べる。シャワーを浴びて、テレビをつける。ちょっと一息ついたら部屋も私の気配に気づいたみたい。帰ってきてるよ、ただいま。 全ての荷物は取り敢えず部屋の隅に置いて、懐かしのお布団で眠り込む。そしてちゃっかり朝に目覚めた。私の身体は時差ボケしないのかしら。 ポルトガルでの暮らしは本当に楽しかっ

          【13日目の朝】都内のお家から

          【12日目の朝】大きな荷物とホテルのベッドから

          昨日から最後の街で過ごしていて、のんびりと観光していたらあっという間に帰る日の朝を迎えた。 暑くて焦げそうな昼も、寒くて凍えそうな夜もすでに恋しくなっている。やっとひとりで電車を乗り継いだり買い物を楽しむことができるようになったというのに。 最後の夜は友達と、近所のスーパーでおつまみやお酒を買い込んで、たくさん笑ってお喋りをして、倒れるように眠り込んで終了した。 橙色のランプが照らす赤い絨毯の部屋で、まとまらない大きな荷物を広げて、ビールとポテトチップをつまみながら話し

          【12日目の朝】大きな荷物とホテルのベッドから

          【10日目の夜】コインランドリーで待ちながら

          溜まった洗濯物と一緒にコインランドリーへ行った。着慣れた洋服が知らない国でグルグルグルグルと回っている。 新しい街での数日は、学生時代に戻ったかのような賑やかなで目まぐるしい日々だった。 朝起きて、同室の友達におはようを言う。眠い目を擦って食堂に向かい、パンにハムとチーズを挟んで齧る。珈琲は必ずおかわりをする。余ったリンゴはバッグに忍ばせる。 その後は学校のような場所に行って、色々なことを勉強する。休憩時間になると広場でフルーツやらおやつをもらって、校庭でバスケをするか

          【10日目の夜】コインランドリーで待ちながら

          【8日目の夜】新しい街のベッドから

          このお家で過ごす最後の朝ごはん。パンとママさんの作ってくれたケーキとコーヒーを頂く。 この窓の景色も最後だ。 駅まで車で送ってくれて、最後のあいさつをした。リスボンからレイリアへ、ポルトガルの旅も後半に差し掛かる。 電車に揺られてのどかな街へ。満員だったけど、知らないフランス人のおじさんに隣の席を薦めてもらってお喋りしながらのんびりすごす。何を言ってるかは半分くらいしか分からなかったけど、とにかく喋り続けてくれる穏やかなおじさんだった。 新しい宿は必要最低限のものすら

          【8日目の夜】新しい街のベッドから

          【7日目の夜】この町での最後の夜から

          数日間に渡るポルトガルでのお祭りが終わった。昨日は野宿で、雲ひとつない空の下、寝袋にくるまってたくさんの人たちと一緒に深く深く眠り込んだ。 綺麗な小麦色になって疲れ果てた私は、フラフラの足で大好きなホームステイのママさんのいるお家へ帰る。 当たり前のように地下鉄に乗り、途中で乗り換え、スタスタと出口に向かって歩き、フルーツを買って帰るほど、ここでの暮らしを楽しむことができた。 家に帰るとママさんがおかえりと言ってくれた。シャワーを浴びて今まであったことをはなして、夕食を

          【7日目の夜】この町での最後の夜から