チョコレイトディスコ〜episodeⅢ〜

子どもにダンスを教えたときの話。


レッスン前、小1のみかちゃんが、ディズニーシーのお土産をおともだちに配ってまわっていた。

私にもあるというので、ありがとう!といってもらったら、ミッキーの絵柄の袋にシールがついてて、「うりちゃん(私のニックネーム)」と書かれていた。

そしてみかちゃんは小声で嬉しそうに言った。

「これは、みんなにないしょね。
うりちゃんには、おかしが多めにはいってるの。」


みかちゃんはディズニーに行って、
混み混みのお土産やさんに行って、「バレエのみんなにはコレにしよう!」と決めて、買って、疲れた体で持って帰って、
お母さんと相談して、
みんなと私の顔を思い浮かべながら、シールにおなまえを書いて、
あの素敵なお母さんとお話ししながら、お菓子の配分を決めて、わくわくしながら袋に入れていったのだろう。


私はすぐに「もういやだ」と弱音を吐く人間だが、こんなに心が温まるハッピーなことは忘れずにいたいから、

「あと1か月は、なにがあっても頑張ろう。1か月すぎたら、弱音を吐いてもいいから…」

と決意した。


レッスン代講に関しては先生が妊娠する前から言われていて、遠い話のことなので断るほどでもなく、しかしいざ先生が妊娠なさると、妊娠した人を前にして「やっぱ無理です」とも言えず、私の本業とやりたいこと(副業)を犠牲にし、本業よりも安い給料でやったこともないやりたくもない仕事をすることになり、いろいろと納得がいかなかったのだが、子どもに罪はないし、先生からずっと感謝はされまくっているのでなんとか不満は口に出さないようにしていた。


それからというもの、ラッキーなことがあるたびに、そのラッキー度合に応じて「弱音を吐かずに頑張る期間」を定めるようにしている。


ちなみにこないだのあゆライブ最前列に対して付与された期間は「一年」なので、あと11か月は弱音を吐かない。


11か月すぎたら、吐く。

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