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豚肩肉のピッツァ職人風 オーブン焼き


豚肩肉のピッツァ職人風 とでも呼びましょうか。このお料理。
braciole di maiale alla pizzaiola.

数えきれないほど作った料理の一つで、「えーーーーー!またぁ!?」って思うくらいの時もあるんだが、やはり、肌寒くなると、思い出しては恋しくて作ってしまう。

誰かの思い出、それが料理。

秋が深まっていくと、どこの国でも、煮込んだものやアツアツのものを食べたくなるもの。

イタリア時代は、寒くなると、野菜や豆の煮込みにたっぷりのオリーブオイルをかけたり、スープパスタ(トルテッリー二 イン ブロード)やパッサテッリをよく食べた。


豚肩肉というのは、手強い。
筋もあるし、硬いし、加熱するとパサパサになる。
ただ、悪いことばかりじゃない。
なぜって、お財布に優しい部位なのだ。

家に籠っている日!に、コトコトと煮る時間を楽しむ時間。

豚肩肉のピッツァ職人風 オーブン焼き
豚肩肉の塊を香味野菜と一緒に炒め、赤ワインとトマトソースでコトコト煮込む。
煮込んだ豚肩肉とトマトソースに、ピッツァのような味付けをして、お好きな野菜と一緒にオーブンで焼き上げる。


よくマンマが私に嬉しそうに言った。
「日曜日は、誰それが来るから、煮込み料理よ〜」っと。

イタリア人は、家に招いたり、招かれたりするのが大好きだ。
大きな立派な家もあるけれど、マンションの一室のキッチンの横の小さなテーブルでさえ、
イタリア人にかかれば、パーティー会場になってしまう。

うちは狭いから・・。
大した物は作れないから・・。

そんな事は言わない。

瓶詰めのオリーブ、ポテトチップ、パンに何かを塗ったり、のせたりするだけで前菜だ。
チーズ屋さん、サラミ屋さんで、少しずつ何かを買ってきたっていい。
呼ばれた側は、ワインなり、デザートなりを持っていけば良いので、お気軽だ。

重要な事は、気心知れた人同士が集まって、他愛もない話の花を咲かせること。

そんな中、「マンマの煮込み料理」は特別だ。
なんたって二度美味しい!

まずは、肉と香味野菜の旨味が合わさったトマトソースをパスタと和えて。
次に、メインとして、柔らかく、ホロホロになった肉をかぶりつく。

うまい!うまい!buono! buono!とみんなが笑顔で舌つづみ。

マンマにとっては、一度の料理の手間で、パスタ料理もメイン料理も作れちゃうんだから、
それこそ、大人数対応には最高な料理でもある。


確かに、時短ブームのこの時代では、ちょっとばかり手間のかかる料理ではある。
マンマ料理っていうのは、そういうもんじゃないかと私は思う。
お財布にやさしい旬の食材で、家族のお腹をいっぱいにする。
だから、みんな、マンマが大好きだよね。

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