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キャラクターは鏡: ロシア文学と個人のアイデンティティ

チェブラーシカというロシアのパペットアニメが好きです。

クマみたいな猿みたいなおもちゃみたいな生き物チェブラーシカが、ゲーラというクロコダイルと冒険をする物語。

悪役にも愛嬌があり、全てにキャラクターに愛着を持つことができます。

チェブラーシカは、生まれた時から、自分が何者かわからない。

オレンジの木箱に入っているところから物語は始まります。

誰にとってもチェブラーシカが何者かはわからない得体の知れない生き物です。
だから、初めはおもちゃとして、おもちゃやさんで、見せ物として笑われました。

そんな彼が、ゲーラに子供に出会い、一緒に暮らし、冒険をしていきます。

チェブラーシカは、歴史的な変革や政治的な出来事、社会的な動乱などに影響を受けながら、自分は何者か、アイデンティティを問われるロシア人そのものだという解釈もあります。

そして、自立した個人が、今までいた場所を抜け出して、自分自身を見出していく姿と捉えることもできるでしょう。

キャラクターを通じて、アイデンティティに訴えかけるロシアのアニメ


冬は、どこか儚げで愛らしいユーリーノリシュタインのアニメも見たくなりますね。


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