古鷹狩百合子

デカダンや幻想小説が好きで、 そのようなものを書いています。 ・新人賞に落選した小説…

古鷹狩百合子

デカダンや幻想小説が好きで、 そのようなものを書いています。 ・新人賞に落選した小説 ・自分を整理するための個人的雑記 よろしくお願い申し上げます。

最近の記事

文學界新人賞の結果

中間発表にて落選だったので、こちらにアップロードしました。 私生活の多忙により、執筆を休んでおりましたが、次回作に向けて、プロットを考え始めることにします。 昨年は2作品を純文学系の新人賞に応募してみました。 今年は、エンタメ系の賞に応募する方向で書いてみるつもりです。 ・メフィスト賞 8月締め切り 10万字以上 ・ファンタジーノベル大賞 6月締め切り 12万字以上 上記二賞に応募することが、ひとまずの目標です。 読書リストも近々まとめて、勤しみたいと思います。

    • 悪魔のためし書き 【短編100枚 文學界新人賞応募作】

      悪魔のためし書き                       古鷹狩 百合子  神は最初に、天と地を作られた。暗闇のなかに、光を作られた。太陽によって昼と夜ができ、その後で植物、魚、鳥、獣が作られた。最後に、人間が作られた。    ☩  まさか、佐伯が自殺をしているところを発見すると思っていなかったから、私はその日の午後、彼の家に向かう道中で、呑気に洋菓子屋に立ち寄り、ブランデーが強く効いた焼き菓子の詰め合わせを買った。合わせる紅茶は、母が気に入って買い溜めして

      • 文學界新人賞へ応募しました

        今朝早く、111枚の小説を文學界新人賞へ応募しました。100枚以上の小説は2作目であり、6ヶ月もの期間を要しましたが、どうにか完成まで持っていくことが出来ました。同じく応募された皆様、お疲れ様でした。 今回の反省点は ・プロットが甘すぎて、全体の話のまとまりや整合性をとるのに苦労した。(季節、時系列など)次回作からは十分なプロットの作り込みを練習する。 ・キャラが立っていない。キャラクター設定の重要さを理解した。話口調や好み、髪型などの容姿を含め、はっきりとした人物像を作っ

        • 【貴賓室内覧会】短編100枚

          貴賓室内覧会                            古鷹狩百合子 私は雨の中を、靴が濡れないように意識を向けながら、暗い気持ちで歩いていた。自分のアパートを出てから数分しかたっていないのに、天気のせいで気分が落ち込んでしまった。昼下がりにも関わらず、黒黒とした雲が、空一面に立ち込めていて、ちょうど数年前にロンドンを訪れた時の印象が思い出された。ロンドンに着いたあの日も、ちょうど今日のように曇天で、東京よりも空が近く感じられ、子供のころに押し入れの下段に閉じ

        文學界新人賞の結果