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紫陽花とコラージュ

紫陽花の学名を「otaksa(オタクサ)」と言うのは、長崎の人だったら割と知っている話です。
正確には「ヒドランゲア・マクロフィラ・オタクサ」とのこと。

長崎土産で人気の銘菓「おたくさ」のCMで、19世紀、長崎のオランダ商館に赴任したドイツ人医師・シーボルトが、愛した女性「おたきさん(たきさん)」を想って、紫陽花に「オタクサ」と名付けました……というような
話を紹介してあるからなのですが、
その名付けの由来に気づいたのが、植物学者・牧野富太郎博士だったと知ったのは、つい最近のこと。

何年か前、オランダのライデンへ行った時、ライデン大学付属の植物園を見学に行ったことがありました。
数々の標本の中に、紫陽花の標本もあって、胸がときめいたのを今でも覚えています。

先日、梅雨入りした長崎。
乳幼児を育てるお母さんたちに向けた子育て支援事業で、コラージュの技法で紫陽花を作るワークショップをしました。
材料には、ドイツの紙染め技法クライスターパピアで染めた紙を。

10組の参加者が作るそれぞれの紫陽花が、とても華やかに咲き誇って、こちらも見ていて明るい気持ちになりました。