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好きを増やす、ことにした

noteに書いた記事にいいねがついたと久しぶりに通知が来たので、そのいいねがついた記事を開いてみた。

ああ、そうだった。ここにつぶやき的な日記記事を書いていたんだっけ。

と思いだして、今日は近況を。

この前息子と小旅行に行き、今までとは違った旅行の仕方をして2人ともすごく楽しかった。

どんな旅行かというと、「私達の好きだけをする旅行」だ。

なにそれ。旅行ってそういうものじゃないの?と思う方もいるかもしれない。

でも、違うのだ。今までの家族旅行では、観光地を巡るくせにごはんをケチったり、1人ひと部屋ずつのビジネスホテルに別々に泊まったりしていた。

なんとも珍妙な家族旅行だけど、我が家ではそれが当たり前だったのだ。

でも、今回は息子と食べたいものを食べて温泉と宿を満喫した。といっても食事以外はほぼ終日自由行動だ。2人で行った観光はほんのおまけ。

そう、それが私達の本当にしたい旅行だった。はたから見ればごく普通の旅行かもしれない。いや、ただのわがまま者同士の旅行か。

でも、ふたりとも大満足だった。

私はどちらかというと今まで旅行を楽しめないでいた。それはきっと、今までずっと誰か主導の旅行だったからだ。でも、自分主導でする旅行って、なんて楽しんだろう!と知った。旅行に対する趣味が私とほぼ一致する息子も、多分同じことを感じたのだろう。

その旅行をきっかけに、それぞれがちょっとだけ変わった。

息子は元々多趣味な人だけど、趣味嗜好に「乗り鉄」が加わったらしい。色々な電車に乗りたい欲が渦巻いている。

私はというと、数年後にトラベルライターになることを決意した。自分のペースで、五感を喜ばせて、その感動を読者にも伝えて楽しんでもらえたら。

今まであまり好きではなかった旅行(だから今まで旅行に行ってもあまり記憶がないのかも)。でも、今は旅行に行くことを考えると純粋にワクワクする。行く計画があると、残りの日常もなんというか新鮮に過ごせることが分かったのだ。

旅行?このご時世で何言ってるんだと怒られそうではあるけれど、だからこそだ。旅行動画もたくさんあるけれど、人間は読む楽しみも持っている(もちろん、対策はしっかりしてでかけます)。

幸い、今の仕事は休日は自分で決めることができる融通のきくものだ。だから、日曜日や祝祭日にちょっと頑張って仕事をやり溜めて、平日の人が少ない時に行きたいところに行ってみようと思う。そして、その土地やモノを写真に収めて文章をつけて紹介する。

最初から依頼があるはずもないから、そうやって勝手に実績を積んでいくという作戦。

とはいえ、出不精で腰の重い私。まずは外に出ることのハードルを下げようと(そこから!?)、日曜日にカメラを持って散歩にでかけてみた。

すぐ近所なのに、2時間も歩いてしまった。

いつもは自転車でツーっと通り過ぎてしまう道を、テクテクと歩く。

知らない路地があって、気の向くままに歩いてみると突如として知っている道に出たり、ネコがいたのでシャッターを切ったらその瞬間だけ横を向かれたり。

豪邸ばかりが立ち並ぶ知らない一角があって感心したり、知らないごはん屋さんを見つけたり。

カメラだってド素人なので、使いながらあれこれいじって段々分かっていく。神社に行って狛犬や杉の木に生えている苔を撮ったりして、家に帰ってinstagramにアカウントを作ってあげてみた(midorinosabotenというユーザー名です、とちゃっかりアピール)。

今まで散歩好きの人のことを「ただ歩くだけなんてどこが面白いんだろう」と思ってたけど、カメラを持って歩いたらすごく面白かったです。ごめんなさい。

というわけで、自分を楽しませることをしてもいいんじゃないかとやっと思えてきた。

すると、これまた不思議と久しぶりに自分の好きな仕事が入った。

手紙を依頼主さんの代わりに考える仕事だ。個人的にやっている。月に1度くらいのペースでやってくるが、実はこの仕事が一番好き。

ご依頼の内容を何度も読んで、書いては時間を置き、読んで修正してと、修正に修正を加えて丁寧に書き上げる。

限られた情報からその人の気持ちや状況をできるだけ汲み取りながら、丁寧にする仕事なのだ。

よろこんでいただけたときは、心底嬉しく、充実感で満たされる。

これはずっと続けていきたい仕事だ。

…と、随分ご無沙汰というかほったらかしにしていたタロットカード占いのご依頼もきた(こちらはまったくの趣味。無料よ)。

こんなふうに、好きなことをして喜んでもらえることを増やしていけるように、今あることも大事にしながらコツコツとやっていこうと思っている今日このごろ。

目標は2年後。2年後はどんなことをして暮らしているだろうか。楽しみだ。


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