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【保存版】パクってOK!「話の聞き方」の使い分け3つ!

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「イベントの進行や、話の振り方が上手だなと思いましたが、ゆりにこさんはどうやって話術を極めていったのですか?」

「話し方や引き出すポイントがプロだったのですが、どう勉強されたのでしょうか?」


これらは、7月18日のトークイベントで、はじめて「モデレーター」という役割に徹し、2時間(クローズドのアフタートーク含めると計3時間半)にわたって、人気ブックライター・書籍編集者 渡辺絵里奈さんを丸裸にした結果、たくさんの方からいただいたありがたいお声です。70冊以上の書籍づくりに携わる「取材のプロ」である、絵里奈さんからも「神がかってた!」と大変嬉しいフィードバックをいただきました。


大変恐れ多いのですが、せっかくリクエストをいただきましたので、わたしが意識している「話の引き出し方」について、お伝えしようかなと思いました。


「話せる人」とおなじくらい「聞ける人」も重宝される

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はじめに余談ですが(いきなり余談かい)、わたしは「話せる人」とおなじくらい「聞ける人」も重宝されると思っているんですね。話したい人はたくさんいるけど、話すのが苦手という方も多い。そういう方たちが、ただ質問に答えているだけでコンテンツができあがるような聞き方や、言語化のアシストができる聞き方ができるだけで、それだけで仕事になるんです。これも「職業:わたし」のつくり方の例。何の専門家でなくても、「聞く」ができるだけでスペシャリストと一緒に仕事をつくることがいくらでもできます。


ライターなどで「取材」をする人、モデレーターとして「インタビュー」をする人、コンサルタントで「相談にのる」人、などなど、「聞く」がお仕事の一部にある(もしくはしていきたい)人の何か参考になったら嬉しいです。


あ、「話の聞き方」の超基本である「うなずきながら聞く」「相づちを打つ」「オウム返しする」「話の腰を折らない 」「言い換えをする」のようなものは、基本として、ここでは触れないので、必要な方はぜひググって調べてみてください。


では早速!

あらためてわたしが普段意識していることを振り返ってみると、「聞き方」をめちゃくちゃ使い分けているなあということに気づきました。その使い分けというのも「相手」ではなく「目的」によっての使い分けです。「なんのために聞くのか」によって切り口や切り返しを変えるイメージです。


たとえば、同じ「AさんにBについて聞く」という、同じ人・テーマのシチュエーションでも、イベント目的なのか、執筆目的なのかによって、質問も切り返しも全部違ってくるということです。


わたしの日常にある「聞き方」シチュエーション3つに分けて、解説しますね。



1)モデレーターとして「インタビュー」をするとき

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まずは先日のトークイベントのように、話し手・モデレーター・参加者(聞き手)がいる状況で、モデレーターとして「インタビュー」をするとき。


このときのわたしの役割は、参加者の代表。みんなの「ここが聞きたかった!」「まさにそこを掘り下げて欲しかった!」を代弁することです。時間的な制約もある中で、ただの「会話(おしゃべり)」ではなく「会話(おしゃべり)のように見えるコンテンツ」に仕上げたいので結構難しかったです。ちょっと間違えると、尋問になっちゃうんですよね。あとは、一問一答のアンケート形式も楽だけど、誰がやっても同じになっちゃうので、わたしの超厳しい基準でいうとそれでは「コンテンツ」とは言えないなあと。


そんな中で、わたしが意識しているのは、話し手の話を聞き、様子をうかがいながら「どこに熱がのっていて何をもっと話したいのか」を見定めつつ、会場・オンラインの反応から「どこを掘っていくかいかないか」の選択をしつつ、わたし個人としての「ここを聞きたい」「ここはおもしろい!」のアンテナをピンと立ててバランスをとること。脳内フル回転でした。


だからあえて「わたし個人としては流してもいいけど参加者のみんなはここが疑問に思うと思うからあえて聞く」もするし、「わたし個人としてはここを掘り下げたいけど、参加者の興味のポイントとは少しずれるからあえて聞かない」もする、って感じですね。あくまで、参加者の代表。話し手との対話をしている感覚を「参加しているだけ」で感じてもらえることを意識しています。


だからまさに「LIVE(ナマモノ)」で、当日の状況によって展開も切り口も変わるのでドキドキです。アタリをつけていても全然違う方に転んで立て直せない可能性もあるし。だからわたしは、ざっくりと、「この点(質問)を回収していけばまとまる」っていうマイルストーンを先において、ひとつひとつ回収しながら展開をしていくっていうのを意識していました。ちょっとずれても(この「ずれる」がめちゃくちゃおもしろい方に転がったりするのでむしろ歓迎したい)、その質問さえ拾っていけばいいっていう安心感があるので、参加者の方々の反応を見て方向転換をする余裕も生まれるのでオススメです。



2)ライターとして「取材」をするとき

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もうひとつはわたしがライターとして、代行執筆を目的とした「取材」をするとき。


ベースとしては1)と同じ。わたしは読者の代表として、「読者だったらこう思う」「読者だったらここを知りたいと思う」というところに照準をあてて聞いていきます。


ただ、取材記事を書くまでであれば十分なのですが、もし「代行」して執筆するとなると、それだけでは足りません。+αで、求められるわたしの役割は「思考のインストール」。Aさんという人を自分の脳内にインストールして、「Aさんだったらどう考えるだろう」「Aさんだったらどんな表現をするだろう」と考えたときにパッと出てくるくらいに、「もうひとりのAさん」を自分の中に育てる必要があります。


そのためのやり方はいろいろありますが、そのうちのひとつをあげると、「言葉の定義」をかなり細かく聞いていく、という方法を使っています。


たとえば、仮に「ゆりにこ」がクライアントの場合。「ゆりにこ」は「ファンづくり」をテーマにおいていますよね。そんな「ゆりにこ」の執筆を代行する場合、ライターとしてのわたしは、「ファンとは?」「ファンづくりとは?」「ブランディングとの違いは?」「ファンマーケティングとの違いは?」など類義の言葉や概念から、細かく細かく聞いていきます。


そうすることによって、その人の「こだわり(大切にしているもの)」が浮き彫りになって、「ゆりにこならここはこういう言葉を使うだろうな」「こういう表現はしないだろうな」という思考をインストールできるんです。


方法は他にもありますが、その人が一番大切に使っている言葉からあたっていく方法はすごくオススメ。あと、これはライティングに限らず、「この人みたいになりたいな」という人を自分の中に育てるときにも使えるので、よかったら試してみてください。


3)プロデューサーとして「相談にのる」とき

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あと、わたしの日常で多いのは、プロデューサー的な立場で「相談にのる」とき。ここまででお伝えしてきた1)2)のポイントを踏まえた上で、プロデューサー的関わりでは+αで「価値観を知る」を大事にしています。


具体的に言えば、何が嬉しくて何がイヤなのかを知るっていう感じです。プロデューサー的関わりでは、仕事の方向性を固めることも多く、その結果、仕事の先にある“人生”に与える影響が少なからずあるからです。


たとえば、先日、渡辺絵里奈さんとランチをご一緒していて、今後の活動についてお話をしていたのですが、わたしが「プロデューサー的視点」から聞いたことの例でいうと「“戦略家”に見られることって、絵里奈さん的には嬉しいことなんですか?」とか「こういうアウトプットの仕方ってご負担ってどれくらいありますか?」とかそういう質問ですね。イベントでも聞かないし、ライターとして関わるとしても聞かないだろうけど、プロデューサー的立場でお話する場面だから聞くって感じです。


わたしは、関わってくれる人には、人生がほんの少しでもよくなって欲しいと思っています。だから、仮にそれが「稼げる」だったとしても、人生全体で見たときの幸福度を下げてしまうのであれば避ける、というのがわたしのスタンスです。


以上、ざっとですが、こんな意識やスタンスで「聞く」を使い分けていますよ~というアウトプットでした!「誰に」という対象や「なんのため」の目的によって「質問」(手段)を変えています。自分でもなかなか分かってなかったので、質問をいただいてアウトプットする機会になって、よかったです^^


頑張って書いたので、ぜひひとことでもいいので気づきや感想のアウトプットをいただけると嬉しいです。


最後に、7月18日に人気ブックライター・書籍編集者 渡辺絵里奈さんをゲストに開催した、トークイベントの動画販売が7月31日で完全終了となります。再版はありません。


この記事でお伝えしたような「聞く」の視点からも受け取れるものがあるコンテンツだと思いますので、ぜひ悩まれている方は受け取っていただけると嬉しいです。


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