はじまりは、一瞬で
そのくせ続きはすぐにきて、永くなる
怠惰でぼうっとした日がまたくるのだ

私たちはそれを知ってしまっているので
はじまりのうちから一瞬を打ちつけて、平べったくしてしまう

衝動をはじまりと間違えたくなる
すぐ手に入れて、ほったらかしている
はじまりを止めないために、たくさん見つけて、限りを知って、しょうがなく平べったくしている

はじまりの一瞬だけが特別と思い込んでいる
いつも理論でおさえつけるのに
直感だけに決めつけている

はじまりのまま永い日を諦めているひととわたし
なかよくなれないことがなかのいい証拠

いつになったら
ぴっちゃりなるのだろうかと
クロスワードしながらおもう

夢の中では絵描きをしていて
たまに外に出ては
たくさんの人にあいされている
さよならの時は惜しまれる
そういう終わりだけが決まっている人生

終わりが保証されていたら
一瞬を永く過ごせるのだろうかとおもってみたりする